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納得してもらえるコミュニケーション

110514cimg5747  平成23年5月14日(土)、香川大学工学部で「平成23年度 土木学会四国支部 第17回技術研究発表会」が行われました。

 182件の技術研究の発表とともに、東日本大震災をテーマとするフォーラムが開かれました。

 プログラムは以下の通りです。

1)現地調査報告
 ①宮城県沿岸部の被害状況報告(集落と津波被害)
                           高知大学教授  大年邦夫
 ②岩手県沿岸部の被害状況報告(土木構造物の津波被害)
                           高知大学准教授 原  忠
 ③宮城県内河川での津波遡上と河川周辺の被害状況
                           徳島大学教授  中野 晋
 ④千葉県における液状化および津波被害報告
                           香川大学准教授 山中 稔

2)意見交換会
 コーディネーター:香川大学教授 井面仁志
 ・想定外の災害・広域災害にどう備えるか ~東南海・南海地震への教訓~
 ・減災対策の考え方 ~ハードとソフト~ 今後の方向性

 
 4人の方の調査報告の後、フロアの参加者も交えて意見交換です。

 今回の震災を教訓として、ハード対策について、設計法に問題はないか、都市計画まで踏み込み、避難経路、液状化、火災、津波、有機的に考えねばならない。
 ソフト面 岩手の方のヒアリングから 防潮堤などが万全の整備がなされており、住民の関心が薄れていた。
住民の関心を高めるためには何をすればいいか。

 今回の地震では防災関係、消防団、警察、民政員、地域のリーダーの方々が多く被災した。津波とか災害の時の危機管理が不十分なところがたくさんある。BCPとか進めているが、災害をイメージした危機管理体制の構築を進めたい。

 問題が大きいだけに考え方が難しい。リスクマネジメントの観点に立てばいい。
 「
軽減」 防災施設
 「
回避」 高地への移転
 「
移転」 地震保険
 「
受容(保有)」 ただほったらかすのではなく、知ったうえでほったらかす。
 三陸は三陸地震やチリ地震など3回あってもそこに住みたい。ある意味、被害を受容しているのではないか。
 リスクマネジメントの観点から、設計や町づくり、リダンダンシー・デザインが抜けていただけと理解できるのでは。

などの意見が交わされ、最後は、コーディネータの井面教授による「技術的なものにしろソフト的なものにしろ、住民に納得してもらえる、コミュニケーションが大事かな」の言葉で締めくくられました。

110514cimg5749  津波に対する避難も、「納得」というスイッチが入って初めて「行動」につながります。

 今年の夏は電力不足へ備え、節電が求められます。工学部の校内では、風力発電のプロペラがゆっくりと回っていました。

フォーラムの様子をメモにまとめました。
「110514_forum.pdf」をダウンロード (327KB)

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コメント

WEB板勝浦町洪水防災マップを楽しませていただきました。

昭和60年頃に、災害情報システムとして、地盤データや地下水位、距離減衰敷きなどから、予測震度や液状化危険度などを表示させるシステム作りにたずさわったことがありますが、ワークステーションを使って、かろうじてサンプルエリアでの表示が可能といったシステムでした。
今では容易に航空写真やデジタル地図を使うことが出来、個人のパソコンで表示が出来る時代になったのですね。

私は、取扱説明書や操作の練習が必要なシステム作りはダメだと思っています。何となく人の感性で思ったように操作すれば、思った結果が得られるモノでなければならないと思います。機械に人が合わせるのではなく、人の感性に機械を合わせるものづくりが大切だと思っています。

WEB板防災マップは、思ったような操作で思った結果が得られ、どんどんと新しいアイディアが具現化されそうな期待を持たせてくれました。ありがとうございます。

安価な防災グッズとして、スマートフォンのアプリや、防災情報の受信機と表示装置が一体となった携帯ラジオ、ワンセグテレビのようなモノ、GPS内蔵で自分の避難すべき方向が津波の予測結果と連動して誘導してくれる(VICSの渋滞回避の津波板のような)モノとか、どんな防災の未来があるのか想像もつきません。

でも、結局避難するという「行動」を人に起こさせるには、どんな工夫が必要となるのか、まだまだ研究は必要です。

投稿: ほっと・ひといき | 2011年5月17日 (火) 01:37

発表後の意見交換ありがとうございました。
柔軟な発想&楽しむを実践する、この2点に新たに大きな刺激を受けました。
私自身、楽しみながら、そして参加者の皆さんに楽しんで頂ける次の南海地震に向けての防災に取り組んでいきたいと思います。

投稿: 杉本卓司 | 2011年5月16日 (月) 10:23

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