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今こそ備えていただきたい

110525_eq  平成23年5月25日(水)、愛媛大学の南加記念ホールで、愛媛大学防災情報センターの平成22年度活動報告会が行われました。

 今年は、3月11日に発生した東日本大震災に関する調査報告や、DMAT保健師消防隊土木職員NHKの記者の方など現地での支援活動に携わった方からの報告が行われました。

 国土交通省四国地方整備局からは、四国での対応状況と共に、緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)の活動や現地の状況、南海地震など大規模地震への備えとして今取り組んでいることの紹介を行いました。

 いずれの方も、津波の被害のものすごさと、役場職員の方々も被災者であり、疲労困憊している状況であること、何より、地震や津波から逃れられた避難者の方々は、体調と共に精神的にも大きな痛手を受け、これからの復興の道筋を考えられる状態にないことを話されました。
 

110525cimg5879  NHKの記者の国枝さんからは、「伝えられることはわずか、伝えられないことが・・・」と。

 ある方のことを紹介いただきました。

 避難所のある男性に二人のお巡りさんが近づき声をかけた。ガッツポーズ
 私は、「離ればなれになった身内の居場所が見つかったんだ」と思った。
 違っていた。行方不明だった奥さんが遺体で見つかった知らせだった。
 体の手術の跡、知子と書いてあったキーホルダーで奥さんであることが確認できた。
 地震から時間が経っており、行方不明者、遺体を見つけられること自体が難しい状況だった。
 そんななか、奥さんの遺体が見つかったことへのガッツポーズだった。
 彼への取材は出来なかった。
 

110525cimg5844  また、保健師の佐尾さん、田窪さんからは、

・避難所にいる方の1/4は要医療者。
・病院から避難してきた人あり(抗がん剤治療中等)。トリアージにより「歩行可」のものは避難所へ。
・住宅が流され、長期の避難生活で、心の問題を、身体の問題として発信してくれるが、専門の精神科受診については拒否感が強い傾向 → 保健師だから聞ける心の声

といった、避難所での対応やアンケートに基づいた実態を紹介いただきました。

 

 プログラムは以下の通りです。

挨拶               愛媛大学社会連携推進機構 副機構長  土居修身

平成22年度防災情報研究センター活動報告 防災情報研究センター長 鳥居謙一

記念講演 -東日本大震災調査報告及び支援活動報告- (各約20分)
1.『東日本大震災調査報告』  東南海・南海地震研究部門長・教授 木下誠也

 2.『行政・自主防災組織からみた避難の課題』  
            アジア地域防災情報ネットワーク部門長・准教授 二神透

 3.『東日本大震災による河川堤防の被害』    
                   地域防災システム研究部門・教授 岡村未対

 4.『東日本大震災における愛媛大学DMAT隊の活動報告』
     愛媛大学附属病院中央診療施設救急部 副部長(兼)准教授 西山隆

 5.『東日本大震災避難所における健康相談支援活動報告』  
                愛媛県心と体の健康センター 担当係長 佐尾孝子
                松山保健所 担当係長 田窪小夜

 6.『東日本大震災における愛媛県緊急消防救助隊の派遣活動について』
                         松山市東消防署 副署長 後藤広幸

 7.『東北地方太平洋沖地震に係る土木職員先遣隊調査報告』  
       愛媛県土木部河川港湾局港湾海岸課 技術課長補佐 清家伸二

 8.『それでも故郷を離れられない~被災者の声を伝える~』
                    NHK松山放送局 放送部 記者 国枝拓

 9.『四国地方整備局の東日本大震災への対応と東南海・南海地震へ向けた取り組み』
               四国地方整備局 企画部 防災対策官 松本秀應

閉会挨拶    センター長 鳥居謙一
 

110525cimg5866  松山市東消防署の後藤さんからは、支援活動にあたって感じたこととして、「住民のみなさんに、今こそ備えていただきたい。自主防災組織の訓練に出席、参加してください。防災マップ 自分の家、職場を確認して。普段から避難所、避難経路について話し合い、準備を」とのメッセージで報告を締めくくられました。

 四国は東南海・南海地震など、大規模地震や津波が起きることが確実なことは歴史が物語っています。

 今後30年以内に南海・東南海地震が起きる確率は60~70%と言われています。

 地震の強い揺れへの備えは万全ですか。強い揺れの跡に襲ってくる津波への備えは十分ですか。

 今一度、家族の方と共に、地震と津波への備え、自分がどう行動するのかを話し合いましょう。

 報告会のメモをまとめてみました。
「110525_aidai.pdf」をダウンロード (559KB)

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