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科学・技術だけでは減災は出来ない

140712h260712平成26年7月12日(土)、(公社)土木学会四国支部と高知県地震防災研究会の主催により、津波避難ビルにもなっている高知市文化プラザかるぽーとで行われた「高知県地震防災研究会 2014年度技術発表会」に参加してきました。

140712p1040010今回の発表会は、下記のプログラムのとおり、海洋研究開発機構(JAMSTEC)招聘上席技術研究員 の金田義之さん、高知県立大学大学院看護学研究科 災害看護グローバルリーダー養成プログラム 特任准教授の久保田聰美さん、高知県地震防災研究会会長の吉川政昭さんの3人が発表者です。

○開会挨拶 高知県地震防災研究会会長 吉川正昭

○巨大地震災害への備え ~高知の備え、四国の備え~
 名古屋大学減災連携研究センター特任教授、海洋研究開発機構(JAMSTEC)招聘上席技術研究員 金田義之

○医療現場における災害への”そなえ” ~減災教育の実際~
 高知県立大学大学院看護学研究科 災害看護グローバルリーダー養成プログラム 特任准教授 久保田聰美

○南海地震 ~どうすれば軽減できる?~
 高知県地震防災研究会 会長 吉川政昭

○全体ディスカッション 

○閉会挨拶

140712p1040018金田さんからは、

・津波にばかり目がいっているが、津波の前に「地震」が来る。
・次の巨大地震への備えでは、阪神淡路大震災の教訓も生かすことが不可欠。
・液状化被害:液状化が起きると、地盤沈下、隆起、どこにレベル合わせをして復興すればいいのか、復興が遅れる。
・広域複合災害:地震、地盤沈降、液状化、津波、倒壊、津波火災、漂流物
・今回の被害想定では、”最大クラス”モデルの設定 ← 決して次の地震の想定ではない。これが起きる可能性は非常に小さい。

といった地震や津波、被害に関することや、

・過疎化、都市構造など社会環境が変わってくるので、将来の人口比率などを考えた復興復旧計画が必要。
・現在の対策を考えることも大切だが、10年、20年、30年後の対策を考えることが必要。

といった、復興計画など、被災後の話も聞けました。

最後は、「科学・技術だけでは減災はできない。みなさんとの連携で初めて減災ができるのです」と締めくくられました。

140712p1040023久保田さんからは、

・限られた医療資源で、最大の命を救いたい。
・阪神淡路大震災の経験から生まれたDMATは、救急・救命医療を意識した組織なので、東日本大震災のような中・長期にわたる医療や、情報が無く、状況把握が出来ない状況では、機能しないところがいっぱいあった。
・トリアージも、緑の患者さんが一番医療現場を混乱させた。
・災害看護シミュレーション:南海トラフの巨大地震が起こったら、医療機関の職員・専門職としてどのように判断して行動するか、そのために、日頃から災害の備えをどうするか、みんなで考えることが出来る。

といった話を、具体の災害看護シミュレーションの例や、高知県の医療体制の実情もあわせてお話しいただきました。

140712p1040071最後の吉川さんからは、

・まずは自分の家が壊れないことが大事。
・地震で家が壊れて死んでいくと、遺書もなく、一番悲しいこと。

と、まずは津波の前に、地震の揺れに殺されないよう、家の耐震化と火災への備えなどについてお話しいただきました。

地震の揺れや津波を正しく理解し、正しく恐れ、準備しておくことで、ケガをしない、死んだりしない、津波から避難できる必要条件がそろいます。

私たちは大きな地震や津波の来る、そういうところに、自然恵みを得ながら、住んでいるのですから・・・。

発表会の様子をまとめました。
「140712_jisinbousai.pdf」をダウンロード(316KB)

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