« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年3月

学校では教えられないことを商店街は持っている

160320p1090972平成28年3月20日(日)、高松市生涯学習センター まなびCAN3階多目的ホールで開かれた「舞台は商店街! コンペ事業成果報告会」へ参加してきました。

商店街は単なる買い物の場ではなく、情報や交流の場、地域コミュニティでも中心的な役割。香川県では、多様な団体と商店街を結びつけることで、商店街がもつ「地域の交流拠点」「地域の文化発信拠点」の機能を高め、交流人口を増やして、“まちの顔”である商店街の活性化を図ることを目的に、「舞台は商店街!コンペ事業」を平成25年度から実施しています。

そんな、香川県商工労働部経営支援課長の挨拶で始まりました。
プログラムは下記のとおりです。

第一部 基調講演「人がつながる商店街でのまちづくり」           
  講師:山崎亮(株式会社studio-L代表)

第二部 成果報告
  ○香川ウエディング協議会
  ○高松わくわく商店街 香川県中小企業家同友会ソーシャルビジネス部会
  ○広告表示プリンタシステム 香川大学工学部八重樫(やえがし)研究室
  ○丸亀の魅力 発掘! 発見! プロジェクト シャッターをあける会
  ○講師、採択団体を交えた意見交換

第一部の山崎さんの講演では、

・楽しさとは何か
・みんなで能動的に楽しんでいきたい → 楽しさが長続きする、賞味期限が長い
・個人的・受動的な楽しみは賞味期限が短い → 楽しさが短いから、明日も明後日も来てもらえる
・商店街に来てくれる人たちと、「楽しさ」を共有する。真の「楽しさ」でないと、商店街に来てくれる人に響かない。
・「入り」を大きくすることだけでなく、「出」を小さくすることで楽しいことをする。

といった話しや、「ノベオカノマド」や「はじまりの美術館」の実例を紹介いただきながら、どう地域の人々と仲良くなるかについても紹介いただきました。

さらには、

・商店街は待っているだけでは、いつも来てくれている人しか来てくれない。
・商店街の人たちは、地域に出ていって料理を作ったり、地域との関係性を作らねばならない。
・楽しさとは何か 消費的な楽しさを追い求めれば、お金を使って、誰かに楽しませてもらうことばかりを追求しなければならない。
・出口を、穴をいかに小さくして楽しめるか。

と。

最後は、「地域の楽しさ自給率」を高めることが大事 と締めくくられました。

第二部の成果報告では4つの団体の事業紹介の後、山崎さんのコーディネートのもと意見交換です。意見交換では、

・県庁職員の気持ちがわからないわけではないが、「戦略的に待てるか」これも技術です。
・速度を上げなければならないときと、速度を落とさなければならないときがある。この種の事業では、特に重要と思う。
・税金を使うことの意味を対外的に説明できる言葉が欲しい。県の人も、民間の人も考えておくこと、大事なポイントですね。

と、時間について、行政の仕事の進め方と、地域住民に関わる事業とのミスマッチの指摘や、

・我が国はかつて93%が個人事業主だった。農家も個人事業主。
・今は88%がサラリーマンの時代。かつて、サラリーマンは7%。
・雇われて生きるという人が増えすぎているのではないか。
・熱意を込めた経験、思い出の場所が出来たら、若い人の働く場が商店街から出来るのではないか。これも地方創生の重要な取組ではないか。

と、就職率ではなく起業率100%を目標に との話しもありました。

フロアとの質疑の中からは、

・子どもの姿が見えない。町や商店街を担うのは子供ではないかと思う。
・学校教育の中で商店街の楽しさを知ってもらうことは大事。
・子供を客寄せパンダやピエロにしないでくれ
・子どもを「参加」ではなく「参画」させ、自分たちのものとして考え、自分たちの商店街と思えるような仕組みを。

など、子どもの参画についてやりとりがなされました。

学校では教えられないことを商店街は持っている。道徳といわなくても、地域に出て行けば、商売で身につけている礼節は、偏差値だけではないことを持っている。商店街に、子供も含めて呼び込んでいく取組を。

そんなまとめで成果報告会は終わりました。

報告会の様子をまとめました。
「160320_syoutengai.pdf」をダウンロード(346KB)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

デザインは その人や商品の「・・らしさ」を大事にすること

160305_1平成28年3月5日(土)、情報通信交流館e-とぴあ・かがわで、四国経済産業局の主催で行われた、「四国デザインサミット in 香川」に参加してきました。

テーマは、「商品を売り出すために、デザインをどう活用する?」とされ、「当初100名の参加者の予定のところ、153名の申し込みをいただいた」と場内に椅子を追加し、場外のフロアには映像が中継出来る体制が用意されていました。

プログラムは次のとおりです。

○基調講演「地域資源を生かしたヒット商品づくりのためのデザイン活用法
   ~デザインを生かすプロデュースとマーケティングの考え方と実践~」 
   講師:株式会社 意と匠研究所 下川一哉
○知財の講習「デザインにおける知的財産権の守り方」
   講師:特許庁 普及支援課 産業財産権専門官 小柳崇
○事例発表 事業者×デザイナーの取り組み事例
 ・「伝統を未来につなぐ 土佐打ち刃物の包丁が女性に大人気!」
   発表者:笹岡鋏製作所 笹岡悟・デザイナー 平原彩美
 ・「四国発!デザイナー3名と事業者によるワークショップ形式のデザインづくり」 
   発表者:株式会社末広 山下由子、ビンデザインオフィス 山内敏功
○トークセッション「デザインをビジネスに活かす方法」
   四国の事業者 × 四国のデザイナー

プロデューサーの下川さんの基調講演では、

・デザイナーは、モノの意味が分からないままデザインをさせられる → 成功には結びつきにくい
・デザインの前段階が重要である。
・取材をする、一緒に酒を飲む、・・・ 物作りの気持ち、文化、・・・を知る
・デザインも大事だが、「サイズ」の問題は「デザイン」以上に大事だ。
・デザインの前にプロデュースが大事と感じている。

といった話しと共に、「共創型プロデュース」について紹介いただきました。

特許庁の小柳崇さんの知財の講習「デザインにおける知的財産権の守り方」では、意匠するための要件について、

・物品と認められるもの → 市場で流通するもの、動産 ランドスケープは登録できない
・物品自体の形態 → 物品自体のかたち
・視覚に訴えるもの → 肉眼で認識されるもの 
・視覚を通じて美観を起こさせるもの → 花火、臭いなどは意匠とならない
・工業上利用できる →量産できること。一品ものの手作りものは違う。
・新しい(新規性) →
ウェブで公開してしまうと、自分の意匠であっても新規性がないとして登録できなくなる
・創作性がある(進歩性) →東京タワーの形を模したアクセサリーは登録できない
・意匠登録を受けることが出来ない意匠に該当していない →公序良俗を害する恐れがある意匠

など、事例も合わせて紹介いただきました。

事例発表 事業者×デザイナーの取り組み事例では、「土佐打ち刃物の包丁」「茶大福」「サヌカイトを使った商品」の紹介があり、

・これまでの包丁は6千円。この柄の包丁は1万5千円。2.5倍の価格だが、一目惚れして買ってもらえるチャンスに。
・うちの仕事は変わっていない。よく切れる包丁を、今まで通り仕事をしているだけ。
・伝統工芸とデザインの相性はいい。もともと良い品質の伝統品との相性がいい。

といった話しが。

デザインについて、

・良い企画は「雑談」の中にある。デザインは「言葉」の中にある。
・デザインする上で、その人やその商品の「・・・らしさ」を大事にしている。

といった、デザインするにあたっての勘所も紹介いただき、

「地場の振興のために、自分たちは役に立つんだ」ということが、その地域でデザイナーが生きていくこととなる。

と締めくくられました。

サミットの様子をまとめました。
「160305_samit.pdf」をダウンロード(485KB)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »