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本気で考えていたか振り返り 巨大地震に備える

111128cimg9857  平成23年11月28日(月)、東京の日本教育会館 一ツ橋ホールで、東北圏広域地方計画協議会の主催で行われた「東北圏広域地方計画」シンポジウムに参加してきました。シンポジウムのタイトルは「東日本大震災、被災地からの証言 東北圏の教訓と課題を活かすために」とされています。

 プログラムは次のとおりです。

●被災地からの証言
  陸前高田市長             戸羽  太(とば ふとし)
  (株)マイヤ代表取締役社長       米谷 春夫(まいや はるお)
  気仙沼市長              菅原  茂(すがわら しげる)
  トヨタ自動車(株) 総務部 総務室長  神島 清司(かみしま きよし)
  相馬市長               立谷 秀清(たちや ひできよ)
  岩手県副知事             上野 義晴(うえの よしはる)
  東北地方整備局長           徳山日出男(とくやま ひでお)

●ディスカッション「東北圏の教訓と課題を活かすために」
  モデレーター:河北新報社 論説委員長  鈴木 素雄(すずき もとお)

 

<被災地からの証言>
 前半は「被災地からの証言」と題した講演です。

 行政の首長の立場、現場を統括する立場の方からは、

・「公務員の仕事」とは、どこまでなんだろう。3階建ての庁舎の屋上まで津波がきた。市の職員、公務員は、人を助けるような訓練をしていない。しかし、職員は逃げることは出来ない。
・首長も新人、災害対応の経験無し
・スピード感を持って 今の国の対応は時間がかかりすぎる。たくさんの「規制」がある。復旧、復興の妨げとなる。
・「現場力」の重要さ、現場の判断、対応が要(かなめ)。
・3現主義 「現場」、「現物」、「現実」 現場の事実が最大の説明者 東京など遠方からの指導は難しい。

といった話しや、一個人として現地のボランティア活動に参加して感じたこととして、

・支援が出来るのは、家族が居て、住むところがあって、給料がもらえている、ゆとりがあるから。
・自分自身が、まずは家の耐震補強や家具の固定、会社の防災訓練を真剣にやるとか、帰宅難民に備えて職場にスニーカーを用意しておくとか、そんな小さな事が、人の命を救うことが出きる。

といった話しもありました。

 また、被害をより小さくし、速やかな救命・救急、復旧・復興のために、道路や港など交通ネットワークの大切さ、社会資本整備の多重性の重要性の話しもありました。

 

<ディスカッション>
111128cimg0076  後半は、「東北圏の教訓と課題を活かすために」と題して、前半の証言者全てが参加してのディスカッションです。

 行政の縦割りの弊害。
 その逆に、既設の法や制度をどう便法で非常時向けに読み取るか、現場主義の大事さなどの発言があり、東北地方整備局長からも、「平時と非常時の問題。現場に合わせて発想しなければいけない。それが出来ていた人、出来ていた組織、出来ていない人、出来ていない組織があった」と。

 また、遠方自治体等との「防災協定、防災応援協定」の大事さ、自治体が非難されることがあっても「情報発信」の大切さなどが強調されました。

111128cimg0073  魂が入っているかどうかが大事。
 本気で考えているか、本気でシミュレーションし、本気で訓練していたことは対応できた。三陸の地震と4回のうち3回は連動して18年以内に東海・東南海・南海地震が起きている。今日の機会に、本当に本気で考えていたか振り返ってほしい。

 そんな東北地方整備局長のまとめで締めくくられました。

 シンポジウムの様子をメモにしました。
「111128_symposium.pdf」をダウンロード (749KB)

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