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人間の尊厳、生きがいのために いま、見直すべき生活保護制度

090613_seikatsuhogocimg3207  平成21年6月13日(土)、(財)東京市政調査会主催の第23回「都市問題」公開講座に参加してきました。
 また、左の写真は、会場で大阪市長から紹介のあった「水都大阪2009」のチラシと、淀川を水源とした水です。

 公開講座のテーマは「いま、見直すべき生活保護制度」です。

 市役所に来てすぐの頃、ある方から「今の生活保護制度は、『人様のお世話になるべきではない、保護を受けることは恥ずべきこと』との日本人気質によって、受給資格がある人の一部しか受給していないので成り立っている。年金収入だけで生活している人は、それだけで生活保護を受給できる要件がそろうが、『人様のお世話にはならない』と頑張ってくれている。そんな変な制度」との話を聞いていたので、今回、生活保護制度の講座を受講してきました。

 配付された資料には、生活保護制度が第2次大戦の終戦後間もない頃に出来た制度で、そのような制度が半世紀以上を超え、いまだに大きくは変ることなく、その運用だけで対応してきている状態との説明がありました。

 講座のなかでは、

・高度経済成長期に地方から大都会に出てきた人が、そのまま高齢となり、職もなく、体を壊し生活保護者になっている。生活保護の問題は大都市圏の問題
・今は30代、40代の稼働世代が失業し貧乏になる社会。昔の貧乏とは異なる
・今までは「企業社会」が「終身雇用」として、国に代わりセーフティネットとなっていた。
・「働かざる者、食うべからず」は当然。しかし「働きたいのに(職が無く)働けない人」はどうすればいいのか。

と、世の中の変化、社会構造の変化についての話や、

生活保護に入ってくる前に救いたい。生活保護を受けると、家も車も無く(手放され)、自立のための手が無くなり、なかなか抜け出せなくなってしまう。
・「就労支援」と「生活支援」の両輪が重要。
・生活保護制度だけではダメで、労働、教育、医療など、タッグを組んでやらねばならない。

と、生活保護を受ける状態に至るまでの取組が重要であることを、多くの講師が強調されました。

 また、

・「恥辱」を感じなくてよくなる制度、社会でなければならない。
・憲法25条の「生存権」を言う前には、国民の義務を果たすことが重要。
・「人間としての生きがい」、それをどうやって教えるかという教育の問題が大切。

と、ただ生きているだけの生存権ではなく、人間の尊生きがいを持った暮らしが出来る制度、世の中を作らなければならないといったようなパネルディスカッションがあり、アッと言うまの3時間でした。

 パネルディスカッションのなかでは、役所の職員のあり方、専門性、人間性なども、講師それぞれの意見が戦わされましたが、みなさんの目指すべきところは、「現状の制度は疲労破壊を起こしている、いま、見直さなければならない、困難でも取り組まなければならない」といった点では一致しているように感じました。

 「派遣村」という目に見えるわかりやすい形でメディアが取り上げたことが、派遣制度はもとより失業保険や生活保護制度にも目が向くきっかけとなりました。

 世の中に生活保護を悪用、詐欺まがいのことをしている人がいるからといって、本当に保護を必要としている人まで、生活保護を切られてしまうような制度、世の中になってしまってはいけませんものね・・・。

 公開講座の様子をメモにまとめました。
「090613_seikatsuhogo.pdf」をダウンロード (294KB)

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