徹底的な訓練と計画の応用で 想定外を想定にする!

170721p1130480平成29年7月21日(金)、香川大学 研究交流棟5階 研究者交流スペースで行われた「香川地域継続検討協議会 第27回勉強会」に参加してきました。

話題提供者は、海上自衛隊 元横須賀地方総監(海将)で、香川大学客員教授の高嶋博視(たかしまひろみ)さんです。東日本大震災の際に、海上自衛隊の活動全体を指揮した方です。

東日本大震災の教訓(From THE SEAの現場から)」と題して、

・陸・海・空の部隊を「災統合任務部隊」のもと、一つの指揮命令系統下に置く。
・平時における有事 ← 戦争レベルに限りなく近い作戦
・海自が持つ資源の最大活用、幕僚調整の結節を少なくする。
・忘れてはいけないことは「ゴールは何か」ということ。とにかく、1秒でも早く国民を救うんだ!
・見栄も外聞も無く、取り得ること、最大の努力をする。

と、有事(戦争)に限りなく近い状況と、それにどう対応、指揮したのかをお話しいただきました。

その中では、

・規則は人が作ったものであり、何がゴールかを考え、変えればいい。 ← 人命に関わる事態にどう対処するか。
・孤立地域の生活支援:入浴、入浴中の時間を使って携帯電話の充電や洗濯、肩もみ、歯の治療、・・・ ← 何をやるべきか、どうやるかは、現場の指揮官が判断、実行していった。
・とにかく訓練。想定外を想定にしなければならない。
・訓練をすれば、自分の持っている計画の課題が見えてくる。それを見直し、また訓練。

など、想定外を無くすための訓練の大切さ、有事の際には平時とは異なる判断、行動が求められることもお話しいただきました。

質疑では、隊員の安全メンタルケアの話し、規則訓練計画の意義、民間を巻き込むことの大事さなどについても説明いただきました。

計画をつくり、訓練し、見直し、想定外を想定にしていく。
備えることの大事さを、具体的に説明いただいた2時間でした。

勉強会の様子をメモにまとめました。
「170721_benkyoukai.pdf」をダウンロード(232KB)

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せっかくの情報を活かすには 事前の勉強や備えが必要です

170708_h290708平成29年7月8日(土)、高知市文化プラザかるぽーと 11階大講義室で行われた「高知県地震防災研究会・2017年度講演会」に参加してきました。

この会は1995年、高知工業高等専門学校の吉川先生を会長として始まり、今年で22年目になる。

そんな和田代表の挨拶から始まりました。

プログラムは次のとおりです。

○開会挨拶 高知県地震防災研究会 代表 和田達夫(技術士)
○「超低周波センサーで自然災害の襲来に備える ~高知県内で進む実証試験~」 
  高知工科大学 システム工学群(電子工学専攻、光エレクトロニクス専攻、航空宇宙工学専攻)山本真行(理学博士
○「平成28年度熊本地震の木造家屋被害に影響を及ぼした観測された強震動の特徴と、被災後の住宅再建に必要な計測技術について」
  高知工業高等専門学校 池田雄一(工学博士)
○「南海地震は予知できる!」
  地震研究家 山本武美
○全体質疑応答
○総括挨拶 高知県地震防災研究会 名誉顧問 吉川正昭(工学博士)
○閉会挨拶 事務局長 小川修

高知工科大学の山本真行先生からは、インフラソニック(超低周波)による自然災害の観測、津波の観測についての話しです。

科学とは、技術とはなんだろうか?

理学部出身なので、理学部の人は「おもしろいね」と言ってくれるが、工学部の学生の8割以上は「それ、何の役に立つんですか」と聞かれる。工学部の学生は一般の人の感覚を代弁してくれている。

現代の科学技術伝承における問題点として、

 ・多くのブラックボックスが増えた。 → ラジオを分解してもコンデンサやトランジスタは見えず、ICチップが一個あるだけ、回路図を復元するなんて事は出来ない。
 ・実際に開発した世代が去り技術だけが残る。
 ・バーチャルリ・アリティが進み、リアリティを知らなくなった。
 ・日本が安全になりすぎて、海外に行きたがらなくなった。

など、科学と技術についてのイントロののち、インフラサウンド(超低周波音)の話しです。

 ・大きなものが動けば超低周波音が発生する。
 ・地球上の破壊現象で発生し、遠くまで伝わる性質がある!
 ・音は音速で伝わるので、津波よりも先に情報が届く!
 ・空気の粘性は、周波数の2乗に反比例する → 1KHzの音が1mで減衰する量が、0.1Hzだと10万Km必要。
 ・ひそひそ声は近くにしか聞こえないが、爆発音は遠くまで届く。
 ・遠雷 「ドカン」の音が「ゴロゴロゴロ」の音の成分しか届いていない。
 ・GPS波浪計などの既存の津波検出装置は、いずれもコストがかかる、メンテナンスが難しい、誤作動、小津波でも警報を鳴らす(狼少年)

そんなインフラサウンドの特徴が津波観測にも活かせるのではと、黒潮町で実証実験が始まっています。また、インフラサウンド研究室が今年の4月に出来た。生データを公開する準備を進めており、夏頃には公開できるのでは。

とても興味深い一時間でした。

次は、高知工業高等専門学校の池田雄一先生の、熊本地震の被害と住宅再建についての話しです。

 ・被害の大きかった木造住宅は、接合部がしっかり止まっていない。釘だけで、接合金物がなかった。接合金物は2000年以降義務、それ以前は努力義務。フラット35などの融資を受けるには、接合金物の使用が必要だったので、2000年以前の建物でも接合金物が使われていた。
 ・板、防水シート、その上にラスを張りモルタル仕上げの家がほとんど壊れていた。
 ・住宅再建には1500万円ほどの費用が必要だが、被災者生活再建支援金、義捐金、復興基金助成だけでは半分ほどにしかならず、自己資金、地震保険への加入が、住宅再建の大きな分かれ道となる。

そのような話しののち、「地震保険も入っておらず、自己資金もない人は、全壊の家屋を壊してしまうと、再建が困難となる。 → 被災家屋の補修の可否を簡便に判定できないか。建物の傾斜角から、被災家屋の補修の可否を迅速に判断できる技術は無いか」と締めくくられました。

                        
地震研究家の山本武美さんの「南海地震は予知できる!」では、

 ・これまでの9回の南海地震を並べた場合、4つの断層が存在すると考えられ、これらから推定される次の南海地震の発生時期は、2017年11月2018年5月頃
 ・これまでの地震でも、地盤異常隆起や“すずなみ”が観測されており、地震の予知は可能である。

宇佐の潮位観測のデータや画像など、ホームページで公開されているので、「みなさまに(情報を)伝達できても、事前知識が無いとその情報を活用できない」と締めくくられました。

様々な研究や観測が行われ、情報が提供されても、それを受けた私たちが行動に移さなければ、何も無かったと同じです。

正しく情報を活かせるよう、事前の勉強や備えが必要です。

研究会の様子をまとめました。 「170708_zisin.pdf」をダウンロード(221KB)

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髪の毛の太さほどのカテーテルで命を救います

170521_seminar平成29年5月21日(日)、レッツホール(高松丸亀町壱番街東館4階)で開かれた「香川大学サテライトセミナー 第25回イキイキさぬき健康塾」に参加してきました。

今日のテーマは、「虚血性心疾患とカテーテル治療 切らずに血管を治します」で、講師は香川大学医学部付属病院 循環器内科 村上和司さんです。

カテーテルの実物を見せてくれたり、脈動する心臓の毛細血管にカテーテルを入れていく様子のX線映像や、術前と術後の血管の状況の映像などを使いながらわかりやすく説明いただきました。

カテーテルは髪の毛ほどの太さで、脈動する心臓に対して枝分かれしていく毛細血管の所定の位置にカテーテルを導く様子は、技術を要する手術だと感じました。

セミナーでは、

・胸の痛さが続くときには、すぐに病院へ。
・高齢の方、糖尿病の方には、症状が出にくく、少し胸が痛い程度。
・昔は直径が3mmほどあり、足の付け根の大冠動脈から入れ、負担が大きな検査だった。今は、カテーテルも細くなり、手首の動脈から入れる。患者さんの負担も軽減。
・慢性的に時間をかけて閉塞が進むと、他の部位から毛細血管ができ、急激な症状が出ないことがある。
・虚血性心疾患に対する治療は、生活習慣の改善が重要。

最後は、「症状の軽い方を見逃さないように病院に相談を。胸が苦しいとき一晩家で我慢することのないように。早期診断、早期治療を」と締めくくられました。

セミナーの様子をまとめました。
「170521_seminar.pdf」をダウンロード(520KB)

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人を磨くのは人 人は人で磨かれる

170423p1120991平成29年4月23日(日)、一般社団法人 日本パーソナルブランド教会の主催により、高松商工会議所で開催されたセミナー講師の甲子園、「第7回セミナーコンテスト高松」に参加してきました。

自分体験をもとに、オリジナルのセミナーを作って発表し合うコンテストです。
セミナーコンテストの開催主旨は、「人と社会を輝かすセミナー講師の輩出」です。
発表時間は10分間、あと一言で終わるセミナーでも、時間がくればそこで修了。

6名の出場者が発表し、会場の聴取者全員が10項目の視点から採点します。

①独創性:その講師ならではか。
②対象者になりきる
③話しの組み立て:簡潔でわかりやすいか。
④ノウハウ:悩みのある受講生に、具体的な解決方法を提案でき、やってみようと思えるか。
⑤ビジュアル:スライドの伝える工夫、文字、色、スライドの使い方。
⑥好感度:感じの良い話し方か。
⑦論理性:なるほどと思える根拠が述べられているか。
⑧メッセージ力:心をふるわせるメッセージがあるか。
⑨具体例、エピソード:集中して聞ける面白さ、具体的なエピソードが適切で面白いか。
⑩発声:間、抑揚、声の出し方

発表後には3名のコメンテーターからのコメントです。

一般社団法人日本パーソナルブランド協会代表理事の立石剛さんは、人と社会を輝かす人、今後活躍する上で何が大切か、プロの視点でコメント。

同じくパーソナルブランド協会理事の座光寺百合子さんは、人前での話し方、表情、見せ方、印象の視点からコメント。

上勝町など地域再生のプロデューサーであり、一般社団法人ソシオデザイン代表の大西正泰さんは、話し方の「仕組」について、「構造」についての視点からコメント。

6人の発表者の内容はもちろんのこと、これら3人の方型のコメントが勉強になります。

自己紹介が大事:プロフィールだけで講師を選ばれる。仕事が来るかどうかは自己紹介が8割である。選ばれるプロセス、誰が語るのかのエピソードが大切。
戦略:出来事からゴールへと伝えるか。受講する対象者を変える戦略も。受講生が自分のことだと思える事例、ノウハウを入れる。
オリジナリティー:従来のノウハウが出尽くしているので、これらのノウハウを組み合わせて、新たな提案を。
盛り込みすぎない:聞き手に伝えるには、「足し算」ではなく「引き算」をして。
・「
説得」と「納得」:納得できれば腹におさまる、心が動く、共感する。
再現性:受講生が出来る、やれる、やろうとする行動につながらないと、再現性がないといけない。
・「
ブランド」とは「約束」:あなたは何を約束する人ですか。

「第二の人生の見つけ方」「笑顔相続」「頭痛から救う方法」「短歌で伝えるコミュニケーション」「ワーキングマザーの時間の使い方」「滞納者が笑顔で税金を払う」と、様々な立場、経験、内容のスピーチは、工夫とノウハウの塊です。

人に伝えるのは難しいこと、人に伝えることは楽しいこと。人を磨くのは人、人は人で磨かれる。

そんな気持ちになれた3時間でした。

懇親会は残念ながら、マイカーのトラブルにより欠席することに・・・

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私はマララ 教育こそがただ一つの解決策

170416_jica__1平成29年4月16日(日)、JICA四国主催の映画「私はマララ」上映会&JICAボランティア体験談に参加してきました。

2014年、17歳の少女がノーベル平和賞を受賞しました。タリバン制圧下で教育の必要性を訴え、15歳で銃撃され瀕死の重傷を負ったマララ・ユスフザイの記録映画です。

国連でのスピーチの映像で心に強く残ったのは、

2012年10月9日、タリバンは私の額の左側を銃で撃ちました。
テロリストたちは私たちの目的を変更させ、志を阻止しようと考えたのでしょう。

しかし、私の人生で変わったものは何一つありません。次のものを除いてです。
私の中で弱さ、恐怖、絶望が死にました。強さ、力、そして勇気が生まれたのです。

1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。
教育こそがただ一つの解決策です。

ノーベル賞や国連のスピーチに年齢が関係ないことを感じさせるマララでした。

170416_jica__2続いて体験談は、サモアで算数や理科の小学校教育に取り組んだ青年海外協力隊の藤原岬さんです。

文化をどう受け入れるか
そんなキーワードのもと、3つの例を説明されました。

一つ目は「家族と教会を大事にする」こと。
家族を大事にすることは素晴らしいことだけれど、家族の面倒や介護のため、教師が週5日の授業のうち5日間出勤することが珍しく、上級生が下級生の勉強を見ていたりします。また、子どもの面倒を見てくれる家族がいなければ、子どもを学校に連れてきて生徒に面倒を見させたり、教会関係の行事(クリスマスなど)が近づくと、子どもを早く帰らせてイベントの練習をさせます。

二つ目は「大人は絶対である」こと。
生徒への体罰は普通に行われ、「悪いことをしたら叱るのは当然」と。

三つ目は職業としての「教師」感
聖職との感覚は無く、教師が教室で横になっていたり、授業中にもほかの教師とおしゃべりや携帯電話でゲームをしたりと・・・

文化とは、食べ物や衣服だけでなく、モノの考え方も文化である。

そんな文化のもと、どうやって現地の教員を指導し、子どもたちに教えるか。
日々様々な壁と対峙した1年9ヶ月間でした。

でも、日本を知り、サモアを知っているからこそ、気づけることがある、出来ることがある

そんな言葉で締めくくられました。

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日本人の三人に一人は がんで亡くなっている

170416_seminar平成29年4月16日(日)、レッツホール(高松丸亀町壱番街東館4階)で行われた「香川大学サテライトセミナー 第24回イキイキさぬき健康塾」に参加してきました。

今日の講師は、香川大学医学部付属病院 呼吸器外科 助教 垂水晋太郎さんで、題目は「がんが肺に転移した!? 進歩する肺がん治療」です。

男性の63%、女性の47%はがんに罹り、三人に一人はがんで死亡しています。日本では長寿命化が進んでいるので、ガンで亡くなる方が割合として増えている。

そんな話しから始まりました。

なぜ、ガンになるかについては、

・人間は37兆個の細胞。細胞は日々入れ替わっている。日々コピーが続いているが、毎日5千個がミスコピーとなっている。
・しかし、免疫力や、ガン細胞そのものの生存しにくさから、全てがガンになるわけではない。
・親から子へ遺伝するガンはごく一部 
全部の5%以下が遺伝するガン。

ガン細胞の特徴は、

不死:細胞が死なない
自立性増殖:勝手に増え続ける
浸潤:固定した形を持たず、周りをおかして広がっていく
転移:他の場所に移っていく 例:大腸に出来たガンが肺に移る

といった話しや、手術の進歩により身体への負担を減らす、

胸腔鏡手術で傷を小さく
縮小手術:取る範囲を最小限にして肺機能の温存を図る
赤外光胸腔鏡:本来は見えていない肺の境界が見えるようになる

など、グラフやイラストなどを使ったわかりやすいお話でした。

セミナーの様子をまとめました。
「170416_seminar.pdf」をダウンロード(540KB)

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ライスワークとライフワーク 本業で得られる経験がある

170128_平成29年1月28日(土)、瓦町FLAG8階 市民活動センターで高松市まちづくり学校実行委員会の主催で行われている「地域づくりチャレンジ塾2016」に参加してきました。

今回で4回目となり、マイプラン(社会や地域課題解決につながるオリジナルプラン)をプレゼンし、塾長の尾野さんたちからアドバイスをもらい、プランを鍛えます。

プレゼンの前には、地域イベントプロデューサーの桑村美奈子によるゲストトーク「パラレルキャリアで生きぬこう ~ライフワークとライスワーク~」がありました。

桑村さんは東京生まれの東京育ちですが、鬼ごっこの2級審判の資格を持ち、スポーツの良さを使って香川を有名にしたいと様々な活動をしています。

生活を支えるお金を稼ぐ本業である「ライスワーク」と、生きがいとしてやっている「ライフワーク」について、桑村さんご本人の人生からご紹介いただきました。

目的、目標に向け、国際協力のNPOの国際農業指導員から、大学生の就職支援、ITコンサルの人事、イベント会社などを経験し、今の人生のテーマは「香川と四国を日本と世界にひたすら自慢しまくること」で、最強のよそものでい続けること。良いところも、悪いところも、ひっくるめて香川が好きな人です。

塾長の尾野さんからは、
・何事も極めるまでには1万時間 毎日3時間で10年間で1万時間。
・桑村さんは週末の土日に毎週21時間で10年で1万時間だと思った。

①自分自身のなかで決まっていることは発信しなければならない。
②あなた自身の専門性、仕事の経験、それに裏打ちされたものを掛け合わせる。
③検索ワード はやり 人々の動向 これからを先取りする。
④自分の市場価値、売りポイント、相手からどう見られているかを正面から向き合う。 → 自分の価値、立ち位置
⑤自分自身のワクワク感

とまとめられました。

ライスワークとライフワーク、本業でお金も得られるが、本業で得られる経験があります。

ゲストトークの様子をまとめました。
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3Dプリンタで みんなに優しい世の中に

161224_dfes_01平成28年12月24日(土)、たかまつミライエで高松市健康福祉局こども未来部こども未来館の主催で行われた「中学生のための3Dデジタルものづくりハローワークセミナー」に参加してきました。

3Dプリンタが世にひろく出まわり始め、3Dデジタルによる物づくりにはどのような仕事があるのかを知ってもらい、将来の選択肢に含めてもらい、これらの技術を活用してもらおうとの取組です。

12月23日から26日までの取組で、25日には、福祉分野での取組のセミナーが行われました。プログラムは次のとおりです。

○「はじめての3Dプリンタ」入門編
  カガワ3Dプリンタfunコミュニティ 事務局 三野晃一

○福祉分野での3Dデジタルものづくり ~3Dプリンタで障害者による障害者のための不便改善グッズ制作~
  西村健一 香川県立髙松養護学校 臨床発達心理士

161224p1120383三野さんからは、

・熱溶解積層法:5~6年前に特許が切れたことで、様々なプリンタが世に出まわってきた。
・モデリング データをネットに公表し、販売する。
・世界中のクライアントが製作会社にそのデータで製造を発注するので、デザイナーはPL法の適応を受けない。

などの説明ののち、3Dプリンタ業界の「仕事・職種」は、「データを作る」「3Dプリンタ」「素材、出力材料」「3D出力サービス」など、様々な役割があると締めくくられました。

 

香川県立髙松養護学校で臨床発達心理士でもある西村さんからは、

・養護学校では、「出来ないこと」、「苦手なこと」を丁寧に支援し、カバーする方法を教えています。
・日本は高齢化社会になる。加齢により困難をかかえる人も増える。脳卒中、老眼、骨折・・・
・支援グッズの必要性が高まる。自分でやりたいのに出来ないので、それを行えるようなグッズが必要になる。
・自分の残っている力を使って、自分でやりたい。
・「自分で出来る」状況が、3Dプリンタで実現できる。

など、具体的な事例をあげながら説明いただき、「支援グッズを使って、みんなに優しい世の中に!」と締めくくられました。

161224p1120390セミナー終了後も、いろいろなお話を聞かせていただき、3Dプリンタです。コップなどを製造すると水漏れを起こすことや、熱溶融性樹脂ゆえに軽いことが、身体の不自由な人にとっては反力を取りにくく使いにくいなど、使っているからこそお話しいただけることも聞かせていただきました。

また、一人で漁師や木こりをして暮らしていれば、アスペルガーや知的障害といわれることも、その人の暮らしに支障が無ければ「障がい」ではない。
「障がい」と聞くと、普通の人より劣っていると思われがちだが、聞く能力、見る能力、こだわる能力、正確に繰り返せる能力など、普通と思っている人よりも優れている面がある。

そんなことも気づかせていただきました。

セミナーの様子をまとめました。
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防災教育の原点は自尊感情 命の大切さをわかること

161223_bousai平成28年12月23日(金・祝)、サンポート高松 第2小ホールで四国遍路の心でつなぐ防災教育研究会の主催で行われた「四国遍路の心でつなぐ防災教育研究会 公開シンポジウム」に参加してきました。

四国遍路へのおもてなしなど、郷土に根付く「共助」の精神文化から防災を考えていこうとするもので、「ぼうさいフェスタ in 志度寺」に続く2回目の取組です。

香川には大きな災害がこないと思われているのは間違い。子どもたちと大人たちが楽しく学べる仕組みづくりを構築しようとしている。香川大学の先生からは知恵、青年会議所からは行動力と知恵、技術士会からは生活経験、専門性のある経験からのお話をいただく。

そんな研究会事務局の花崎哲司さんの趣旨説明に続き、「基調講演」「特別座談会」「災害伝言ダイヤルメッセージ171コンテスト」「こども防災マスター認定式」へと続きます。

 

161223p1120365m香川大学 危機管理先端教育研究センター 副センター長 特命教授 岩原廣彦さんの基調講演「南海トラフ巨大地震に備える香川の防災教育の現状と課題」では、

・防災教育を実践する上での五箇条
・防災意識を広げるには、当事者意識を持つ(他人ごとではない)、自分で考えることが大事。責任感を植え付ける。
・知識だけの教育に偏っていないか。 → 知識は忘れる。意識とすることが大切。

といったお話があり、「防災教育の原点は自尊感情を育むこと、人の命の大切さをわかり、お互い様の気持ち、人と人の繋がりの大切さを知ること」と締めくくられました。

 

特別座談会「香川の未来型防災教育展望」 ~学校教育で成し得なかった課題解決のために~ は、香川大学 生涯学習教育研究センター長 清國祐二さんの座長のもとに、

・楽しく学ぶ防災ゲーム
・パニックを起こさないように「指揮」、正確に指示を出すことの大事さ。
・リーダーとなるような資質と能力を事前に涵養していないと難しい。
・「知って・考えて・行動する」ことで、初めて家族を守れる。
・知識よりも意識。さらに、知識を行動するものにして知恵に。

岩原さんからは「知識だけではだめ、行動に移せるような防災教育」、松尾さんからは「知力、体力、時の運(危ないところにいかないとか)」 これを実践できる人になってほしい」と締めくくられました。

命の大切さをわかり、知り、考え、行動することが、災害から生き残るためには必要です。

公開シンポジウムの様子をまとめました。
「161223_bousai.pdf」をダウンロード(394KB)

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シビックプライド 自己肯定感のもとに誇りとデザイン

161217_civicpride平成28年12月17日(土)、栗林公園の商工奨励館北館で「シビックプライド高松」の主催、高松市、香川大学大学院地域マネジメント研究科の後援により行われた「シビックプライド 高松のヒトとコトをつなぐデザイン」に参加してきました。

シビックプライドとは「市民の都市に対する自負」。「市民」とは住民だけでなく、移住してきた人々や働きに来ている人も含むます。

「シビックプライド高松」は、高松に関わる人々が、高松に対して当事者意識と誇りを持ち、将来に向けて高松の魅力を高めたいという思い(シビックプライド)の醸成を研究する社会人学生4名がが設立した団体です。

香川大学大学院地域マネジメント研究科に在籍2年目の3名で修士論文を執筆中。テーマは「高松市に対するシビックプライド」で、今日の取り組みはその修士論文検討の一環で、次第は次のとおりです。

○基調講演「シビックプライドについて」
  講師:紫牟田伸子(しむた のぶこ)
○事例紹介 シビックプライドの醸成について高松市の事例からお話しいただく
  講師:人見訓嘉
○トークセッション(紫牟田伸子、人見訓嘉)

まず、「ものごとの編集」を軸に企業や社会・地域に適切に作用するデザインを目指し、地域や企業の商品開発、ブランディング、コミュニケーション戦略などに携わる紫牟田伸子(しむた のぶこ)さんによる基調講演「シビックプライドについて」です。

海外や国内の事例を紹介いただきながら、

・デザイン自体も「編集」的だと思った。意図や価値を可視化することがデザイン。
・編集 = 可視化・価値化
・シビックプラウドとは、都市に対する市民の誇り。「市民」であって「住民」だけではなく、移住してきた人や働きに来ている人も含む。
・ここをより良い場所にしようと関わっている自負心。
・地方行政でのシビックプライドは、まちづくりの楽しさを知り、それによって生まれる豊かさを知ること。

といった話があり、「ひとりひとりができることをすればいいのです。みんながやる必要はないのです。パブリックマインド。まちって楽しい」と締めくくられました。

質疑では、次のような説明がありました。

・行政は市民にサービスするものとの考えを転換する必要がある。行政が全てのサービスをするのが難しい時代、教育、福祉、・・・多様な課題
・地域や社会に貢献する人を行政は助けないといけない。楽しく課題を解決することにチャレンジする人は、行政と結びつくことが大事。
・「公共」は「公立」ではない。民間が図書館を作って公開すればそれは公共として機能する。
・行政はもっとコミュニケーションがうまくできたら。

 

コピーライター、クリエイティブディレクター、髙松市広報アドバイザーの人見訓嘉(ひとみくによし)さんからは、シビックプライドの醸成について事例の紹介と共に、次のようなお話がありました。

・車のデザインはもう行き着くところまで来ていると思っていた → 「安全性の向上」というデザインの必要な部分があった
・デザインとは表現すること。表現するには、少し「覚悟」がいる。自分の考えを口にするには勇気が必要で、それには自己肯定感が必要。
・デザイン思考のできる人が増えることがまちを良くし、シビックプライドの醸成に寄与する。

紫牟田さんと人見さんによるトークセッションでは、「企業の役割」「スケール」「デザインへの”参加性”」などについてのやりとりがありました。

最後は、「主体になる人、主体になる人を助ける人、主体になる人を後押しする人 いろいろな関わり方をすることでの自己肯定感」と締めくくられました。

「公共」は「公立」ではない。一人ひとりがやれることをやればいい。自己肯定感がなければデザインは出来ない。そんなことを感じた時間でした。

講演などの様子をまとめました。
「161217_civicpride.pdf」をダウンロード(235KB)

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