« 日本航空の工夫や取組 | トップページ | 外国人から見た日本 安全、敬語、方言・・・ »

巨大地震に備えて生き延び、助けられ上手に

120110cimg4974  平成24年1月10日(火)、サンポートホール高松の第2小ホールで開かれた「危機管理シンポジウム」に参加してきました。

 このシンポジウムは、香川大学危機管理センターが毎年行っているもので、今年で第4回となります。

 今年のテーマは、「-防災・日本再生シンポジウム- ~大規模災害時の地域コミュニティーの継続に向けて~」です。

 昨年3月11日の東日本大震災の状況からも、災害時の命を救い、生き延びるためには、地域コミュニティーの大切さが確認されました。

 シンポジウムのプログラムは次の通りです。

開会挨拶 学長挨拶 長尾省吾(香川大学長)
来賓挨拶 石橋良啓(国土交通省四国地方整備局企画部長)
     丹睦宏(香川県防災局長)
     石垣佳邦(高松市総務部長)
第Ⅱ部 基調講演「東日本大震災の教訓-災害時の地域継続を考える-」
     室﨑益輝(関西学院大学教授)
休憩
第Ⅲ部 パネルディスカッション「地域を守るために私たちに出来ること」
     コーディネーター 白木渡(危機管理研究センター長)
     アドバイザー   室﨑益輝(関西学院大学教授)
     パネリスト    田村圭子(新潟大学危機管理室教授)
              岩崎正朔(かがわ自主ぼう連絡協議会会長)
              石田雄士(二番丁コミュニティ協議会会長)
              河西洋一(高松市総務部危機管理課長)
              二神透(愛媛大学防災情報研究センター准教授)
閉会挨拶 大平文和(香川大学理事・産学官連携推進機構長)

○基調講演

120110cimg5009  基調講演の講師は、関西学院大学 総合政策学部都市政策学科教授の室崎益輝さんです。

 「東日本大震災の教訓-災害時の地域継続を考える-」の演題のもと、リスクマネージメントとクライシスマネージメントの話に始まり、「助け上手」と「助けられ上手」、応急期・避難期・復興期の各段階についてどう課題に取り組んでいくかなど、競馬ですってんてんにならないリスクマネージメントと、奥さんに離婚されないクライシスマネージメントなど、具体的な例を交えながら、目から鱗の80分間でした。

 その中では、コミュニティーの自律、復興について、次のような話がありました。

・地域に密着し、信頼で結ばれたコミュニティーでしかできない活動
・一日1500円ぐらいの食事を配れるようになっている → 被災者に1500円のクーポンを配り、地域のお店から食材を買う → 地域の商店が回復できる
・仮設住宅も地域の大工さんで、地域の材料を使って建てる
・誰が困っているか!?
  高齢の人から仮設住宅に入居させた → 年寄りばかりが入った仮設住宅になってしまう
  お金のない人から仮設住宅に・・
  おじいちゃんの面倒を見ていたこのお姉ちゃんを、そばの仮設住宅に入れてあげる必要がある。 ← 神戸の教訓
・こんな細やかな配慮は、地域なら出来る、行政には出来ない。 → 信頼で結びつけられている。

○パネルディスカッション

 パネルディスカッションは、香川大学の危機管理研究センター長の白木渡さんのコーディネートのもと、各パネリストから「取組内容の紹介」に引き続き、「地域を守るためのポイント」「地域を守る事前の備え」について、室崎さんからのアドバイスも交えながら進められました。

120110fitcimg5069  

120110cimg5082  新潟大学危機管理室教授の田村圭子さんは、「経済再建」「年再建」「生活再建」の3つの目標を踏まえた総合的な復興を目指すこと、取り残しのないきめ細かい被災者救済の実現のため、「被災者台帳」を役場内の様々なシステムと連携するプラットホームを構築した事例などについてはなされました。

 また、うまく支援を受ける3つのポイントとして、「①支援を受け入れる」「②いろんなチャンネルを持っておく」「③受援マニュアルを作っておく」ことについても触れられました。

 確かに支援に行く準備はしていても、自分が援助を受ける際の準備はなかなか出来ていません。何より、自分が被災し、怪我や避難所生活をすることのイメージをすることが難しいからでしょうか。

 室崎さんからは、自主防災組織を進めて行くにあたって「人のつながり」「時間のつながり」「空間」の3つのポイントがあること、また、「正四面体」の話がありました。

 正4面体は、頂点が4つあって、いずれも同じ距離で面を作り丈夫で安定である。「コミュニティー」「行政」「民間組織」「専門家」の4つが大事であり、専門家が今までは蚊帳の外だった。

 そんなやり取りが行われました。

 東日本大震災を教訓に、私たちに出来る事があります。

 今日起きるかもしれない巨大地震ですが、起きるまでの貴重な時間が、私たちには残されているのですから。

 シンポジウムの様子をまとめました。
「120110.pdf」をダウンロード (498kb)

 昨年の第3回危機管理シンポジウムの様子はこちらです。

|

« 日本航空の工夫や取組 | トップページ | 外国人から見た日本 安全、敬語、方言・・・ »

勉強」カテゴリの記事

災害、防災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/524388/53850590

この記事へのトラックバック一覧です: 巨大地震に備えて生き延び、助けられ上手に:

« 日本航空の工夫や取組 | トップページ | 外国人から見た日本 安全、敬語、方言・・・ »