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家族を守る斜面の知識 自主ぼう夏期研修会

100821_saigai  平成22年8月21日(土)、サンポート高松の「e-トピア・かがわ BBスクエア」で、かがわ自主ぼう連絡協議会の主催で行われた、夏期研修会に参加してきました。

 かがわ自主ぼう連絡協議会とは、香川県内の自主防災組織の活性化を図るとともに、自主防災組織同士の連携と交流を深めることを目的に、平成19年3月に丸亀市川西地区自主防災会の呼びかけにより設立したものです。

 今回のような研修会も、5回目になるそうです。
 

○総理大臣賞受賞

 研修会の開始に先立ち、司会の方から、「川西地区の自主防災会が、H22年度内閣総理大臣賞を受賞。PDCAサイクルを導入し、訓練人材の育成、リサイクル品による防災資機材、人的ネットワーク、防災伝道師として知識の伝授などに貢献した。9月2日総理大臣官邸で表彰式。」といった紹介がありました。

 総務大臣賞に引き継いでの受賞だそうで、一昨日、県に受賞の連絡が来たばかりだそうです。
 

○研修会

 研修会は以下のような次第で進められました。

 研修-1 「土砂災害に弱い讃岐人から土砂災害に強い讃岐人へ
        香川大学工学部・危機管理研究センター 教授 長谷川修一

 研修-2 「家族を守る斜面の知識
        有限会社ジオリサーチ 代表取締役 太田英将

 研修-3 「学校の防災教育に果たす地域連携の重要性
        丸亀市立城 小学校 教諭 小川忠司

 まず、長谷川先生からは、「土砂災害」をテーマに、

・「自分は山に住んでいないから、土砂害は関係ない」か? いえいいえ、温泉に入りに行って、里山歩きをしていて、巡礼をしていて、職場や学校で、土砂害に遭遇するかもしれない。
・防災の基本は敵を知り、己を知ること → 家族を守る斜面の知識、ハザードマップから危険箇所を知り、早めに避難

などの話があり、今日の話題の中心である「家族を守る斜面の知識」の話へとつないでいただきました。

 

100821cimg2159  次の研修講師の太田さんは、土木学会の斜面工学委員会の副委員長。

 一般の人たちにも知ってもらおうと土木学会から出版された「家族を守る斜面の知識」の紹介や、実際どうすればいいかという話をしていただきました。

避難の心得は、自然現象を過大評価し、自分の判断力を過小評価すること。
・本当の災害弱者は、「40歳代、かつ、持ち家世代」で、筒いっぱいのローン返済のため、被災から立ち直れていない。
・家賃8万円以下の建物に住んでいる人は、建物の構造が弱く(軽量鉄骨造)、被災している人が多い。
・人は土石流によって出来た扇状地などに住んでいる。そのため、ごく普通の「自然現象」に、そこに「人」がいることで、「自然災害」になっている。
・人間の一生よりもはるかに長いスパンの自然現象。「過去百年災害が起きていない」、そんなことは何の担保にもならない。どうやって出来た地形であるかが大事。
・新耐震で建物は大丈夫だけれど、宅地(地盤)が心配。
・家は必ず建て替え時期が来るので、家は時間さえ猶予があれば建て直せる。しかし、地盤はそうはいかない。

そんな話とともに、対策をしたおかげで被災を逃れられた事例や、人工的に造成された宅地の大規模なすべり、それには「地下水」が関係していることなどが紹介されました。

 

 ここまで来たところで、私は次の予定のため会場を後にするしかありませんでした。

 かがわ自主ぼう連絡協議会の活動などがわかる「会報」は、こちらからご覧になれます。

 研修会の様子をメモにまとめてみました。
「100821_zisyubou.pdf」をダウンロード (157KB)

 

追伸:土木学会の本「家族を守る斜面の知識」の購入は、学会からだと450円の送料が必要となります。そのため、他の本などと一緒にインターネットショッピングを利用下さいと、太田さんの紹介もありました。

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