行動につながる情報の伝え方を

200213_flyer2020

令和2年2月13日(木)、東京国際フォーラムで開かれた「令和元年度 防災科学技術研究所 成果発表会」に参加してきました。

近年大規模風水害が多かったことからテーマは、「知る、備える、行動する」 ~最近の広域大規模風水学に学ぶ~ です。

第1部は、研究者6名による発表で、社会実装を強く意識した内容ばかりでした。

第2部は、防災科研の研究者140名以上によるポスターセッションです。
聴講者が金色の星形のシールを一人一枚持っており、良いと思うポスターに貼っていきます。
トップ10の研究者には研究費が重点配分されるそうです。

第3部は、林理事と池上彰さんによる対談で、テーマは「避難 ~災害を乗り越えるための行動をどう促していくか~」です。

いくら素晴らしい情報も、人の行動、避難につながらなければ何の意味もありません。

そんな「伝える」ではなく「伝わる」ための視点から、池上さんがコメントをします。

池上さんからは、
 ・専門用語がいっぱいで、一般の人にどれだけわかってもらえるのか、「時間外そう」、「短時間未来予測」と言い換えていいんですよね。言い方をもう少し変えていくと良いと思う。
 ・ベトナム戦争の後だったので「ゲリラ豪雨」が理解されたのですが、今の若い人は「ゲリラ」がわからないと言う。今は「局地豪雨」と言った方が良い。時代背景で言葉が変わると感じた。
 ・若い人にとって「希」は「まれ」とは読めない。めったにないから「希望」。「滅多にない大雨」と表現したらいいのでは。
 ・「内水氾濫」、「外水氾濫」は一般の人はわかりません。内水が下水道の処理が間に合わずマンホールから水があふれて浸水することですね。
 ・「ハザード」がわからない。「自然の威力」とかに言い換えた方が良い、災害弱者、高齢者には「ハザード」という言葉は使うべきではない。
 ・「閾値」 限界を超える値 「マンホールからあふれ始める雨」と付け加えるだけでずいぶん違う。
 ・福島原発事故が起き、東京の人は不安でテレビをつけると、東京の大学の先生が出てきて、ベクレル、シーベル。専門用語でテレビを見ている文化系の人は全くわからない。かえって不安が広がってしまう。
こんなコメントがありました。

避難指示が出たけれど、まだ避難命令が出てないから大丈夫だ。
「避難命令」なんて出すルールがないから出ないのに、そう考えている人がいることを情報を伝える側は認識しておかねばならない。

伝えているつもりで伝わっていない。
人の行動につながるよう情報を伝えなければならないと感じた報告会でした。

報告会の要旨をまとめました。

ダウンロード - 200213_bousai.pdf(417KB)

| | コメント (0)

災害時の避難や避難所生活で、障害者への支援や配慮が当たり前に

191103_1 令和元年11月3日(日)、かがわ総合リハビリテーション 福祉センターで「福祉オンブズ香川」と「香川障害フォーラム」の共催で行われた秋の学習会「みんなで生き残るために」に参加してきました。
副題は「~災害時における障害のある人たちの避難について~」とされています。

第1部は内閣府障害者制度改革担当室長を務めた経験があり、現在は弁護士で熊本学園大学の東俊裕(ひがしとしひろ)教授を講師とする講演、第2部は障害を有する当事者の現状報告です。

東さんからは、熊本地震や東日本大震災の経験、真備町の洪水災害などから、

191103_2  ・一般人に比べ死亡率が2倍でも、生き残った障害者はどうしていたのか。一般の被災者も困るが、障害者はもっと困っているはず。困っている人間が支援を受けられていない現実が見えてきた。
 ・障害者の4つの生活パターンによる被災との関係、課題
 ・一般の人は福祉が何とかやってくれるだろうと思っているが、それは幻想だと言いたい。
 ・真備町の水害では、ゆっくりと上がってくる水位の中の1階で死んでいった人の気持ちはいかようだったろうか。

と言った話しや、避難行動要支援者名簿と避難誘導のための個別計画については、

 ・警察、消防署、民政委員、社会福祉協議会などには公開されるが、警察や消防は災害対応にまわり、社会福祉協議会は人数が少なく、発災時に避難行動要支援者の支援にまわれるのは民政委員さんぐらい。
 ・民政委員は23万人、名簿登載者は一人あたり34人、公開同意者だけでも14人。
 ・一人の要支援者を一人で避難誘導できるわけではない。避難には数名の支援者が必要な方も。個別計画を作っておかないと避難できない。
 ・運営する側に障害者団体を、支援する側にも障害者が入る。合理的配慮が何なのかを話す。合理的配慮は障害によって異なる、人によって異なる。

といった課題をわかりやすく説明いただきました。

ではどうすべきかについて、

 ・いつ避難を開始し始めるのか、避難訓練も行い、事前の準備が必要。避難所運営への参加協力など障害者の関わりが必要。
 ・障害者はステークホルダーだ。防災のあらゆる段階で参加して取り組んでいくべきだ。

と「地域防災協議会(仮称)の法定化」を提案されました。

第1部は「障害者の支援に長けた被災地域外の民間団体の支援を受け入れ、かかった費用は行政が負担をするとか、行政と民間団体で協定を結んでおくとか」と締めくくられました。

第2部の当事者の現状報告では、

 ・地域の防災訓練に参加したことがありません。誰が、どんな障害の人が来ても、手助けできる人がいる、そんな訓練であれば、不安に感じることもないと思います。地域の人も、「この地域にこんな障害の人がいるんだ、こう対処すればいいんだ」ということがわかる。
 ・今は学生の子供が同居しているので助けを求められますが、夫婦だけ、一人だけになったとき、今まで以上に支援や配慮が当たり前のように広がっていることを願っております。

といった報告がありました。

学習会の様子をメモにまとめました。

ダウンロード - 191103_akinogakusyu.pdf (341KB)

| | コメント (0)

有史以来、母親だけが子育てをしたことはない なのに今は孤育て

190616_hukushi 令和元年6月16日(日)、香川県社会福祉総合センターで公益社団法人香川県社会福祉士会の主催で行われた福祉講演会「児童虐待から考える ~SOSはなぜ届かないのか~」に参加してきました。

講師はルポライターの杉山春さんです。

杉山さんの著書「満州女塾」から、戦争中、女性は性を売り、食事を得たり命をつなぐしかなかったことの説明から始まりました。

講演では、2000年、2010年、2014年、2018年、2019年の事件の状況を示しながら、児童虐待への時代の変化を説明いただきました。また、
 ・社会の評価が気になることから、外では頑張る。社会的に評価されるお父さん。家庭、子育てには無関心。
 ・シングルマザーは経済的問題から、借金や性を使う難民のよう。
 ・子どもの貧困は時間の貧困でもある。シングルマザーの貧困。
 ・子育ては母親の役割と考える社会ではとてもつらい状態。
 ・父親は仕事をしなければならないという価値観は強い。 → 引きこもりを生んだ土壌
といった話がありました。

農村社会では、子育てはおじいちゃんやおばあちゃんが担い、女性は家の労働力だった時代。 → 有史以来、母親だけが子育てをしたことはない

「この社会はあなたの、そして私の場所だ」と締めくくられました。

子育てが孤育て(こそだて)となりがちな社会。
まわりの私たちは、何が起きているのか想像できる知識が重要です。その知識や経験を共有できることが重要です。

深夜2時に「ママ、ママ」の声が聞こえ大人の声が聞こえないなら、何が起きているかを想像し、行動を起こさなければなりません。

講演会の様子をメモにまとめました。

ダウンロード - 190616_gyakutai.pdf(192KB)

| | コメント (0)

常識にとらわれず Weでやる

190615p1170309  令和元年6月15日(土)、高松商工会議所で行われた山本化学工業代表 山本富造講演会「一人一億円稼ぐ、経営の鉄則」に参加してきました。

水着のレーザーレーサーに対抗できる水着を作ったり、トライアスロンのウエットスーツ、各種サポーター、さらには高齢社会だからこそ健康増進機器が必要だと「健康増進機器」の認定制度を生み出した山本さん。

ノンストップでの2時間のお話し。

ポイントは、
 ・興味を持ったらやってみる
 ・常識的に考えていったら、お客さん目線で見過ぎてしまい、お客様に新鮮な物はできない。非常識な視点、チャレンジを。
 ・自然の中に有るもの、取り入れられるもの ネイチャーテクノロジー
 ・やらんとわからんことがある
 ・無理な設定でも日にちをきるのが大事 公言することが大事
 ・一人ではなくみんなでやる、Weでやる
 ・あきらめない
 ・自信を持て 強気であれ

190615p1170308 これがご縁ですから、遠慮なく申しつけください。
そんな言葉で締めくくられました。

何事にも、どんな場面にも通じる意識を、具体的な取り組みとともに紹介いただいた2時間でした。

講演会の様子をメモにしました。

ダウンロード - 190615_yamamoto.pdf(232KB)

| | コメント (0)

15周年を迎えた 徳島大学環境防災研究センター

190518_tokushima15 令和元年5月18日(土) 、徳島大学常三島キャンパス 常三島けやきホールで行われた徳島大学環境防災研究センター 設立15周年記念シンポジウム「安心・安全な社会を紡ぐ ~平成から令和へ~」に参加してきました。

来賓挨拶には飯泉徳島県知事も来ていただきました。

特別講演「21世紀の国難を乗り切るために」の講師は、関西大学特別任命教授の河田惠昭さんで、中央防災会議防災対策実行会議委員でもあります。

特別講演で気になったポイントは、

○日本人には理解できない「国が潰れるという事態」
 ・3.8mの津波、JR大阪駅が2mの津波 大阪の人は「そんなの来ない」と思っている。
 ・耐震補強していない堰が壊れ、御堂筋が川になって御堂筋が水没する。 → イメージできない → 何も無いことにしたら「楽」

○時代にそぐわない法制度
 ・死亡弔慰金:災害基本法の出来た頃には世帯主が亡くなると大変だった。今90歳のお年寄りが亡くなっても死亡弔慰金(500万円 or 250万円)が出る。弔慰金だけで9兆円が必要になる。

○日常業務としてやりなれていないから失敗する。成功するには非日常業務の日常化が必要。

○日本のボランティアの定義
 ・社会福祉協議会は避難所の要支援者の支援という、社会福祉の本来のことをやって欲しい。阪神淡路大震災の時にはボランティアの調整をする機関がなかったから行政が対応しただけ。
 ・ボランティアは外から来るものと思っている。被災地域の中で被災していない人が被災している人を助けるのがボランティアである。

データに基づき、ズバズバ指摘されるその内容は、刺激的な内容でした。

シンポジウムの様子をまとめました。

ダウンロード 190518_tokushima.pdf (349KB)

| | コメント (0)

戦略的BCPがもたらす企業価値

190515_bcp 令和元年5月15日(水)、高知県産学官民連携センター ココプラで行われた第1回シーズ・研究内容紹介「戦略的BCPがもたらす企業価値」に参加してきました。

講師は、高知大学 地域協働学部/防災推進センター危機管理分野の藤岡正樹さんで、大学での研究成果を「実学」として世に活かそうと会社をいくつか興しています。
その中には防災講習や訓練の実施を行う会社もあるそうです。

研究内容紹介で気になったポイントは、

○中小企業のBCP、防災対策について
 BCPはお金だけでなく人的コストもかかり、いつ来るかわからない災害にコストだけが出ていく。中小企業では進んでいない。 → 見方を変えて、防災活動に価値があるのでは

○なぜ企業防災が進まないのか
 ・忙しい、お金がかかる
 ・後回しにしておいた方が楽 → 具体的に何をやればいいのかわからない
 ・とりあえず何かやってきたが、(必然性=緊急性がないので)進まない

○生命の安全確保を前提とした、事業の継続を目指すのがBCP

○戦略的BCPの位置づけ
 ・企業価値・収益の増大を狙った攻めの防災対策 (河北新報社の例)

○戦略的BCPとは
 1)単なるコスト部門として捉えない
 2)防災対策には両極端の議論を戦わせる
 3)ゆるやかな協定を結ぶ
 4)ステイクホルダーにわかりやすく伝える

説明会の中では、4~5人のグループ討議で、
 ・会社で参集訓練を行うこととした。何かメリット、利益につながるやり方は?
 ・災害対応型自動販売機を会社のロビーに導入することになった。賛成、反対、その理由は?
 ・A社には空いている土地(高台)がある。B社はそこを借りて自社の防災用具を置きたい。A社にもB社にもメリットがあるようにするには?
 ・資材調達先の冗長化のために津波浸水区域以外に新たな仕入先を定める
についてディスカッション。

○その他戦略的BCPを考える上でのポイントは
 1)品位のある見える化 見える化 or 見せるか?
 2)安心を評価軸に加える 何でも安心につながるマジックを行使 ← 最終的に安心につながること
 3)トップダウンとボトムアップのバランス 社長のリーダーシップ? ← バランスを考えて
 4)地域貢献・地域との共生 地域の主体性の尊重 ← 内閣府の図にもある
だそうです。

従業員、企業、地域にとって企業価値を高める戦略的BCPを。

研究内容紹介の概要をまとめました。

ダウンロード190515_bcp.pdf (996KB)

| | コメント (0)

どうなる ドローンのある暮らし

190417_01_1 平成31年4月17日(水)~18日(木)、幕張メッセで行われた「国際ドローン展」に参加してきました。

ドローンに関するさまざまな特別講演が行われ、それらを受講する合間をぬって展示ブースも見学してまわりました。

特別講演で気になったポイントは、

○ドローンの展望
 ・ドローンとAIなどの新技術が連携することで今までとは大きく異なる暮らしが生まれる、新たな市場が生まれる。
 ・人がやっていた作業をドローンなどのロボットが代行するだけでなく、ロボットにより作業の内容そのものを改めることが必要。

○安全の確保
 ・ドローンの利活用の拡大のためにも安全の確保が必要。航空法の中に「無人航空機」の定義と規制を明記(平成27年度より)。
 ・二つの規制 許可を要する空域、飛行の方法 ← 事故や災害時の国・地方公共団体頭による捜索・救助のためには上記規制は除外
 ・申請のオンラインサービスを平成30年4月から開始。
 ・そのようななかでも安全の確保が最優先、落ちないドローン、落ちても安全なドローンの開発を目指す。
 ・落とさないための備えと、落とすことがありうることを前提とした飛行計画の策定や事故への対処方法の確認を。

190417_02 ○災害への展開
 ・災害分野へのドローンを適用することで、発災後2時間以内の調査が可能。
 ・これからはボランティアがドローンを使って発展途上国や被災地域の地図を作る。大学では地図づくりを授業に取り入れているところがある。

スマホが世に広く普及し始めたのは8年前だそうです。
今ではチケットの予約、ショッピングの注文と決済、ナビなどの地図機能など様々な使われ方が実現し、電話の機能なんてスマホの一つのアプリにしか過ぎないような世界になっています。

それに比べてドローンが広く知られ始めてまだ5年ほど。
これからどのようなドローンの使われ方、ドローンのある暮らしが待っているのでしょうか。

国際ドローン展の特別講演の概要をまとめました。

ダウンロード - 190417_drone.pdf(342KB)

| | コメント (0)

信じる・信じないは自由だが、人を攻撃したらそれは自由ではない

181222_p1160265m平成30年12月22日(土)、観音寺市民会館(ハイスタッフホール)で行われた観音寺市人権講演会に行ってきました。

講師は、殺人犯だとネットに書き込まれたスマイリーキクチさん。講演のタイトルは「インターネットに潜む危険なワナ ~加害者や被害者にならないためにすること~」です。

講演の前には、人権擁護に関する作品の最優秀賞の表彰と本人による作文の朗読がありました。

○お母さん
自分の病気の手術を後回しにして私を産んでくれたお母さん。お母さんは今でも入退院を繰り返しています。薬の副作用で寝ていることがあります。それでも、私の食事や送り迎えをしてくれます。お母さんが産んでくれた子の命を、絶対に大切にしたいと思います。

○みんながふつうに暮らせる社会に
大縄跳びの練習をしている時に私は足を骨折してしまった。私の松葉杖生活が始まった。松葉杖の生活は想像以上に大変だった。使う人、困っている人たちの意見を取り入れることで、世の中は良い方向へ向かうと思う。骨折したときに周りの人がしてくれた親切を私は忘れない。みんなが優しく生きていける社会を作りたい。

キクチさんの講演では、

○ネットでの書き込みが
・あおり運転の石橋:偶然あおり運転の石橋の住所のそばに住んでいた同姓の石橋さんが、住所、会社名、実父の名前、家の写真、家族構成まで公表され、ネットリンチに。
・1992年に私は殺人者にされた:ガラケーの携帯電話の時代。2chに「スマイリーキクチは殺人者」と書き込みをされた。
・マネージャーから書き込みのことを言われ、否定しました。すると、「やっていない証拠を出せ」「死んで証明しろ」「殺してやる」「親を殺してやる」・・・
・デマの書き込みを消すので腱鞘炎になってしまいました。

○警察に相談する 二つの失敗 事前連絡なし、生活安全課に行ってしまった
・中野署に事前に電話をしないで相談に行った。
・受付の人が「刑事課」ではなく「生活安全課」に案内された → 殺害予告? あなたノイローゼだよ。相手にされなかった。

○刑事告訴
・刑事課の啓治さんが対応してくれることに。これまでの9年間の警察の対応を謝ってくれた。
・9年間、諦めなくて良かったと思った。

○言論の自由
・信じる・信じないは自由だが、人を攻撃したらそれは自由ではない。

○信用を失う
・ネットの誹謗中傷がその人の信用を奪う。

そんな実際に起きたことをわかりやすくお話しいただきました。

そんなお話しの中には、熊本地震の際の「ライオンが逃げた」とのデマの話しも。
ライオンが怖くて家から出なくて、余震で亡くなる人が出る。
「助けてください 足の悪い父親がいます、子供がいます」 TVではなかなか伝わらない情報もSNSでは早く伝わる。

181222_p1160260mそんな、SNSの良さと、使う上での情報が正しいのかを疑う目、情報を公開する前に、一度止めること、確固たる証拠が確認できるまで情報を寝かせることの大切さを言われました。

スマイリーキクチさんに「殺してしまえ」「家族も殺してしまえ」「彼女がいるなら彼女を襲え、そうすれば被害者の気持ちがわかるだろう」と書き込みをしていたのは、朝出勤前に良いことをしていこうと書き込みをしていた人、妊娠して辛かった人、ムシャクシャしていてストレス解消したかった人、仕事が辛かった人・・・

情報を発信する際には、その情報が正しいのか、またその情報が与える影響を今一度考えましょう。

講演会の様子をまとめました。
「181222_jinken.pdf」をダウンロード(283KB)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

体験、繰り返し、訓練が大切

181103p1150916平成30年11月3日(土・祝)文化の日 は、創造工学部のオープンキャンパスでした。
四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構でも「ローテク防災術」をテーマに参加しました。

181103p1150905「ローテク防災術」とは、電気などがなくても災害時に誰でも簡単に行える防災の技のことです。
新聞紙による簡易スリッパ、ペットボトルで作る簡易雨量計、浸水時の避難に足元の安全をさぐる さぐり棒家具の固定の方法や食器の重ね方などについて実演、体験していただきました。

参加者数をカウントしていたのですが、多くの方々に体験いただき、参加者が60人を超える頃からスタッフの手がまわりきらず記録不能に、主催者発表「体験者約80名」としておきましょうか。

181103p1150906小石などちょっとした物が落ちている冷たい避難所の床を、裏返した人工芝で見立て、新聞紙スリッパが無い場合と履いた場合を比べてもらいます。
この足の痛さが、新聞紙スリッパの効果とスリッパの作り方を記憶するのに効果があるようです。

新聞紙スリッパの作り方、「これまでも小学校で教えてくれたことがあるけれど、覚えていない」と言われるお母さん。
やはり、繰り返し、訓練が大切と言うことの証でしょう。

181103p1150897家具の固定やお皿の重ね方で安定度が変わることを模型を使って確認いただいたり、子どもから大人まで、防災について楽しみ、考えていただける機会にしていただければ幸いです。

食器の話しでは「断捨離を進めている」「食器はケースに入れて縦にしている」など、身の回りの片付けへの意識が、安全につながっている人もいらっしゃって心強く感じました。

181103p1150912他のブースの様子も気になり、JAFの衝突時のシートベルトの効果が体験できるというので乗ってきました。
時速6キロメートルで丈夫な壁にぶつかった時の衝撃とのことでしたが、すごい音と衝撃でした。

体重の5~10倍の力がかかり、けっして手で支えられるものでは無いと感じました。

何事も体験してみないと分からない。
体験と訓練の大切さを再確認したオープンキャンパスでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

相手の立場になってみて 気づけることがたくさんあります

181025_平成30年10月25日(木)、バリアフリー支援室講習会「ガイドヘルプ講習会」に参加してきました。

視覚に障害のある方に出会った際の誘導方法「ガイドヘルプ(手引き)」を体験、習得する講習会です。

講師は香川県立盲学校の、先生、宮本先生、吉田先生、佐々木先生、先生です。

座学ののち、校内で実技です。

座学では、
 ・視覚の機能とはものを見る働きのことで、「視力」「視野」「色覚」「明暗順応」「眼球運動」がある。
 ・このいずれか、あるいはいくつかの働きにいろいろな原因があって「見えにくい」や「見えない」といった状態が、視覚に障害があるということ。
 ・100人いると100通りの見え方がある。
 ・視覚障害があっても、ちょっとした工夫や支援があれば、出来ることがいろいろ増える。

など、具体的な例を示しながらわかりやすく話していただきました。

実技では、基本姿勢、狭いところの通過の仕方、段差や階段の上り方、降り方、溝のまたぎ方などを体験していきます。
二人一組になって、一人がアイマスクで目が見えない状態、もう一人が手引きを行います。

アイマスクを着けて目が見えない状態で歩いてみて気がついたことです。
 ・見えていると歩いていても気にならなかった舗装のちょっとした波うちが、目が見えないとそのちょっとした高低差がどんどん大きな変化として足に飛び込んできます。
 ・屋内に入ると、外とは空気や風、「空気感」が違うことに気づきます。

5感のひとつ「視覚」が無くなると、残りの感覚が取り入れていた情報の多さに気づきます。

また、段差と言われても「上り」なのか「下り」なのかを言ってもらわないとわかりません。
「あそこ」と指さされても、どこなのかわかりません。

相手の立場になってみて、気づけることがたくさんあります。
良い経験をすることが出来ました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«笑顔の時に良い意見が出る