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地域力と想像で想定外の事態に備える

110716cimg6643  平成23年7月16日(土)、香川県と(財)消防科学総合センターの主催による県民防災週間2011シンポジウムに参加してきました。

 東日本大震災が3月に起きたことから、今回のシンポジウムのテーマは「南海トラフ巨大地震に備えて ~あなたは想定外の大規模災害に生き残れますか~」です。

 この「県民防災週間」については、平成18年7月15日に施行された「香川県防災対策基本条例」の第49条に次のように規定されています。

(県民防災週間)
第四十九条 県民の防災意識の高揚及び防災対策の一層の充実を図るため、県民防災週間を設ける。
2 県民防災週間は、この条例の施行の日(同日の属する年の翌年以後の年にあっては、同日に応当する日)を初日とする一週間とする。
3 県民防災週間においては、県民等は、自らの防災対策の一層の充実に努めるものとする。
4 県民防災週間においては、市町及び県は、県民の防災意識の高揚のための活動の一層の充実を図るものとする。

ということで、平成18年に始まり、今年で6回目ということになります。

 今年のシンポジウムのプログラムは次の通りです。

◎基調講演 演題「東日本大震災を教訓に ~南海トラフ巨大地震に備える~」
  講師:白木渡(香川大学危機管理研究センター長、工学部教授)

◎パネルディスカッション 「想定外に備える」
  コーディネーター:白木 渡(香川大学危機管理研究センター長、工学部教授)
  パネリスト:石田雄士(二番丁地区コミュニティ協議会会長)
     黒田泰弘(香川大学医学部付属病院救命救急センター長、医学部教授)
     河西洋一(高松市危機管理課長)
     村上浩司(直島町総務課課長補佐)

○基調講演

110716cimg6656  白木教授の講演では、「想定外」の3つのケース、約2万人の死者を出したM8.6の宝永地震(1707年)と今後起こるであろう南海地震の話、想定外外力への備えなどについて説明がありました。

 その中で、日本人の危機管理対応への課題として、

(1)理論や知識以前の段階で、リスクに対応する感性レベルで何か問題がある。
(2)リスクマネジメントを理屈で理解できても心に響かない。
(3)リスクに対する感度の鈍さの原因は、農耕民族の特性にある。
(4)村落共同体では、リスク感度の高い者は排除される。
(5)リスクについては、「見ず」「言わず」「考えず」が共同体で平穏に暮らす術である。
(6)事故対応で、「原因究明」「再発防止」に取り組む発想が生まれにくい。「原因究明」は個人攻撃に繋がり、共同体の和を乱すことになる。

と、農耕民族の日本人ならではの課題について指摘されました。

○パネルディスカッション

 二番丁地区コミュニティ協議会会長の石田さんからは、「地域の一体感を高めて行きたい。ふるさとまつりでも、花いっぱい運動でも、何でもいいから」と。地域の一体感が想定外の事態にも対応する力を強化する。

 ボランティア休暇を使い、防災ボランティアとして宮城県気仙沼市への災害支援活動に行っていた直島町総務課課長補佐の村上さんからは、「地域力は防災力、防災は想像」といった話や、訓練の重要性、命を守る防災の重要性を話されました。

 高松市危機管理課長の河西さんからは、高松市の取組から、津波緊急避難施設、全国瞬時警報システム、防災行政無線の整備などについて紹介いただきました。

 香川大学医学部付属病院救命救急センター長の黒田さんからは、「救急医療」と「災害医療」の違いを紹介いただきました。

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 シンポジウムの様子をまとめました。
「110716_bousai.pdf」をダウンロード (899KB)

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