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水位低下で「笑顔」を取り戻し 国際緊急援助隊

111215  平成23年12月15日(木)、国土交通省 四国地方整備局 災害対策室で行われた、「タイへの国際緊急援助隊専門家チーム(排水ポンプ車チーム)派遣職員による帰還報告会」に参加してきました。

 日本企業も含み、たくさんの工業団地が水没し、さまざまな部品や製品の製造に支障が生じ、その影響は全世界に及んでいることは、皆さんもニュースなどでご存知でしょう。

 その洪水により水没しているタイ国の排水支援のために、排水ポンプ車10台と共に、現地に専門家が派遣されました。

 四国地方整備局からは、技術開発調整官の藤山究さんが、平成23年11月15日(火)~12月8日(木)まで、現地で支援活動に従事されました。

 報告会では、

・Ping川の延長372km、高低差25m ← 1kmで7cmしか高低差がない。
・250億トン規模の洪水といわれている ← これは、日本国内の全てのダムの貯水量を合計したほどの規模。
・浸水している人たちは、浸水に神経質になっているようには見えない。運河と共に暮らしている人も多いので、浸水に慣れているのかもしれない。
・平らな地形で、運河を掘った掘削土を使って輪中堤を作っている。理にかなった治水対策である。
・しかし、その対策の洪水規模は10年に1度程度の洪水規模でしかない。今回の洪水は50~60年に一度の大洪水といわれている。
・中国や他の国からも排水支援に来ているが、固定式のポンプのため、排水作業が進み水位が低下すると排水能力が落ちた。また、機械は送り込んでも、専門家(人)は送り込んでいない。
・タイの人は興味津々 こんな機械を触れることに興味があり、すぐに操作を覚えた → 技術移転は容易。

といったような話しがありました。

 また、そのような話しの中で、「次第にまちなかの水位が低下していくことで、船での移動から、車、自転車、徒歩へと移動手段が変わっていき、みんなの顔に『笑顔』が戻ってきたことに感動した」と、日本での国交省の日々の仕事では、「ありがとう」や「笑顔」に遭遇することがめっきり少なくなっていることと対比されました。

 派遣した排水ポンプ車とは、1台の車両に4台の可搬型(重量30kgと人力だけでの設置が可能)の水中ポンプと、発電機が搭載され、浸水しているさまざまな場所に移動し、排水作業にあたることが出来ます。

 東日本大震災で、浸水していた仙台空港や名取市、亘理町などの排水作業にあたっていたのも、この排水ポンプ車です。

 昭和21年に発生した「昭和南海地震」の際にも、高知市は地盤沈下と津波により、数ヶ月にわたり浸水していました。近い将来必ず起きると言われている南海地震。いかに早い救命・救護活動、復旧作業にあたれるかは、排水作業の進捗スピードが大きく影響します。

 報告会の様子をメモにしました。
「111215_thai.pdf」をダウンロード (291KB)

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