トイレの問題は排泄だけでなく 廃棄するまでの処理が終わるまでの問題

170914p1130886平成29年9月14日(木)、徳島大学工業会館で徳島大学の主催で行われた「第3回BCP研究部会」に参加してきました。

前半はエクセルシアの足立さんから「より実践的な災害用トイレの活用方法」と題した講演と、後半は「災害対策本部の組織体制」についてワークショップです。

汲み取りが不要で、薬剤処理で済む、電気も不要で、ほとんど水を使わない防災トイレを作っているエクセルシアの足立さんからは、

・地震が起きたら、高層の建物では、配管の検査をしてからトイレの使用を。
・津波が起きると、標高の低いところにある下水処理場が被災。
・トイレ復旧までには数ヶ月を要する。
・ゴミ収集は、何ヶ月も回復しない。地震がれきのゴミが発生し、以前の状態に戻るのは数ヶ月かかる。

など、トイレの復旧には長期間を要すること、トイレの問題は排泄だけでなく、廃棄するまでの処理が終わるまでの問題であることの話がありました。

また、災害用トイレとして「携帯トイレ」「簡易トイレ」「仮設トイレ」「マンホールトイレ」の説明があり、

・携帯トイレ、仮説トイレはすぐに使えるが、トイレが復旧するまでの長い期間使い続けられるだけの備蓄は難しい。
・まずは3日分の備蓄を。
・被災地は、多くの仮設トイレが届いてもバキュームカーが不足し、使い続けられない。

170914p1130887そのような被災時の状況に対応できるモノとして、錠剤タイプの携帯トイレ「ほっ!トイレタブレット」の実演と説明がありました。

想像してください

・トイレで排泄物に錠剤をかけようとすると、排泄物を見なければいけない、水に浸かっていないので臭いも出ている、そんな状態での作業が必要。
・錠剤をかけるには、トイレットペーパーを取り除いておかないと排泄物にかけられない。

実際の排泄時の使い方、使われ方、ゴミ収集が始まるまでの長期間、糞便袋を保管しておかなければいけないことを想像すると、携帯トイレにどのような機能が必要になるかが見えてきます。

170914p1130888質疑では、

・仮設トイレの課題、その課題を考えると断水している屋内の洋式トイレを活用する方がいい。
・備蓄率を上げるには、日常で使う物に近づける。ドライブや登山時の携帯トイレとして使うなど。
・1日あたりの排泄回数を大小合わせて5~7回で想定。3日分なら15~20回程度。

と、3日分の備蓄として、一人20回分の携帯トイレの備蓄が必要なことが示されました。

トイレの問題は排泄だけでなく、廃棄するまでの処理が終わるまでの問題です。

BCP研究部会の様子をまとめました。
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現場で出来ることを考え即実行する現場力 それは計画と訓練から

170909_bcp平成29年9月9日(土)、高知サンライズホテルで高知県商工労働部商工政策課の主催で行われた「防災・BCPシンポジウム」に参加してきました。

170909_p1130786会場には、高知県の企業が開発した防災グッズの展示も行われ、「防災」を地産地消、地産外商しようとする高知県の意気込みが感じられます。

プログラムは以下のとおり、東日本大震災や熊本地震に実際に対応した企業の方の講演、事業継続計画(BCP)の策定への取り組みや効果についてのパネルディスカッションです。

○開会の挨拶 高知県商工労働部商工政策課 課長補佐 須藤正智

○講演1「震災時のライフラインを支えた当社の取り組み!」
  株式会社マイヤ 管理部 人事グループ グループ長 新沼聖

○講演2「事業継続計画(BCP)策定取組みと熊本地震での効用」
  天草池田電気株式会社 常務取締役 池田博文

○パネルディスカッション
 パネリスト:
   株式会社マイヤ 新沼聖
   天草池田電気株式会社 池田博文
   株式会社サンシャインチェーン本部 総務部次長 佃雄次
 ファシリテーター:東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 坂本憲幸

講演1の新沼さんからは、

・海岸沿いの12店舗が被災。内陸の物流センターと5店舗から物資を供給。
・お客様商売なので、避難訓練など地震や火災への備えばかりで、津波への備えが不足していた。
・避難や商品販売など、あるもので、出来ることを考え実行した

など、マニュアルに書かれた「①安全確保。②従業員の安全確保。③被災地域のライフラインの維持・継続」に基づき、被災した店舗が使えなくても、駐車場に机と従業員の車のヘッドライトで商品の販売、レジが使えないので全商品100円均一、より多くのお客様に商品を配れるよう、10キロ入りのお米の袋も小分けしたり、乾電池も懐中電灯に必要な2本ずつ販売したりと。

現場の状況、お客様の状況に合わせた現場の判断で、即、実行されていった様子を聞くことが出来ました。

その中では社長が資金調達に走り、関係取引先や従業員、お客様の信頼を維持し、「現場力」の信頼度の向上と、お客様から「ありがとう」の連発に。

絶対ということはない。想定外はある」と締めくくられました。

講演2の池田さんからは、半年でBCPを策定し、それが熊本地震でどう機能したのか、その効果について紹介がありました。

・BCP策定を人材育成に。策定メンバーを30名選定。
・熱い議論を何回も繰り返し、メンバーの意識向上と本質的なBCPを約半年間かけて構築。
・社員一人ひとりの意識の変化へ

など、BCPの策定を人材育成に使い、意識が変われば、あまりお金はかけなくても出来ることがあることを紹介いただきました。

従業員、お客様の”いざ”という時に、頼りになる会社であるために」の言葉で締めくくられ、BCP策定へのエールとされました。

 
170909_p1130788パネルディスカッション
では、被災時のライフラインの状況、備蓄品、安否確認、夜間の参集、トップの役割など、具体的なやりとりが行われました。

大手企業は他店から支援がきて、お金も十分に使えるメリットがある。高知県も熊本県と同じように中小企業が多く、「孤立無援」になってはいけない。助けの手が伸びてくるのは、平常時に信頼関係を構築してきたこと。

そんな言葉で締めくくられました。

シンポジウムの様子をまとめました。
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香川を沸かせるヒントは 私たちの目の前にあります

170902p1130740平成29年9月2日(土)、香川大学 オリーブ・スクエアで、地域事業構想サポートプロジェクト実行委員会の主催による「地域事業構想サポートプロジェクト 香川ビジネス&パブリックコンペ2017 香川を沸かせる!シンポジウム」に参加してきました。

「シンポジウムを通じて、地域を元気にするプランのヒントを得て、コンペに参加して」との、実行委員長である地域マネジメント研究科 研究科長のさんの開会挨拶で始まりました。

第1部の基調講演は、”地域のためになる”を全国へ「学生服リユースShopさくらや ~成長のヒミツ~」と題した、株式会社サンクラッド 代表取締役社長 馬場加奈子さんのお話です。

自分の困りごとがみんなの困りごとだということに気づき、地域の方々とつながり、相手が笑顔になること、お母さんたち、子どもたちのニーズにあったものを提供してきただけ。

馬場さん自身が起業するまでや起業してから困ったことや悩んだことを盛り込んだ「キャリスタ塾」、キャリスタ塾の受講生をもっと具体化、実現化していこうと、起業したい人全体の悩みを盛り込んだ「キャリスタセカンド」。

「自分の困りごとが、多くのお母さんの困りごとだった。地域共感型ビジネスです」と締めくくられました。

最後は、コンペへの応募者の方々へ、
 ・香川を沸かせるヒントは、みなさんの目の前にあります。 → 困りごと、課題があります
 ・いろろな事に興味をもちアンテナを張りましょう。
 ・怖がらずにまず一歩進みましょう。 → 失敗から気づくことがあります
 ・成功者に相談しましょう。
 ・人の役に立つことをしましょう。 → そうすれば、応援してくれる人が出てきます。

とのヒントとエールでした。

170902p1130737第2部のパネルディスカッションは、「”地域のためになる”をビジネスにするヒント」と題して、基調講演をしていただいた馬場加奈子さん、菅宏司さん(かすがいジャパン(株)代表取締役、(株)今治.夢スポーツ 社外取締役)、古川康造さん(高松丸亀町商店街振興組合 理事長)、原真志さん(香川大学大学院 地域マネジメント研究科 研究科長、地域事業構想サポートプロジェクト実行委員会 実行委員長)の4名のパネリストと、香川大学大学院 地域マネジメント研究科の2年生でもある徳倉康之さん((株)ファミーリエ 代表取締役社長)がコーディネータです。

170902p1130735「私はコーディネーターではなくターミネーターです。台本もなければ、誰にどうふるかわからない」との徳倉さんの進行で、今日のポイントは3つ

①世の中にビジネスコンペはあふれている。生き残れるコンペはどういうコンペか。
 コンペをしていても、起業していない。起業していく、ステップアップにどうつないでいけるか。
②ビジネスの種をどこにどう植えて花を咲かせて実を採るのか。いくら良いことをしていても、お金が回っていかないとビジネスとして成立しない。ビジネスのアイデアをどういう風に具現化していくのか、ヒントをいただければ。
③私自身3年前Uターンしてきて起業しています。気づいたこと 本当に必要な人は誰なのか、イノベーターや起業家を誘致できないとダメ。
 地方の問題は何なのか。仕事はあるが、仕事の種類が少ない。そういう仕事と一緒にわくわく出来るなら人は帰ってくる。

・社会的な評価を受ける事業は、人が集まってくる。
・人に惹かれて人が集まってくる
・働く人も、顧客さんも、みんなが笑顔になれる仕事。
・企業誘致には限界があるとおもう。人の誘致が大事だ。
・異端な発想、そのような人たちに、その地域が居心地の良さを提供できる「寛容さ」。

そんな話が展開していきました。
「人が集まり、偶然の確率を高めていけることがビジネスコンペかな」と締めくくられました。

香川を沸かせるヒントは、私たちの目の前にあります。

シンポジウムの様子をまとめました。
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起きるものとして備えておく それが海外渡航の危機管理

170804p1130558平成29年8月4日(金)、香川大学で行われた「海外渡航者・教職員向け 危機管理セミナ-」に参加してきました。

香川大学では400人の留学生を受け入れ、100人の日本人学生を海外に派遣するという戦略。今日のセミナーはその一貫の取り組み。安全、安心のために、今日のセミナーを留学に活かして、安全に元気な顔で帰国し報告して欲しい。

そんな挨拶で始まりました。

講師はJ&Jヒューマンソリューションズ社 J&Jサポートプラザ 関口久仁子さんです。

海外添乗員として従事し、海外渡航における危機管理についての豊富な知識と経験を持つ方で、「海外研修・留学生のための海外リスクマネジメント」と題して、1時間お話しいただきました。

○起きて欲しくないことも、かなりの確率で起きることを想定して備えを

航空機の乗り継ぎを伴う場合、荷物が無くなること、自分が乗った航空機が延着して乗り継ぎできなかったり、乗り継ぎ便が故障で欠航するなんてのはかなりの確率で起きうること。

その日に手に届かないと困るもの、持病薬、連絡すべき電話番号、その日の着替え用下着(24時間ストアの無い国では必須)などは機内持ち込みの手荷物に。

乗り継ぎについては、その日に別の乗り継げる便があるか確認を。自分で交渉をできるよう想定を。

海外では忘れ物はまず戻ってこない。スマホを置き忘れたら戻ってこないと思っておいて。 → 忘れ物をしない意識、備えを。

そんな具体的な話しから始まり、自分の備えで避けることができるリスク、避けることができないリスクについて、実例をあげながら確認していきます。

○命が一番、お金もスマホも二の次

「金を出せ」と言われたら金を出す。
パスポートが無くなっても再発行してくれる。お金と時間はかかるが、再発行してくれ、必ず帰国させられる。けがをせずに帰国することが必須。

○パスポートとスマホ とられやすいのはどっち?

パスポートを売るにはすごい組織の人にしか売れない。ICチップも入っており偽造が難しいので。しかしスマホは転売可能で、ねらわれている。盗られたらあきらめてください。

スマホに連絡先など全てを入れていると、盗られたときに対処のしようがない。 → 必ず別の場所、3箇所にバックアップを持っておく。

クレジットカードも、盗られた時にカードの使用を止められるようカード番号とカード会社の連絡先を記録しておく。

また、テロへの備え、海外渡航中のメンタルヘルス、日本との習慣や交通法規、法律の違いを確認していくことなどもお話しいただきました。

起きて欲しくないこともかなりの確率で起きるのが海外渡航。起きるものとして、第2、第3の手段や手当てをしておくことが、実り多い海外旅行を実現し、笑顔で帰国できることにつながります。

セミナーの様子をまとめました。
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排泄は子どもにとっても尊厳である 学校のトイレについて考える

170725p1130559平成29年7月25日(火)、学校のトイレ研究会による「災害時にも配慮した水まわり講演会」in 四国 に参加してきました。

副題は「学校トイレを明るくきれいに! 災害時に備えよう」とされ、学校のトイレの現状や課題、災害時に避難所となる学校のトイレだからこそ考慮すべきことを、アンケートや事例とともに紹介いただきました。

プログラムは次のとおりです。

第1部「今、緊急に学校トイレに求められること ~災害対策と老朽化対策~」
  学校のトイレ研究会 事務局長 川村浩

第2部「適切な学校トイレつくりとは」
  学校のトイレ研究会 研究員 井上

第3部「子どもたちを育む学校トイレを目指して
  学校のトイレ研究会 主任研究員 くめ

第4部「トイレ施設見学」

講演会では、

◇学校のトイレについて
・アンケートより「トイレのどんなところが嫌い?」 臭い、汚い、暗い、怖い、古い(壊れている) ← 5K
・湿式清掃の床は 感染症の温床 → トイレの床掃除は乾式で出来る構造に
・和式便器が大腸菌を床に広げ、スリッパがそれをトイレ外に持ち出す → 衛生面からも洋式化を

◇地震時には
・仮設トイレ:凍てつく寒さの中、余震の続く中、雨に濡れながら屋外の仮設トイレを使う人はいなかった。
・アンケート「困ったことは」 トイレ1位、シャワー2位
・飲料水や食料は届く。一番に考えなくてはならないのはトイレ。
・衛生環境の悪化は生命に関わる。
・和式トイレは,高齢者など使ってもらえなかった、使えなかった。既設トイレの洋式化、節水型への置き換えが必要。

など、避難所トイレの実態や衛生面からの科学的なお話を聞けました。

学校でトイレ(大便)に行くとからかわれるので、トイレに行くことを我慢して体調を崩す子、トイレに行かなくていいように朝食を抜き元気を無くしている子、トイレが汚いのでトイレに行くのを我慢して体調を崩す子。

排泄は子どもにとっても尊厳である」と、講演は締めくくられました。

トイレの洋式化、衛生面から湿式で清掃が可能な構造、災害時に「個室」を確保できる多目的トイレの意義、多くの種類の洗剤が避難所に届けられ「混ぜるな危険」を管理することが難しい、ネットに入れた石鹸をみんなで使うことが感染源。

目から鱗の2時間でした。

食べることに比べ、出すこと(排便)を我慢することは、そく体調に影響します。
排泄にも想像力をたくましくし、備えましょう。

講演会の様子をまとめました。
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一日30品目 薄味とプラス一皿の野菜で生活習慣病を予防

H290723_seminar平成29年7月23日(日)、レッツホール(高松丸亀町壱番街東館4階)で行われた、香川大学サテライトセミナー 第27回イキイキさぬき健康塾に参加してきました。

今日のテーマは「生活習慣病の食事の摂り方の工夫」で、講師は香川大学医学部付属病院 臨床栄養部 早川幸子さんです。

セミナーでは、

・全国平均と比較すると、香川県の男性は肥満傾向で、野菜摂取が少なく、減塩は優秀。男性はよく歩くが、女性はあまり歩かない。
・昔は「加齢」が原因と考えていたので「成人病」と呼んでいましたが、「生活習慣病」と呼び方が変わりました。
・一日30品目を目標にバランスの良い食事内容を。

などとともに、食事の摂り方で心がけるべきこと、エネルギー摂取量の目安を知り、手ばかりで食べ物の量を量ること、減塩の方法などについてお話しいただきました。

野菜をとろう プラス一皿 一日野菜350g以上、8月4日は「栄養の日」と締めくくられました。

次回は9月10日、脳腫瘍治療についてです。

セミナーの様子をまとめました。
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徹底的な訓練と計画の応用で 想定外を想定にする!

170721p1130480平成29年7月21日(金)、香川大学 研究交流棟5階 研究者交流スペースで行われた「香川地域継続検討協議会 第27回勉強会」に参加してきました。

話題提供者は、海上自衛隊 元横須賀地方総監(海将)で、香川大学客員教授の高嶋博視(たかしまひろみ)さんです。東日本大震災の際に、海上自衛隊の活動全体を指揮した方です。

東日本大震災の教訓(From THE SEAの現場から)」と題して、

・陸・海・空の部隊を「災統合任務部隊」のもと、一つの指揮命令系統下に置く。
・平時における有事 ← 戦争レベルに限りなく近い作戦
・海自が持つ資源の最大活用、幕僚調整の結節を少なくする。
・忘れてはいけないことは「ゴールは何か」ということ。とにかく、1秒でも早く国民を救うんだ!
・見栄も外聞も無く、取り得ること、最大の努力をする。

と、有事(戦争)に限りなく近い状況と、それにどう対応、指揮したのかをお話しいただきました。

その中では、

・規則は人が作ったものであり、何がゴールかを考え、変えればいい。 ← 人命に関わる事態にどう対処するか。
・孤立地域の生活支援:入浴、入浴中の時間を使って携帯電話の充電や洗濯、肩もみ、歯の治療、・・・ ← 何をやるべきか、どうやるかは、現場の指揮官が判断、実行していった。
・とにかく訓練。想定外を想定にしなければならない。
・訓練をすれば、自分の持っている計画の課題が見えてくる。それを見直し、また訓練。

など、想定外を無くすための訓練の大切さ、有事の際には平時とは異なる判断、行動が求められることもお話しいただきました。

質疑では、隊員の安全メンタルケアの話し、規則訓練計画の意義、民間を巻き込むことの大事さなどについても説明いただきました。

計画をつくり、訓練し、見直し、想定外を想定にしていく。
備えることの大事さを、具体的に説明いただいた2時間でした。

勉強会の様子をメモにまとめました。
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自分の命は自分で守りましょう その当然なことを行政任せにしていませんか

170719p1130479平成29年7月19日(水)、サンポートホール高松5階 第2小ホールで、香川県などの主催で行われた「県民防災週間2017シンポジウム だれでもできる防災・減災」に参加してきました。

講師は、香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 地域強靭化研究センター長 特任教授の金田義行さんと、株式会社危機管理教育研究所 代表 国崎信江さんのお二人です。

金田さんは「西日本大震災への備え -南海トラフ地震と内陸地震への県民の心構えと減災-」と題して、

・プレートが動き続ける限り、地震は繰り返される。
・想像力を働かせて、実践的な訓練、対策を。
・あの避難路は液状化や建物の倒壊で使えるだろうか。津波到達までの猶予時間、どう避難するかの訓練にシミュレーションを活用して。
・地震で被災した防潮提、防波堤を復旧するには時間がかかり、その間に水害も、スーパー台風の襲来もありえる。
・「経験」「土地勘」「平常時」の3つの備えを。

そんな話とともに、町歩き、日頃のコミュニケーション、少し違った視点から訓練を繰り返す。いろいろな視点で物事を見る。脆弱性を見つける「気づき」の大切さを強調され、「災害は忘れなくてもきます」と締めくくられました。

 

二人目の講師、国崎さんからは「家庭や地域の防災対策 ~自分を・大切な人を守るために~」と題して、シミュレーションの映像や実験映像などを交えながら、私たちの思い違い、勘違いを正していってくれます。

・津波高さ、浸水エリアを「安心材料」として聞いているかもしれない。
・「行政が何とかしてくれる」の考えは捨て、自助、共助で。
・「自分の命は自分で守りましょう」とは当然のこと。
・自分のためのものは自分で用意し、自分の排泄のこと、寒さ対策は自分でやること、それが熟成した社会。

また、
・耐震補強を選ばなかったのはあなたの判断。しかし、ご近所さんがあなたを助けようと、余震の続く中、危険な作業を。
・あなたが下敷きになっているがれきの上を踏んで津波からの避難を・・・
・倒壊した家が、偶然そばを歩いていた通学生やベビーカーを押している親子を襲うかもしれません。

など、何が起きるのかを想像できる力が必要です。

テーブルや机への絶対的な信頼を検証、家具を固定するより必要なこと、避難場所の家族間での確認内容の落とし穴、身の安全を心配してかけた電話が何を引き起こしているか。

私たちの思い込みや想像不足な点を指摘していただき、「南海トラフの地震は必ずきます。必ず生き残ってください。生きててよかった、そんな話が出来ますように」と締めくくられました。

「自分の命は自分で守りましょう」とは当然のこと。
その当然のことを実現するために、私たちに出来ることがあります、私たちがしなければいけないことがあります。
必ず来るその日に備えるために。

シンポジウムの様子をまとめました。
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せっかくの情報を活かすには 事前の勉強や備えが必要です

170708_h290708平成29年7月8日(土)、高知市文化プラザかるぽーと 11階大講義室で行われた「高知県地震防災研究会・2017年度講演会」に参加してきました。

この会は1995年、高知工業高等専門学校の吉川先生を会長として始まり、今年で22年目になる。

そんな和田代表の挨拶から始まりました。

プログラムは次のとおりです。

○開会挨拶 高知県地震防災研究会 代表 和田達夫(技術士)
○「超低周波センサーで自然災害の襲来に備える ~高知県内で進む実証試験~」 
  高知工科大学 システム工学群(電子工学専攻、光エレクトロニクス専攻、航空宇宙工学専攻)山本真行(理学博士
○「平成28年度熊本地震の木造家屋被害に影響を及ぼした観測された強震動の特徴と、被災後の住宅再建に必要な計測技術について」
  高知工業高等専門学校 池田雄一(工学博士)
○「南海地震は予知できる!」
  地震研究家 山本武美
○全体質疑応答
○総括挨拶 高知県地震防災研究会 名誉顧問 吉川正昭(工学博士)
○閉会挨拶 事務局長 小川修

高知工科大学の山本真行先生からは、インフラソニック(超低周波)による自然災害の観測、津波の観測についての話しです。

科学とは、技術とはなんだろうか?

理学部出身なので、理学部の人は「おもしろいね」と言ってくれるが、工学部の学生の8割以上は「それ、何の役に立つんですか」と聞かれる。工学部の学生は一般の人の感覚を代弁してくれている。

現代の科学技術伝承における問題点として、

 ・多くのブラックボックスが増えた。 → ラジオを分解してもコンデンサやトランジスタは見えず、ICチップが一個あるだけ、回路図を復元するなんて事は出来ない。
 ・実際に開発した世代が去り技術だけが残る。
 ・バーチャルリ・アリティが進み、リアリティを知らなくなった。
 ・日本が安全になりすぎて、海外に行きたがらなくなった。

など、科学と技術についてのイントロののち、インフラサウンド(超低周波音)の話しです。

 ・大きなものが動けば超低周波音が発生する。
 ・地球上の破壊現象で発生し、遠くまで伝わる性質がある!
 ・音は音速で伝わるので、津波よりも先に情報が届く!
 ・空気の粘性は、周波数の2乗に反比例する → 1KHzの音が1mで減衰する量が、0.1Hzだと10万Km必要。
 ・ひそひそ声は近くにしか聞こえないが、爆発音は遠くまで届く。
 ・遠雷 「ドカン」の音が「ゴロゴロゴロ」の音の成分しか届いていない。
 ・GPS波浪計などの既存の津波検出装置は、いずれもコストがかかる、メンテナンスが難しい、誤作動、小津波でも警報を鳴らす(狼少年)

そんなインフラサウンドの特徴が津波観測にも活かせるのではと、黒潮町で実証実験が始まっています。また、インフラサウンド研究室が今年の4月に出来た。生データを公開する準備を進めており、夏頃には公開できるのでは。

とても興味深い一時間でした。

次は、高知工業高等専門学校の池田雄一先生の、熊本地震の被害と住宅再建についての話しです。

 ・被害の大きかった木造住宅は、接合部がしっかり止まっていない。釘だけで、接合金物がなかった。接合金物は2000年以降義務、それ以前は努力義務。フラット35などの融資を受けるには、接合金物の使用が必要だったので、2000年以前の建物でも接合金物が使われていた。
 ・板、防水シート、その上にラスを張りモルタル仕上げの家がほとんど壊れていた。
 ・住宅再建には1500万円ほどの費用が必要だが、被災者生活再建支援金、義捐金、復興基金助成だけでは半分ほどにしかならず、自己資金、地震保険への加入が、住宅再建の大きな分かれ道となる。

そのような話しののち、「地震保険も入っておらず、自己資金もない人は、全壊の家屋を壊してしまうと、再建が困難となる。 → 被災家屋の補修の可否を簡便に判定できないか。建物の傾斜角から、被災家屋の補修の可否を迅速に判断できる技術は無いか」と締めくくられました。

                        
地震研究家の山本武美さんの「南海地震は予知できる!」では、

 ・これまでの9回の南海地震を並べた場合、4つの断層が存在すると考えられ、これらから推定される次の南海地震の発生時期は、2017年11月2018年5月頃
 ・これまでの地震でも、地盤異常隆起や“すずなみ”が観測されており、地震の予知は可能である。

宇佐の潮位観測のデータや画像など、ホームページで公開されているので、「みなさまに(情報を)伝達できても、事前知識が無いとその情報を活用できない」と締めくくられました。

様々な研究や観測が行われ、情報が提供されても、それを受けた私たちが行動に移さなければ、何も無かったと同じです。

正しく情報を活かせるよう、事前の勉強や備えが必要です。

研究会の様子をまとめました。 「170708_zisin.pdf」をダウンロード(221KB)

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髪の毛の太さほどのカテーテルで命を救います

170521_seminar平成29年5月21日(日)、レッツホール(高松丸亀町壱番街東館4階)で開かれた「香川大学サテライトセミナー 第25回イキイキさぬき健康塾」に参加してきました。

今日のテーマは、「虚血性心疾患とカテーテル治療 切らずに血管を治します」で、講師は香川大学医学部付属病院 循環器内科 村上和司さんです。

カテーテルの実物を見せてくれたり、脈動する心臓の毛細血管にカテーテルを入れていく様子のX線映像や、術前と術後の血管の状況の映像などを使いながらわかりやすく説明いただきました。

カテーテルは髪の毛ほどの太さで、脈動する心臓に対して枝分かれしていく毛細血管の所定の位置にカテーテルを導く様子は、技術を要する手術だと感じました。

セミナーでは、

・胸の痛さが続くときには、すぐに病院へ。
・高齢の方、糖尿病の方には、症状が出にくく、少し胸が痛い程度。
・昔は直径が3mmほどあり、足の付け根の大冠動脈から入れ、負担が大きな検査だった。今は、カテーテルも細くなり、手首の動脈から入れる。患者さんの負担も軽減。
・慢性的に時間をかけて閉塞が進むと、他の部位から毛細血管ができ、急激な症状が出ないことがある。
・虚血性心疾患に対する治療は、生活習慣の改善が重要。

最後は、「症状の軽い方を見逃さないように病院に相談を。胸が苦しいとき一晩家で我慢することのないように。早期診断、早期治療を」と締めくくられました。

セミナーの様子をまとめました。
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