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「安心・安全」は、目に見えないもう一つの「おもてなし」

1260910p1110411平成28年9月10日(土)、高知共催会館で高知県の主催で行われた「大地震に備える企業のための防災セミナー 東北企業からのメッセージ」に参加してきました。

セミナーは13:30開始ですが、受け付け開始の12:30から多賀城市の被害の様子や、発災後の市内の状況などの映像が流されていました。
川を逆流する津波がついには街中に流れ込み、家やドラム缶、角材が流れていきます。

プログラムは次のとおりです。

○講演1 製造業における対応と教訓
  「東日本大震災5年 三菱製紙八戸工場の震災時対応と復興について」
   新北菱林産(株)代表取締役社長 金濱福美

○講演2 卸・小売業における対応と教訓
  「BCP(事業継続計画)と防災訓練の重要性 東日本大震災後の藤崎百貨店の対応」
   (株)藤崎 総務部担当兼CSR室担当部長 庄司直

○総括及びBCP策定支援講座のご案内                    
    東京海上日動

もと三菱製紙株式会社の金濱福美さんからは、

・工場のレイアウトは津波を意識し、地盤を1mかさ上げし、工場が津波の浸入を防御できるように、海岸方向に工場を長く配置し、海岸に通じる道路は2カ所のみ。
・東北電力からの受電設備、水の揚水設備は一番内陸側に配置し、揚水設備は無被害、受電設備の被害も小さかった。
・情報収集、指揮の場所も一番内陸側で、工場の中心部に配置。

と、これまでの地震や津波の経験を活かした工場の整備が、被害を少なくし、速やかな工場の停止の判断が、速やかな避難につながり、一人の死亡者も出さずに済んだそうです。

東日本大震災を受け、津波からの避難計画を立て、訓練を行い、重要な電気設備の水封化対策や2階への移設を行ったそうです。

最後は、「災害は必ずあるとの気持ちでやっていかないといけない。経験を語り継ぐことの大切さ、風化しない対応が重要。世代が代わっても伝承される対策を!」と締めくくられました。

藤崎百貨店の庄司直さんからは、

・気仙沼の店舗はハザードマップでは津波の来ないぎりぎりの位置で、油断していた。BCPも持っていなかった。
・しかし、宮城県沖地震(昭和53年6月12日)を経験した者がいて、建物のどこが壊れた、どんなことが起こったかを、日頃の業務の中で伝承していた。
・そんなことから、地震が起きたら何をするかわかっていた。経験値(暗黙知)による行動(反応)ができた。

といったことや、

・町の中心部の電源復旧は早く、電気が戻ると人が集まってくる。復旧の人、携帯の充電に来る人、そのような人たちについていけるような営業が求められる。
・町の中心で営業している店舗は、インフラの復旧のスピードについていけないと、取り残される。

と、速やかな事業再開が重要であることを強調されました。

さらに、東日本大震災当時の従業員のお客様への対応から、お客様にいただいたお手紙の紹介が有り、防災訓練の重要性と、「安心・安全」は、目に見えない、もう一つの「おもてなし」であると。

最後は、「BCPの役割の一番は、従業員の命を守ること。BCPを持っていると銀行に堂々と大金を借りられる。「こうやって復旧していくので、金を貸してください」と言える。制度とか、事前に調べておけることがあれば、調べておく」と、締めくくられました。

「安心・安全」は、目に見えないもう一つの「おもてなし」

その「おもてなし」を実現するには、事前の備え、訓練が必要です。

セミナーの様子をまとめました。
「160910_bcp.pdf」をダウンロード(380KB)

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