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我が事として真剣に考え備えさせて始めて防災教育

171204___1平成29年12月4日(月)、サンポート高松4階 第1小ホールで香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構の主催で行われた「平成29年度 香川大学危機管理シンポジウム」に参加してきました。

テーマは「多発する自然災害から命を守る防災教育のあり方」です。基調講演はTVにもよく出演されている慶應義塾大学の大木聖子さん、パネルディスカッションのテーマは「命を守る防災教育の在り方」です。

スタートは、地域強靱化研究センター長の金田義行特任教授から「機構の活動状況報告」です。
機構の取り組む7つの部門と各分野の課題、今後の方針について説明があり、「日本は地震・津波・火山噴火多発国であり、忘れなくてもこれらは必ず発生する。そのため、備えの減災科学の進展、国土強靱化の推進が必要不可欠である」と締めくくられました。

 

大木聖子さんの基調講演の演題は「これからの防災教育 ~人を育む・未来を創る~」です。

・「うちの地域は大丈夫」「神戸は一度起きたのでもう大丈夫」 ← 科学的に間違っている
・地震の定義は「地面が割れる」こと。割れが伝わる速度が秒速3km → マグニチュードMの大きな地震は長く揺れている。
・揺れている時間が長ければ、大変な地震が起きていると判断できる。
・まちを歩いていて、地震のMや深度がわかるわけがない → 揺れの長さから、地震の規模や津波の可能性を判断して命を守る行動を

「東日本大震災で、14時46分に亡くなった人はほとんどいない。津波がくる30分間に何も出来なかった。本当には地震や津波のことを考えていなかったから」と、地震を研究してきた者としてどうしておけば命を救うことが出来たのだろうとの強い思いを感じました。

では、どうすれば防災を自分事として考えられるのか。
土佐清水市での「防災小説」の取り組み、子どもたちが作った色鉛筆の地図、子どもたちが防災の表舞台に出て作った地図の紹介がありました。

学校が南海地震発生の(近未来の)日付と天気を発表。その時の自分を想像しながら、自分や家族、町がどうなるかを800文字程度にまとめる。ルールは、小説は希望を持って終えること。
防災のための学習をすることなく、2時間で作文。小学校からの防災教育の知識で書き上げた。

臨場感のある子どもたちの書いた小説を聞いた大人は、老人は、あきらめて死ぬわけにはいけない。

中学生の防災小説:「まだ」起きていない南海地震を「もう」起きたかのように語る。専門家:未来のことを今後の可能性として伝達する。どちらが未来を変えられるか。

テストでいう正解と、発災時にその行動をとれることは別。どんなときも、あなたの命が大事だということを伝える。それが防災教育。

そんな言葉で締めくくられました。

 

命を守る防災教育の在り方」と題したパネルディスカッションでは、防災教育の取り組み状況や課題、対応などについて話しあっ割れました。

・防災教育は特別なモノではない。日常の延長上に災害対応があり、日常生活と災害対応はリンクしていることを意識すると災害対応もスムーズに進む。
・自分ごととして実感させることを心がけている。
・五感を活かせば、人間強みと弱みがあり、互いに補完しあうことで学校、地域を守れる。
・教員には避難所運営には関わりたくない、学校が被災することを考えたくないとの人が多い。
・熱心でない方は役割通り、文面通りに動く方が多い。百人の人が一歩前に進んだ方が救える命が多くなる。みなさんが共通の意識を持って、全員で参加することが大事。
・学校も教育という目的に熱心に取り組んでいる。学校の目的が教育から命を守ることに目的が変わったとき、それは僕の役割ではないと言っていられない。

そのようなやりとりが行われ、最後は白木センター長から「知識を講義で伝えるだけのスタイルの課題を感じた。香川県の防災力の向上が、四国の防災力の向上を担っている。みなさんで実践していきましょう」と締めくくられました。

起きないで欲しいと思っていても必ず来る巨大災害。

それを我が事として真剣に考え、備えておくことが自分の、家族の、組織の、地域の、香川の、四国の防災力向上に繋がります。

シンポジウムの様子をまとめました。
「171204_sympo.pdf」をダウンロード(679KB)

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