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2017年7月

排泄は子どもにとっても尊厳である 学校のトイレについて考える

170725p1130559平成29年7月25日(火)、学校のトイレ研究会による「災害時にも配慮した水まわり講演会」in 四国 に参加してきました。

副題は「学校トイレを明るくきれいに! 災害時に備えよう」とされ、学校のトイレの現状や課題、災害時に避難所となる学校のトイレだからこそ考慮すべきことを、アンケートや事例とともに紹介いただきました。

プログラムは次のとおりです。

第1部「今、緊急に学校トイレに求められること ~災害対策と老朽化対策~」
  学校のトイレ研究会 事務局長 川村浩

第2部「適切な学校トイレつくりとは」
  学校のトイレ研究会 研究員 井上

第3部「子どもたちを育む学校トイレを目指して
  学校のトイレ研究会 主任研究員 くめ

第4部「トイレ施設見学」

講演会では、

◇学校のトイレについて
・アンケートより「トイレのどんなところが嫌い?」 臭い、汚い、暗い、怖い、古い(壊れている) ← 5K
・湿式清掃の床は 感染症の温床 → トイレの床掃除は乾式で出来る構造に
・和式便器が大腸菌を床に広げ、スリッパがそれをトイレ外に持ち出す → 衛生面からも洋式化を

◇地震時には
・仮設トイレ:凍てつく寒さの中、余震の続く中、雨に濡れながら屋外の仮設トイレを使う人はいなかった。
・アンケート「困ったことは」 トイレ1位、シャワー2位
・飲料水や食料は届く。一番に考えなくてはならないのはトイレ。
・衛生環境の悪化は生命に関わる。
・和式トイレは,高齢者など使ってもらえなかった、使えなかった。既設トイレの洋式化、節水型への置き換えが必要。

など、避難所トイレの実態や衛生面からの科学的なお話を聞けました。

学校でトイレ(大便)に行くとからかわれるので、トイレに行くことを我慢して体調を崩す子、トイレに行かなくていいように朝食を抜き元気を無くしている子、トイレが汚いのでトイレに行くのを我慢して体調を崩す子。

排泄は子どもにとっても尊厳である」と、講演は締めくくられました。

トイレの洋式化、衛生面から湿式で清掃が可能な構造、災害時に「個室」を確保できる多目的トイレの意義、多くの種類の洗剤が避難所に届けられ「混ぜるな危険」を管理することが難しい、ネットに入れた石鹸をみんなで使うことが感染源。

目から鱗の2時間でした。

食べることに比べ、出すこと(排便)を我慢することは、そく体調に影響します。
排泄にも想像力をたくましくし、備えましょう。

講演会の様子をまとめました。
「170725_toire.pdf」をダウンロード(230KB)

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一日30品目 薄味とプラス一皿の野菜で生活習慣病を予防

H290723_seminar平成29年7月23日(日)、レッツホール(高松丸亀町壱番街東館4階)で行われた、香川大学サテライトセミナー 第27回イキイキさぬき健康塾に参加してきました。

今日のテーマは「生活習慣病の食事の摂り方の工夫」で、講師は香川大学医学部付属病院 臨床栄養部 早川幸子さんです。

セミナーでは、

・全国平均と比較すると、香川県の男性は肥満傾向で、野菜摂取が少なく、減塩は優秀。男性はよく歩くが、女性はあまり歩かない。
・昔は「加齢」が原因と考えていたので「成人病」と呼んでいましたが、「生活習慣病」と呼び方が変わりました。
・一日30品目を目標にバランスの良い食事内容を。

などとともに、食事の摂り方で心がけるべきこと、エネルギー摂取量の目安を知り、手ばかりで食べ物の量を量ること、減塩の方法などについてお話しいただきました。

野菜をとろう プラス一皿 一日野菜350g以上、8月4日は「栄養の日」と締めくくられました。

次回は9月10日、脳腫瘍治療についてです。

セミナーの様子をまとめました。
「170723_seminar.pdf」をダウンロード(523KB)

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徹底的な訓練と計画の応用で 想定外を想定にする!

170721p1130480平成29年7月21日(金)、香川大学 研究交流棟5階 研究者交流スペースで行われた「香川地域継続検討協議会 第27回勉強会」に参加してきました。

話題提供者は、海上自衛隊 元横須賀地方総監(海将)で、香川大学客員教授の高嶋博視(たかしまひろみ)さんです。東日本大震災の際に、海上自衛隊の活動全体を指揮した方です。

東日本大震災の教訓(From THE SEAの現場から)」と題して、

・陸・海・空の部隊を「災統合任務部隊」のもと、一つの指揮命令系統下に置く。
・平時における有事 ← 戦争レベルに限りなく近い作戦
・海自が持つ資源の最大活用、幕僚調整の結節を少なくする。
・忘れてはいけないことは「ゴールは何か」ということ。とにかく、1秒でも早く国民を救うんだ!
・見栄も外聞も無く、取り得ること、最大の努力をする。

と、有事(戦争)に限りなく近い状況と、それにどう対応、指揮したのかをお話しいただきました。

その中では、

・規則は人が作ったものであり、何がゴールかを考え、変えればいい。 ← 人命に関わる事態にどう対処するか。
・孤立地域の生活支援:入浴、入浴中の時間を使って携帯電話の充電や洗濯、肩もみ、歯の治療、・・・ ← 何をやるべきか、どうやるかは、現場の指揮官が判断、実行していった。
・とにかく訓練。想定外を想定にしなければならない。
・訓練をすれば、自分の持っている計画の課題が見えてくる。それを見直し、また訓練。

など、想定外を無くすための訓練の大切さ、有事の際には平時とは異なる判断、行動が求められることもお話しいただきました。

質疑では、隊員の安全メンタルケアの話し、規則訓練計画の意義、民間を巻き込むことの大事さなどについても説明いただきました。

計画をつくり、訓練し、見直し、想定外を想定にしていく。
備えることの大事さを、具体的に説明いただいた2時間でした。

勉強会の様子をメモにまとめました。
「170721_benkyoukai.pdf」をダウンロード(232KB)

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自分の命は自分で守りましょう その当然なことを行政任せにしていませんか

170719p1130479平成29年7月19日(水)、サンポートホール高松5階 第2小ホールで、香川県などの主催で行われた「県民防災週間2017シンポジウム だれでもできる防災・減災」に参加してきました。

講師は、香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 地域強靭化研究センター長 特任教授の金田義行さんと、株式会社危機管理教育研究所 代表 国崎信江さんのお二人です。

金田さんは「西日本大震災への備え -南海トラフ地震と内陸地震への県民の心構えと減災-」と題して、

・プレートが動き続ける限り、地震は繰り返される。
・想像力を働かせて、実践的な訓練、対策を。
・あの避難路は液状化や建物の倒壊で使えるだろうか。津波到達までの猶予時間、どう避難するかの訓練にシミュレーションを活用して。
・地震で被災した防潮提、防波堤を復旧するには時間がかかり、その間に水害も、スーパー台風の襲来もありえる。
・「経験」「土地勘」「平常時」の3つの備えを。

そんな話とともに、町歩き、日頃のコミュニケーション、少し違った視点から訓練を繰り返す。いろいろな視点で物事を見る。脆弱性を見つける「気づき」の大切さを強調され、「災害は忘れなくてもきます」と締めくくられました。

 

二人目の講師、国崎さんからは「家庭や地域の防災対策 ~自分を・大切な人を守るために~」と題して、シミュレーションの映像や実験映像などを交えながら、私たちの思い違い、勘違いを正していってくれます。

・津波高さ、浸水エリアを「安心材料」として聞いているかもしれない。
・「行政が何とかしてくれる」の考えは捨て、自助、共助で。
・「自分の命は自分で守りましょう」とは当然のこと。
・自分のためのものは自分で用意し、自分の排泄のこと、寒さ対策は自分でやること、それが熟成した社会。

また、
・耐震補強を選ばなかったのはあなたの判断。しかし、ご近所さんがあなたを助けようと、余震の続く中、危険な作業を。
・あなたが下敷きになっているがれきの上を踏んで津波からの避難を・・・
・倒壊した家が、偶然そばを歩いていた通学生やベビーカーを押している親子を襲うかもしれません。

など、何が起きるのかを想像できる力が必要です。

テーブルや机への絶対的な信頼を検証、家具を固定するより必要なこと、避難場所の家族間での確認内容の落とし穴、身の安全を心配してかけた電話が何を引き起こしているか。

私たちの思い込みや想像不足な点を指摘していただき、「南海トラフの地震は必ずきます。必ず生き残ってください。生きててよかった、そんな話が出来ますように」と締めくくられました。

「自分の命は自分で守りましょう」とは当然のこと。
その当然のことを実現するために、私たちに出来ることがあります、私たちがしなければいけないことがあります。
必ず来るその日に備えるために。

シンポジウムの様子をまとめました。
「170719_bousaisympo.pdf」をダウンロード(236KB)

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せっかくの情報を活かすには 事前の勉強や備えが必要です

170708_h290708平成29年7月8日(土)、高知市文化プラザかるぽーと 11階大講義室で行われた「高知県地震防災研究会・2017年度講演会」に参加してきました。

この会は1995年、高知工業高等専門学校の吉川先生を会長として始まり、今年で22年目になる。

そんな和田代表の挨拶から始まりました。

プログラムは次のとおりです。

○開会挨拶 高知県地震防災研究会 代表 和田達夫(技術士)
○「超低周波センサーで自然災害の襲来に備える ~高知県内で進む実証試験~」 
  高知工科大学 システム工学群(電子工学専攻、光エレクトロニクス専攻、航空宇宙工学専攻)山本真行(理学博士
○「平成28年度熊本地震の木造家屋被害に影響を及ぼした観測された強震動の特徴と、被災後の住宅再建に必要な計測技術について」
  高知工業高等専門学校 池田雄一(工学博士)
○「南海地震は予知できる!」
  地震研究家 山本武美
○全体質疑応答
○総括挨拶 高知県地震防災研究会 名誉顧問 吉川正昭(工学博士)
○閉会挨拶 事務局長 小川修

高知工科大学の山本真行先生からは、インフラソニック(超低周波)による自然災害の観測、津波の観測についての話しです。

科学とは、技術とはなんだろうか?

理学部出身なので、理学部の人は「おもしろいね」と言ってくれるが、工学部の学生の8割以上は「それ、何の役に立つんですか」と聞かれる。工学部の学生は一般の人の感覚を代弁してくれている。

現代の科学技術伝承における問題点として、

 ・多くのブラックボックスが増えた。 → ラジオを分解してもコンデンサやトランジスタは見えず、ICチップが一個あるだけ、回路図を復元するなんて事は出来ない。
 ・実際に開発した世代が去り技術だけが残る。
 ・バーチャルリ・アリティが進み、リアリティを知らなくなった。
 ・日本が安全になりすぎて、海外に行きたがらなくなった。

など、科学と技術についてのイントロののち、インフラサウンド(超低周波音)の話しです。

 ・大きなものが動けば超低周波音が発生する。
 ・地球上の破壊現象で発生し、遠くまで伝わる性質がある!
 ・音は音速で伝わるので、津波よりも先に情報が届く!
 ・空気の粘性は、周波数の2乗に反比例する → 1KHzの音が1mで減衰する量が、0.1Hzだと10万Km必要。
 ・ひそひそ声は近くにしか聞こえないが、爆発音は遠くまで届く。
 ・遠雷 「ドカン」の音が「ゴロゴロゴロ」の音の成分しか届いていない。
 ・GPS波浪計などの既存の津波検出装置は、いずれもコストがかかる、メンテナンスが難しい、誤作動、小津波でも警報を鳴らす(狼少年)

そんなインフラサウンドの特徴が津波観測にも活かせるのではと、黒潮町で実証実験が始まっています。また、インフラサウンド研究室が今年の4月に出来た。生データを公開する準備を進めており、夏頃には公開できるのでは。

とても興味深い一時間でした。

次は、高知工業高等専門学校の池田雄一先生の、熊本地震の被害と住宅再建についての話しです。

 ・被害の大きかった木造住宅は、接合部がしっかり止まっていない。釘だけで、接合金物がなかった。接合金物は2000年以降義務、それ以前は努力義務。フラット35などの融資を受けるには、接合金物の使用が必要だったので、2000年以前の建物でも接合金物が使われていた。
 ・板、防水シート、その上にラスを張りモルタル仕上げの家がほとんど壊れていた。
 ・住宅再建には1500万円ほどの費用が必要だが、被災者生活再建支援金、義捐金、復興基金助成だけでは半分ほどにしかならず、自己資金、地震保険への加入が、住宅再建の大きな分かれ道となる。

そのような話しののち、「地震保険も入っておらず、自己資金もない人は、全壊の家屋を壊してしまうと、再建が困難となる。 → 被災家屋の補修の可否を簡便に判定できないか。建物の傾斜角から、被災家屋の補修の可否を迅速に判断できる技術は無いか」と締めくくられました。

                        
地震研究家の山本武美さんの「南海地震は予知できる!」では、

 ・これまでの9回の南海地震を並べた場合、4つの断層が存在すると考えられ、これらから推定される次の南海地震の発生時期は、2017年11月2018年5月頃
 ・これまでの地震でも、地盤異常隆起や“すずなみ”が観測されており、地震の予知は可能である。

宇佐の潮位観測のデータや画像など、ホームページで公開されているので、「みなさまに(情報を)伝達できても、事前知識が無いとその情報を活用できない」と締めくくられました。

様々な研究や観測が行われ、情報が提供されても、それを受けた私たちが行動に移さなければ、何も無かったと同じです。

正しく情報を活かせるよう、事前の勉強や備えが必要です。

研究会の様子をまとめました。 「170708_zisin.pdf」をダウンロード(221KB)

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