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2017年9月

トイレの問題は排泄だけでなく 廃棄するまでの処理が終わるまでの問題

170914p1130886平成29年9月14日(木)、徳島大学工業会館で徳島大学の主催で行われた「第3回BCP研究部会」に参加してきました。

前半はエクセルシアの足立さんから「より実践的な災害用トイレの活用方法」と題した講演と、後半は「災害対策本部の組織体制」についてワークショップです。

汲み取りが不要で、薬剤処理で済む、電気も不要で、ほとんど水を使わない防災トイレを作っているエクセルシアの足立さんからは、

・地震が起きたら、高層の建物では、配管の検査をしてからトイレの使用を。
・津波が起きると、標高の低いところにある下水処理場が被災。
・トイレ復旧までには数ヶ月を要する。
・ゴミ収集は、何ヶ月も回復しない。地震がれきのゴミが発生し、以前の状態に戻るのは数ヶ月かかる。

など、トイレの復旧には長期間を要すること、トイレの問題は排泄だけでなく、廃棄するまでの処理が終わるまでの問題であることの話がありました。

また、災害用トイレとして「携帯トイレ」「簡易トイレ」「仮設トイレ」「マンホールトイレ」の説明があり、

・携帯トイレ、仮説トイレはすぐに使えるが、トイレが復旧するまでの長い期間使い続けられるだけの備蓄は難しい。
・まずは3日分の備蓄を。
・被災地は、多くの仮設トイレが届いてもバキュームカーが不足し、使い続けられない。

170914p1130887そのような被災時の状況に対応できるモノとして、錠剤タイプの携帯トイレ「ほっ!トイレタブレット」の実演と説明がありました。

想像してください

・トイレで排泄物に錠剤をかけようとすると、排泄物を見なければいけない、水に浸かっていないので臭いも出ている、そんな状態での作業が必要。
・錠剤をかけるには、トイレットペーパーを取り除いておかないと排泄物にかけられない。

実際の排泄時の使い方、使われ方、ゴミ収集が始まるまでの長期間、糞便袋を保管しておかなければいけないことを想像すると、携帯トイレにどのような機能が必要になるかが見えてきます。

170914p1130888質疑では、

・仮設トイレの課題、その課題を考えると断水している屋内の洋式トイレを活用する方がいい。
・備蓄率を上げるには、日常で使う物に近づける。ドライブや登山時の携帯トイレとして使うなど。
・1日あたりの排泄回数を大小合わせて5~7回で想定。3日分なら15~20回程度。

と、3日分の備蓄として、一人20回分の携帯トイレの備蓄が必要なことが示されました。

トイレの問題は排泄だけでなく、廃棄するまでの処理が終わるまでの問題です。

BCP研究部会の様子をまとめました。
「170914_bcp.pdf」をダウンロード(250KB)

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現場で出来ることを考え即実行する現場力 それは計画と訓練から

170909_bcp平成29年9月9日(土)、高知サンライズホテルで高知県商工労働部商工政策課の主催で行われた「防災・BCPシンポジウム」に参加してきました。

170909_p1130786会場には、高知県の企業が開発した防災グッズの展示も行われ、「防災」を地産地消、地産外商しようとする高知県の意気込みが感じられます。

プログラムは以下のとおり、東日本大震災や熊本地震に実際に対応した企業の方の講演、事業継続計画(BCP)の策定への取り組みや効果についてのパネルディスカッションです。

○開会の挨拶 高知県商工労働部商工政策課 課長補佐 須藤正智

○講演1「震災時のライフラインを支えた当社の取り組み!」
  株式会社マイヤ 管理部 人事グループ グループ長 新沼聖

○講演2「事業継続計画(BCP)策定取組みと熊本地震での効用」
  天草池田電気株式会社 常務取締役 池田博文

○パネルディスカッション
 パネリスト:
   株式会社マイヤ 新沼聖
   天草池田電気株式会社 池田博文
   株式会社サンシャインチェーン本部 総務部次長 佃雄次
 ファシリテーター:東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 坂本憲幸

講演1の新沼さんからは、

・海岸沿いの12店舗が被災。内陸の物流センターと5店舗から物資を供給。
・お客様商売なので、避難訓練など地震や火災への備えばかりで、津波への備えが不足していた。
・避難や商品販売など、あるもので、出来ることを考え実行した

など、マニュアルに書かれた「①安全確保。②従業員の安全確保。③被災地域のライフラインの維持・継続」に基づき、被災した店舗が使えなくても、駐車場に机と従業員の車のヘッドライトで商品の販売、レジが使えないので全商品100円均一、より多くのお客様に商品を配れるよう、10キロ入りのお米の袋も小分けしたり、乾電池も懐中電灯に必要な2本ずつ販売したりと。

現場の状況、お客様の状況に合わせた現場の判断で、即、実行されていった様子を聞くことが出来ました。

その中では社長が資金調達に走り、関係取引先や従業員、お客様の信頼を維持し、「現場力」の信頼度の向上と、お客様から「ありがとう」の連発に。

絶対ということはない。想定外はある」と締めくくられました。

講演2の池田さんからは、半年でBCPを策定し、それが熊本地震でどう機能したのか、その効果について紹介がありました。

・BCP策定を人材育成に。策定メンバーを30名選定。
・熱い議論を何回も繰り返し、メンバーの意識向上と本質的なBCPを約半年間かけて構築。
・社員一人ひとりの意識の変化へ

など、BCPの策定を人材育成に使い、意識が変われば、あまりお金はかけなくても出来ることがあることを紹介いただきました。

従業員、お客様の”いざ”という時に、頼りになる会社であるために」の言葉で締めくくられ、BCP策定へのエールとされました。

 
170909_p1130788パネルディスカッション
では、被災時のライフラインの状況、備蓄品、安否確認、夜間の参集、トップの役割など、具体的なやりとりが行われました。

大手企業は他店から支援がきて、お金も十分に使えるメリットがある。高知県も熊本県と同じように中小企業が多く、「孤立無援」になってはいけない。助けの手が伸びてくるのは、平常時に信頼関係を構築してきたこと。

そんな言葉で締めくくられました。

シンポジウムの様子をまとめました。
「170909_BCPsympo.pdf」をダウンロード(544KB)

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香川を沸かせるヒントは 私たちの目の前にあります

170902p1130740平成29年9月2日(土)、香川大学 オリーブ・スクエアで、地域事業構想サポートプロジェクト実行委員会の主催による「地域事業構想サポートプロジェクト 香川ビジネス&パブリックコンペ2017 香川を沸かせる!シンポジウム」に参加してきました。

「シンポジウムを通じて、地域を元気にするプランのヒントを得て、コンペに参加して」との、実行委員長である地域マネジメント研究科 研究科長のさんの開会挨拶で始まりました。

第1部の基調講演は、”地域のためになる”を全国へ「学生服リユースShopさくらや ~成長のヒミツ~」と題した、株式会社サンクラッド 代表取締役社長 馬場加奈子さんのお話です。

自分の困りごとがみんなの困りごとだということに気づき、地域の方々とつながり、相手が笑顔になること、お母さんたち、子どもたちのニーズにあったものを提供してきただけ。

馬場さん自身が起業するまでや起業してから困ったことや悩んだことを盛り込んだ「キャリスタ塾」、キャリスタ塾の受講生をもっと具体化、実現化していこうと、起業したい人全体の悩みを盛り込んだ「キャリスタセカンド」。

「自分の困りごとが、多くのお母さんの困りごとだった。地域共感型ビジネスです」と締めくくられました。

最後は、コンペへの応募者の方々へ、
 ・香川を沸かせるヒントは、みなさんの目の前にあります。 → 困りごと、課題があります
 ・いろろな事に興味をもちアンテナを張りましょう。
 ・怖がらずにまず一歩進みましょう。 → 失敗から気づくことがあります
 ・成功者に相談しましょう。
 ・人の役に立つことをしましょう。 → そうすれば、応援してくれる人が出てきます。

とのヒントとエールでした。

170902p1130737第2部のパネルディスカッションは、「”地域のためになる”をビジネスにするヒント」と題して、基調講演をしていただいた馬場加奈子さん、菅宏司さん(かすがいジャパン(株)代表取締役、(株)今治.夢スポーツ 社外取締役)、古川康造さん(高松丸亀町商店街振興組合 理事長)、原真志さん(香川大学大学院 地域マネジメント研究科 研究科長、地域事業構想サポートプロジェクト実行委員会 実行委員長)の4名のパネリストと、香川大学大学院 地域マネジメント研究科の2年生でもある徳倉康之さん((株)ファミーリエ 代表取締役社長)がコーディネータです。

170902p1130735「私はコーディネーターではなくターミネーターです。台本もなければ、誰にどうふるかわからない」との徳倉さんの進行で、今日のポイントは3つ

①世の中にビジネスコンペはあふれている。生き残れるコンペはどういうコンペか。
 コンペをしていても、起業していない。起業していく、ステップアップにどうつないでいけるか。
②ビジネスの種をどこにどう植えて花を咲かせて実を採るのか。いくら良いことをしていても、お金が回っていかないとビジネスとして成立しない。ビジネスのアイデアをどういう風に具現化していくのか、ヒントをいただければ。
③私自身3年前Uターンしてきて起業しています。気づいたこと 本当に必要な人は誰なのか、イノベーターや起業家を誘致できないとダメ。
 地方の問題は何なのか。仕事はあるが、仕事の種類が少ない。そういう仕事と一緒にわくわく出来るなら人は帰ってくる。

・社会的な評価を受ける事業は、人が集まってくる。
・人に惹かれて人が集まってくる
・働く人も、顧客さんも、みんなが笑顔になれる仕事。
・企業誘致には限界があるとおもう。人の誘致が大事だ。
・異端な発想、そのような人たちに、その地域が居心地の良さを提供できる「寛容さ」。

そんな話が展開していきました。
「人が集まり、偶然の確率を高めていけることがビジネスコンペかな」と締めくくられました。

香川を沸かせるヒントは、私たちの目の前にあります。

シンポジウムの様子をまとめました。
「170902_wakaseru.pdf」をダウンロード(381KB)

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