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大規模な災害に対しては日本も発展途上国

120309cimg5786  平成24年3月9日(金)、愛媛大学の南加記念ホールで、愛媛大学防災情報研究センターと公益社団法人日本河川協会の主催により開かれた「河川文化を語る会 アジア太平洋地域の災害を語る」に参加してきました。

 「今日の会場に女性が1名しかいない。女性が防災に関わりを持たないといけない。今一度真剣に考えないと、今のままでは10年後日本は滅んでしまう」との、愛媛大学防災情報研究センター長の矢田部龍一さんの開会挨拶に始まり、オーストラリア、ベトナム、ネパール、タイの水害や水害への取り組みが紹介されました。

 プログラムは次の通りです。

○開会・挨拶 愛媛大学防災情報研究センター センター長 矢田部龍一
       公益社団法人 日本河川協会    専務理事  望月常好 
○オーストラリアの災害報告 -2011年1月ブリスベン周辺の洪水-
  国土交通省 国土技術政策総合研究所 河川研究部 水資源研究室 主任研究官 板垣修
○ベトナムに適用可能な日本の水管理技術について -2010年ベトナム中部頻発洪水-
  社団法人 土木学会 ベトナム中部頻発洪水調査団 団長 鳥居謙一
  (当時 愛媛大学防災情報研究センター教授)
○ネパールの自然災害と防災教育の展開
  愛媛大学防災情報研究センター センター長 矢田部龍一
○世界の大規模洪水を監視・予測する先端技術 -2011年タイ洪水を事例に-
  独立行政法人 土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター 研究員 佐山敬洋
○会場との意見交換
  コーディネーター 愛媛大学防災情報研究センター 副センター長 板屋 英治

 

120309cimg5804  鳥居謙一さんによる「ベトナムに適用可能な日本の水管理技術について -2010年ベトナム中部頻発洪水-」では、世界的に記録的な豪雨が頻発している。日本において避難を中心とした防災対策を真剣に検討する必要がある。ベトナムの防災はローテクであるが、見習うべき点も多い(自ら避難手段・食料・避難、地元)と、ベトナムの方の真面目さと、大規模な水害に対しては、命を守る避難をどう実現するか、ベトナムに学ぶべき点が多いと締めくくられました。

 4件の報告後のフロアとの意見交換では、多くの方々が質問や意見を出され、予定時間をオーバーしました。

120309cimg5807  その中では、矢田部先生からは、人間の本来は共生主義 「連帯」、「調和」が必要。本来へ戻れば、災害を押さえ込むことが出来るかも、技術も利用すべき。自然災害に対して技術は勝てない、だからといってノーガードであってはいけない

 また、鳥居先生からは、東日本大震災は、連続したものの考え方が必要なことを私たちに教えた。100年規模のことに対処できること、また、1,000年規模に対処する備えを。精神面をきちんと復活していくことが、物事を連続して考え、「物を備え、心を取り戻す」こと・・

120309cimg5822  最後は日本河川協会の望月専務理事が、「タイの洪水では洪水対策のプランが以前からありながら、それが実施されていないことこそ、研究しなければいけない。日本も現在の防災施設を越えるような災害を考えるべきだとなると、未経験のジャンルとなり、先進国も発展途上国も同じで、学ばなければならない。今まで経験したことがないことに、どう備えていくか課題がある。経験がプラスだけではない」と締めくくられました。

 東日本大震災や紀伊半島の豪雨による土砂災害など、これまでに経験したことがない大規模な災害に対しては、十分な事前の備えと共に、地域コミュニティーや避難するというローテクも合わせた対処が重要です。

 大規模災害の前には、日本も発展途上国とかわりはないのですから。

 河川文化を語る会の様子をまとめました。
「120309_river.pdf」をダウンロード (483KB)

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