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香川の役割は後方支援 その為に まず生き残る備えを

121014cimg9130  平成24年10月14日(日)、かがわ国際会議場で、四国新聞社の主催、香川県の共済で開かれた「防災香川2012 100万人の防災シンポジウム」に参加してきました。

 プログラムは次のとおりで、二人の基調講演とパネルディスカッションで構成されています。

13:32~13:35 ごあいさつ 天雲俊夫(てんくも としお)(香川県副知事)
13:37~14:55 基調講演① ”近助”の精神と防災組織でつくる災害に強いまち
          講師:山村武彦(防災システム研究所所長)
14:56~15:53 基調講演② 遠野市の沿岸被災地後方支援 ~「縁」が結ぶ復興への『絆』~
          講師:菊池保夫(岩手県遠野市総務部長)
16:01~17:00 パネルディスカッション
        東日本大震災に学ぶ、防災・物資輸送の拠点としての香川の役割
          コーディネーター:白木渡(香川大学危機管理研究センター長)
          パネリスト:岩崎正朔(川西地区自主防災会会長)
                 伊勢野正憲(香川県危機管理総局長)
                 菊池保夫(岩手県遠野市総務部長)

 今年のシンポジウムのテーマは「後方支援」と、その為にも自らの命は自らが守り「生き残ること」のように感じました。

○基調講演①

 まずは、防災システム研究所所長の山村武彦さんの「”近助”の精神と防災組織でつくる災害に強いまち」と題した基調講演です。

 山村さんからは、

・防災倉庫を造ることよりも、「心の防災袋」に、知識、意識を詰め込むことが大事。
・「みんな」という不特定の人が災害滋養援護者を助けるのではなく、「近所の誰」が助けるという実践的な訓練を行うことが大事。
・突発的リスク発生時、認知心理バイアスで、避難するという行動のスイッチが正しくONにならない。日頃からの訓練がないと、人は避難という初動行動すら出来ない。
・被害想定にとらわれることなく、備えるべきは、普遍性のある・最大公約数的災害
・小さな揺れが「防災訓練」 日頃から安全ゾーンを決めておき、実践的な避難訓練を。

といったようなお話しや、「届けられた金庫5,700個、23億円が持ち主に返された」ことや救援物資を受け取る整然とした行列の事例などから、日本人の誇りについて紹介されました。

 災害時にも暴動化せず、ご近所を助けられる日本人だからこそ、「自助近助共助」で、企業、家庭、個人で出来る事、守れることは、自分たちでやれる、これは他の国では真似の出来ないこと。

 今日から安全ゾーンを確認し、小さな揺れで「避難訓練」を実践し、地震の初期微動で行動できる人になりましょう。

○基調講演②

 続いては、岩手県遠野市総務部長の菊池保夫さんによる「遠野市の沿岸被災地後方支援 ~「縁」が結ぶ復興への『絆』~ 」と題した基調講演です。

 遠野市では、これまでの明治地震津波などの経験から、津波も来ず、花崗岩で地震の揺れにも強い遠野市だからこそ、絶対出来る事があると、「後方支援」を意識したまちづくりや訓練を実施してきていました。

 東日本大震災では、市役所の庁舎が座掘して使えない状況のなか、駐車場にテントを張った災害対策室で、沿岸市町村の後方支援にあたりました。

 市民も一丸となり、米の提供、炊き出し、握力が無くなるまでおにぎりを握り続け、その数は15万個にのぼりました。

 初期には、物資の確保もままならず、粉ミルクをさじで2日分ずつ小分けにし、配給するようなこともあったそうです。

 菊池さんは、今回の経験から、

 ①リーダーシップ、首長判断が大事
 ②法を越えた対応
 ③遠野市 たった3万人の町 店の数も備蓄の量も限られている → 救助法によらないペアリング

が大事であるとを紹介され、遠方自治体間の協定 ありがたかったが、早くて到着に1週間はかかる。ご近所の自治体の連携、支援が大事。ハードじゃない 訓練や、日頃からのコミュニケーションの大事さを強調されました。

 最後は、「被災地のことを忘れないでほしい。被災地に来て、おみやげの一つを買っていただくだけで、被災地は元気になる」と締めくくられました。

○パネルディスカッション

 パネルディスカッションは、白木さんのコーディネートのもと、「山村さん、菊池さんの先ほどの話で十分ではないかと、これからお話する回答がほとんど出ているほどだが、3名の方に、「自助、近助、共助」の話、瀬戸大橋、船、空港などを使っての本州、九州から「後方支援」はまずは四国にやってくることから、お話いただく。自らのこととして、どういう心構えで、どんな備えをしたらいいかを考えられたらと思う」との言葉でスタートしました。

 シンポジウムの様子をまとめました。
「121014_bousai2012.pdf」をダウンロード (280KB)

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