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うつ病は 誰でもなりうる病気です

130414cimg2007平成25年4月14日(日)、四万十市立中央公民館 大ホールで、幡多けんみん病院の主催による「幡多ふれあい医療公開講座」に参加してきました。

 幡多けんみん病院が、市民向けに行っている公開講座で、開催地も四万十市、宿毛市、黒潮町など幡多の各地で開催し、今回で第13回目となっています。

 プログラムは次の通りで、「うつ病」と「認知症」がテーマです。

 ○うつ病からの回復 -体の病気とうつ病-

  講師:聖ケ丘病院 院長 三浦星治

 ○認知症の最近の治療について 認知症の鑑別診断と標準治療について

  講師:渡川病院 院長 吉本啓一郎

 

130414cimg2008 まずは、聖ケ丘病院 院長 三浦星治さんによる「うつ病」の話です。

・リンカーンやチャーチル、スピルバーグ、ヘミングウェイ、ライト兄弟、ダーウィン、山口瞳、中島らも、高島忠雄さんもうつ病だったそうで、うつ病は珍しい病気ではなく、誰でもなりうる病気です。

・心と体は相互に関連し、身体疾患はうつ病を引き起こしやすくするし、うつ病は身体疾患からの回復を遅延させます。

・うつ病の治療は、「精神療法」と「薬物療法」の二本柱で行われます。

・ストレスなどによって、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなり、それによってうつ病が起こるといわれています。そのため、神経伝達物質のバランスを薬物で整えることも有効です。

・うつ病はよく見られる病気で、効果的な治療法が存在する。

・意志薄弱や怠惰のせいではない。患者は最大限の努力をしている。

・うつ病の自殺率は10~15%というデータもあり、特に初期や回復期には自殺する元気が出来ているときで、不自然な落ち着きや笑顔などの自殺のサインを見逃してはいけない。

 そんな話を聞くことが出来ました。

 

130414cimg2028 二人目は、渡川病院 院長 吉本啓一郎さんの「認知症」の話です。

・現在認知症治療に求められていることは、

 ①適切な早期診断(認知症か否か・認知症のタイプはどれにあたるか)

 ②初期からの適切な治療と介護との連携(認知症は長い期間の病気)

 ③精神症状・行動障害(BPSD)のち量、身体合併症の治療

で、薬をうまく調整すれば、9割以上の方はBPSDを治せる

・診断、治療で、まず大事なのは、認知症か否かの診断です。

・鑑別するのは、「正常老化によるもの忘れ」「うつ病」「せん妄」の三つです。

・正常圧水頭症(歩行障害が目立ちます)や慢性硬膜下血腫(急な歩行障害及び認知症症状の発症)は、外科的に治療可能な認知症です。CT・MRIで疑われたら、、すぐに脳外科の先生に紹介してもらいます。

・科的に治療されない「認知症」であると診断されると、次の段階では、症状の特徴と心理検査や画像検査などから、①血管性認知症、②アルツハイマー型認知症、③レビー小体型認知症、④前頭側頭型認知症の4つのタイプについて鑑別診断を行い、治療します。

 そんな話とともに、認知症患者さんに現れる症状として、「取り繕い反応」や「物盗られ妄想」「幻視」「妄想」についてその内容や対処の方法について紹介いただきました。

 

 公開講座の様子をまとめてみました。
「130414_iryou.pdf」をダウンロード (520KB)

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