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危機的状況に対応するには“人”が一番大事

140820p1040745平成26年8月20日(水)、サンポートホール高松の第1小ホールで、経済産業省四国経済産業局と国土交通省四国地方整備局の主催により開催された「平成26年度 四国企業防災戦略トップセミナー」に参加してきました。

副題は「大規模災害からの企業の早期復旧・復興に向けて」とつけられ、下記のように、東日本大震災からの復興に取り組まれたお二人に講演いただきました。

○開会挨拶 四国地方整備局長 三浦真紀

○基調講演1 東日本大震災からの復興 ~日本製紙(株)石巻工場~
  日本製紙(株)顧問 (前)乗務執行役員石巻工場長 兼 岩沼工場長 藤崎夏夫

○基調講演2 スパリゾートハワイアンズの挑戦 <炭坑から観光へ:復興の歩み>
  常磐興産(株)顧問 (元)取締役企画室長 坂本征夫

<基調講演1>
日本製紙の藤崎さんからは、

復興で一番たいせつなのは、
 ・復興計画 いつまでに何をやるかを決める
 ・前倒し、前倒しで取り組んでいく

震災からの教訓は、
①訓練
 ・地震が起きれば津波が来るだろうと、1年前の訓練から避難訓練をした。
 ・「大きな津波は来ない、防潮堤が守ってくれる」との思いで訓練をやっていた
 ・しかし、訓練をやっていたことで、幹部がいない状態でも、ちゃんと避難できた。
②迅速なトップの決断
③グループ一丸となった復興活動
④ステークホルダーとの信頼関係に基づく救援活動;お客様に迷惑をかけない、心配させない

質疑では、

・当日苦労したのは、「逃げろ!逃げろ!」と避難させたが、10分経ち、20分経ち、寒くなり、「荷物を持ってきたい」「家族が心配だ」と戻ろうとする授業員が出始めた。
・迅速に避難するのはいいが、どうやって、その時間を過ごすか。「家族が心配」「車が心配」、誰がそれを制止するか。

最後は、「速やかな復興のためには、各省庁や地元選出議員のところに、厚かましいようでも、連日のように当方のプランを話にいく」「待っていて助けてもらえると思ったら無理。こっちからいかねばならない」と締めくくられました。

<基調講演2>
スパリゾートハワイアンの坂本さんからは、140820p1040761

・石炭からのエネルギー革命、企業存続への取組という意味で、東日本大震災への対応も、危機を乗り越える取組にかわりはない。
・常磐文化(常磐DNA):①一山一家、②手作り、③土着、④大衆、⑤適時適切

など、常磐炭坑ならではの文化や、危機への対応の勘所を紹介いただき、「現場の生きた”人間の力”が企業存続の源である」「”人”を救えるのは”人”以外におりません」と締めくくられました。

質疑では、

・とにかく最後は個人の力、個人の考え、自ら責任感を持って取り組んでいける人材がそろっていれば。
・職員の得手不得手を見抜き、適正配置すれば、訓練しなくても能力を持っている。
・説明ではダメで、納得でないといけません。
・いくら成績が良くても、向き・不向き、得手・不得手 向いていいないところでいては、能力は伸びない。
・上に立つ人が一番大事。企業が一体化するために、全く同じ価値観を共有する、汗を流して頑張れば、どの方向になるのかを示してくれ、分かれば、納得できれば、取り組んでいける。
・「管理職」ではなく「援護職」 ぶつかるのは良くない。
・人を育てる もっとも大事。

と、危機的状況に対処するには、“人”が一番大事で、トップの役割、各人の役割、その人を育てることの大切さを訴えられました。

未経験の事態に対処するには、自ら責任感を持って取り組んでいける人材がポイントとなります。

セミナーの様子をまとめました。
「140820_topseminar.pdf」をダウンロード(283KB)

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