« 美味しかった~ | トップページ | 認め合い、誉めあい、許し合い それが夫婦の子育て »

震災からの速やかな復興には人が必要 そのために備える

150803p1080139平成27年8月3日(月)、サンポートホール高松の第1小ホールで、経済産業省四国経済産業局と国土交通省四国地方整備局の主催で行われた「平成27年度 四国企業防災戦略トップセミナー」に参加してきました。

このセミナーは、昨年から始まり今回で2回目です。本セミナーでは、東日本大震災により大きな被害を受けながらも早期に立ち直った企業の事例を紹介いただき、四国の企業や有識者と事業を継続していくための課題や対策についての意見交換を行います。

タイトルは「大規模災害からの復興と地域再生 ~犠牲者ゼロを目指す取り組み~」とつけられています。

講師は、東日本大震災の被災から事業の復旧、復興にたずさわれた、太平洋セメント株式会社 (前)大船渡工場工場長の小池敦裕さんと、(株)白謙蒲鉾(しらけんかまぼこ)店 常務取締役 総合財務管理本部長の白出雄太さんのお二人です。

150803p1080152まず、太平洋セメントの小池さんの「日本の社会的基盤を支えるセメント産業」と題した講演では、

・工場設備の70%が津波により被災した。
・海岸部に位置する1号ケルンは水蒸気爆発が発生。電気施設にも甚大な被害。職員は訓練取り高台に避難し、全員無事。
・3月20日頃、船渡市から、津波で壊れた瓦礫の処理が必要とのこと。
・電気が無いことがネックに。 岩手県や大船渡市が、瓦礫の処理のために東北電力に強く電力を要請し、大船渡工場の早期運転が可能に。6月にはキルンで瓦礫の処理を開始。
・平成24年6月にはセメントの生産を再開。被災から1年3ヶ月、全従業員が一丸となって取り組み、工場の完全復帰。

といった話があり、1450℃という高温での処理が行われるセメントのプラントでは、瓦礫を完全に無害化して処理することができ、岩手県全体の瓦礫の17%にあたる97万トンの受け入れを行い、瓦礫の処理とともに、セメントの供給という形で、被災地域の復旧・復興に尽力されました。

最後は、「過去の教訓が活かされた。避難訓練が活きた」「工場の早期復旧には、復旧工事の源となる高圧電力供給が不可欠」と締めくくられました。

150803p1080154また、笹かまぼこなどを作っている白出さんの「東日本大震災を踏まえた人命第一優先の事業継続活動」と題した講演では、

・1歳の長男を亡くした職員の葬式に参列し、二度とこのようなことを起こさせてはいけないと、「人命第一優先」の事業計画を策定した。
・地域の復興には、若者が生き残らなければならない。「犠牲者ゼロ」でなければならない。家庭の防災教育も含めて取り組んでいる。
・地震保険に加入していた。地震保険の入金が確認できたところで、完全復旧を決断した。
・同じ場所で復興し、お客様のニーズに対応してきたことが、事業継続、売り上げアップ(被災前よりも売り上げは増加した)につながっている。
・「お客さんに迷惑をかけないために、事業継続するんだ」との意識が職員の間に出来てきており、地震や津波だけでなく、ゲリラ豪雨、噴火による降灰、感染症や異物混入なども、事業継続計画の中に含め、予防と保全を行っている。

といった話がありました。

お客さんに迷惑をかけない。そのためには、社員が家族が生き残って事業を継続する必要があり、そのためには具体的に何をして備えておかなければならないのかを、社員の一人一人が率先して考え、実践している様子が伝わってきました。

速やかな復興には人が必要であり、そのためにも地震の揺れで職員や家族を死なせない備えと、津波からちゃんと避難できることを実践で確認することの大切さを再確認したセミナーでした。

セミナーの様子をまとめました。
「150803_bousai.pdf」をダウンロード(317KB)

|

« 美味しかった~ | トップページ | 認め合い、誉めあい、許し合い それが夫婦の子育て »

勉強」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

災害、防災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/524388/62019063

この記事へのトラックバック一覧です: 震災からの速やかな復興には人が必要 そのために備える:

« 美味しかった~ | トップページ | 認め合い、誉めあい、許し合い それが夫婦の子育て »