« うつ病は 誰でもなりうる病気です | トップページ | 液状化とは つき合っていかねばならない »

南海トラフの巨大地震のことを「我が事」と思って

130417cimg2032 平成25年4月17日(水)、サンポートホール高松の5階 第2小ホールで、四国防災共同教育センターの主催で行われた、「四国防災・危機管理特別プログラム 開設記念講演会 災害対策に必要な日常連携と課題」に参加してきました。

 南海トラフの巨大地震をはじめとする自然災害に対する危機意識や防災への関心が高まりを見せる中、香川大学及び徳島大学は、香川県、徳島県の協力のもと、行政・企業人、医療関係者、教員など、地域防災を担う方々を対象として、社会が必要とする実践力を備えた防災・危機管理の専門家養成を目的とした「四国防災・危機管理特別プログラム」を新たに大学院に開設しました。

 本日の講演会は、このプログラムの開設記念として行われたもので、プログラムは次のとおりです。

○特別プログラム概要紹介
  白木渡(四国防災共同教育センター長)

○記念講演1「災害対応に必要な日常連携とネットワーク」
  河田恵昭(関西大学理事、社会安全学部社会安全研究センター長・教授、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長)

○記念講演2「東日本大震災におけるDMAT活動、被爆医療活動における指揮調整の課題」
  近藤久禎(一般社団法人日本集団災害医学会評議員、国立病院機構災害医療センター臨床研究部 政策医療企画研究室長、厚生労働省医政局災害医療対策室 DMAT事務局次長)

 

 四国防災共同教育センター長の白木渡さんからは、四国防災・危機管理特別プログラムの目的やこれまでの経過の紹介があり、「四国5大学の大学間連携で、防災の専門家の育成を行いたい。そのために、四国防災・危機管理教育研究コンソーシアム(仮称)を立ち上げたい」と締めくくられました。

 

130417cimg2051 防災対策推進検討委員会などを務められ、南海トラフ地震の想定などにも携わられている河田恵昭さんからは、これまでの地震災害や今回の東日本大震災を通して、来るべき南海トラフの巨大地震に対して、どう備えればいいのか、大阪のまちづくりや東北大学の今回の大震災に対する対応のまずさなど辛口の指摘から、日常の連携、県と県の連携、大学の連携、リダンダンシーなどについて、103分間にわたりお話しいただきました。

 講演では、

・行政は、個人住宅の耐震補強は、「個人財産を国が補強することになるのでダメだ」と言う → 東北の仮設住宅は1軒500万円である。 → 行政マンは考えを変えろ。

・日本の歴史学者は人為的なことで歴史が作られていると思っている。自然災害の影響が認知されていない。

といった話などもあり、「南海トラフの巨大地震のことを「我が事」と思って」と締めくくられました。

 

130417cimg2055 DMAT事務局次長でもある近藤久禎さんからは、DMATがどのように出来たのか、どのような活動をしてきたか、被爆医療などについてお話しいただきました。

 災害では、「需要」と「資源」がアンバランスとなり、資源の出し入れだけでは課題は解決しない。資源をいかに効率的に活用するかが必要。また、情報共有が連携のキーとなり、日常違う指揮命令系統の間での情報共有が必要。

 行政は公平を優先する。搬送先が全て決まらないと搬送を開始しない → 助かる命が助けられない。搬送先が決まらず、搬送用のバスの中で多くの方がなくなられた。

 全く同じ災害は二度はない。しかし、同じような災害は起こる。応用のためには災害事例を知ることが必要。

 「南海トラフの地震のためには、過去の事例の蓄積が必要」と、締めくくられました。

 講演会の様子をまとめました。
「130417_kouen.pdf」をダウンロード(600KB)

|

« うつ病は 誰でもなりうる病気です | トップページ | 液状化とは つき合っていかねばならない »

勉強」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

災害、防災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/524388/57413200

この記事へのトラックバック一覧です: 南海トラフの巨大地震のことを「我が事」と思って:

« うつ病は 誰でもなりうる病気です | トップページ | 液状化とは つき合っていかねばならない »