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対峙の構図からの脱却 「聴く」技術

 平成22年2月17日(水)、18日(木)、高松のアルファあなぶきホールで開かれた「建設技術講習会」に参加してきました。

 テーマを、「~公共事業の説明責任、官民パートナーシップ、技術者倫理等について~」と題した様々な講師による講習会です。

Cimg9192  その二日目には、財団法人 計量計画研究所 研究チーフマネージャー 矢嶋宏光さんによる講演「公共事業の意志決定プロセスと市民参加(Public Involvement)」が行われました。

 その講演の中では、

・住民参加の部分だけ見ると、手間がかかると見られるが、トータルで見れば早くできる。
・PIには、市民が決定したり、多数決で決めることを含んでいない。
・最終的には行政府が決定するのだが、行政府だけで決めていいのか。パブリックにも関与(インボルブメント)してもらう。
・代替案の比較もなくて、どうしてこれが良いことがわかるんだ、決まるんだ。
・本当のニーズを探る。大半の公共事業は「やる、やらない」「とる、とらない」、「Aルートでやる」といった、対峙(たいじ)の構図。
・対峙の構図から → 相手も勝ち、自分も勝つ、WIN-WINの考え、プラスサムの考えへ。
・利害には、「実質的利害」「プロセス上の利害」「心理的な利害」がある。

などのお話をいただきました。

 

 その中で、特に印象に残ったことが二つあります。例をあげながらのお話で、

Orange あるところに姉妹がいて、ひとつのオレンジを取り合った。
お母さんが解決に取り組んだ。
   案1:半分こ   ← 要求の半分しか応えられない
   案2:じゃんけん ← 勝者と同時に敗者を生む

聡明なお母さんは、
 (姉に)本当は何がほしいの?
 (姉) 皮を使って、オレンジケーキを作りたい。

 (妹に)本当は何がほしいの?
 (妹) 実を使ってオレンジジュースを作りたいの。

   案3:実は妹、皮は姉に

 本当のニーズを探ることの大切さを示していただきました。

 

 もうひとつ、

Kyoudai 電車に乗っていたら、おねえちゃんと弟が乗ってきた。
  弟:1+3なら4だよね。2+2も4だよね。最初の4とあとの4はどう違うの?
  姉:今日は学校で何かあったの?

姉は、こんな質問をしなければならなくなった弟の気持ちを感じ取った

 相手にそうさせている、そう言わせている背景を読む、相手の心を聞き出す「聴く」ことの大事さを気づかせてくれました。

 

 これらのことって、カウンセリングで言われていることに通じるなぁと思ったしだいです。

 講演の様子をまとめてみました。
「100217_yajima.pdf」をダウンロード (233KB)

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