カテゴリー「パソコン・インターネット」の5件の記事

信じる・信じないは自由だが、人を攻撃したらそれは自由ではない

181222_p1160265m平成30年12月22日(土)、観音寺市民会館(ハイスタッフホール)で行われた観音寺市人権講演会に行ってきました。

講師は、殺人犯だとネットに書き込まれたスマイリーキクチさん。講演のタイトルは「インターネットに潜む危険なワナ ~加害者や被害者にならないためにすること~」です。

講演の前には、人権擁護に関する作品の最優秀賞の表彰と本人による作文の朗読がありました。

○お母さん
自分の病気の手術を後回しにして私を産んでくれたお母さん。お母さんは今でも入退院を繰り返しています。薬の副作用で寝ていることがあります。それでも、私の食事や送り迎えをしてくれます。お母さんが産んでくれた子の命を、絶対に大切にしたいと思います。

○みんながふつうに暮らせる社会に
大縄跳びの練習をしている時に私は足を骨折してしまった。私の松葉杖生活が始まった。松葉杖の生活は想像以上に大変だった。使う人、困っている人たちの意見を取り入れることで、世の中は良い方向へ向かうと思う。骨折したときに周りの人がしてくれた親切を私は忘れない。みんなが優しく生きていける社会を作りたい。

キクチさんの講演では、

○ネットでの書き込みが
・あおり運転の石橋:偶然あおり運転の石橋の住所のそばに住んでいた同姓の石橋さんが、住所、会社名、実父の名前、家の写真、家族構成まで公表され、ネットリンチに。
・1992年に私は殺人者にされた:ガラケーの携帯電話の時代。2chに「スマイリーキクチは殺人者」と書き込みをされた。
・マネージャーから書き込みのことを言われ、否定しました。すると、「やっていない証拠を出せ」「死んで証明しろ」「殺してやる」「親を殺してやる」・・・
・デマの書き込みを消すので腱鞘炎になってしまいました。

○警察に相談する 二つの失敗 事前連絡なし、生活安全課に行ってしまった
・中野署に事前に電話をしないで相談に行った。
・受付の人が「刑事課」ではなく「生活安全課」に案内された → 殺害予告? あなたノイローゼだよ。相手にされなかった。

○刑事告訴
・刑事課の啓治さんが対応してくれることに。これまでの9年間の警察の対応を謝ってくれた。
・9年間、諦めなくて良かったと思った。

○言論の自由
・信じる・信じないは自由だが、人を攻撃したらそれは自由ではない。

○信用を失う
・ネットの誹謗中傷がその人の信用を奪う。

そんな実際に起きたことをわかりやすくお話しいただきました。

そんなお話しの中には、熊本地震の際の「ライオンが逃げた」とのデマの話しも。
ライオンが怖くて家から出なくて、余震で亡くなる人が出る。
「助けてください 足の悪い父親がいます、子供がいます」 TVではなかなか伝わらない情報もSNSでは早く伝わる。

181222_p1160260mそんな、SNSの良さと、使う上での情報が正しいのかを疑う目、情報を公開する前に、一度止めること、確固たる証拠が確認できるまで情報を寝かせることの大切さを言われました。

スマイリーキクチさんに「殺してしまえ」「家族も殺してしまえ」「彼女がいるなら彼女を襲え、そうすれば被害者の気持ちがわかるだろう」と書き込みをしていたのは、朝出勤前に良いことをしていこうと書き込みをしていた人、妊娠して辛かった人、ムシャクシャしていてストレス解消したかった人、仕事が辛かった人・・・

情報を発信する際には、その情報が正しいのか、またその情報が与える影響を今一度考えましょう。

講演会の様子をまとめました。
「181222_jinken.pdf」をダウンロード(283KB)

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AIの時代だからこそ新しいことにチャレンジし、試行錯誤にへこたれない人間力がより求められます

180910p1150704平成30年9月10日(月)、co-ba TAKAMATSUで開催されたセミナー「AI(人工知能)導入の最前線を学ぶ」に参加してきました。

co-ba TAKAMATSUとは、シェアオフィスとかではなく、多様な人が“集まり”・”つながり”・“刺激し合う”ことで地域が元気になっていく場にしたいとの想いから誕生しました。
いろいろな化学反応が起きてくればいいなぁと運営している」とのスタッフの挨拶からスタートしました。

講師は、北海道大学大学院情報科学研究科 情報理工学専攻 教授の川村秀憲さんです。
北海道で地震があった直後の開催となりますが、大丈夫だということで本日の講演が実現しました。

川村さんからは、地震後の札幌の様子から始まり、

 ・チェスのプログラムを作った人は世界チャンピオンにチェスで勝てないのに、プログラムは世界チャンピオンに勝てる。
 ・札幌で停電になり、信号機の消えた交差点で、人は問題なく交互に交差点に進入し運転ている。信号機が止まり、ルールの外側で効率性、安全性を高めるよう、ディープラーニングを活用。
 ・ファッションの「ガーリー」と「とろみ」の主観的な評価の手順をAIにより客観的な手順に。
 ・人工知能を用いたチャットポットによるソフト最適化システムの開発
 ・人工知能による競輪予測コンテンツの自動生成
 ・AIが俳句を作る

といった紹介がありました。

最後のまとめや質疑の中からは、

 ・今までのものづくりから試行錯誤のものづくりに。
 ・サラリーマン集団からプロフェッショナル集団へ。
 ・ディープラーニングには膨大なデータが必要で、データ取得に時間や苦労を要する。漁業や農業でも活用できるが、データづくり、データを作ってもらえるよう漁師や農家とのコミュニティづくりが課題。

などの話があり、AIを活用するには、大量のデータを作る、またどのようなデータを用いるべきかなどの試行錯誤が必要で、人間の役割は今まで以上に重要になってくる。

また、人がやることが当たり前だったことをAIにより効率化、高速化、高精度化などを進めようとする「一から100へ」の取り組みはAIが得意とするところですが、この世に存在していないものを生み出す「ゼロをイチに」するようなことは今のAIでは相当難しいとのこと。

AIの時代だからこそ新しいことにチャレンジし、試行錯誤にへこたれない人間力がより求められます。

セミナーの様子をまとめました。
「180910_ai.pdf」をダウンロード(185KB)

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感じる力、考える力、つくる力、伝える力を持った子どもたちに

171102_平成29年11月2日(日)、情報通信交流館(e-とぴあ・かがわ)BBスクエアで、香川マルチメディアビジネスフォーラムセミナーの主催で行われた「香川マルチメディアビジネスフォーラムセミナー」に参加してきました。

講師は、NPO法人CANVAS理事長で慶應義塾大学准教授でもある石戸奈々子さんで、今日のテーマは「デジタル時代の子どもたちの学び」とされています。

チラシには、「昨今、話題となっているプログラミング教育の必修化、デジタル教科書導入等の教育情報化の活動紹介も交えながらデジタル時代、そしてAI/IoT時代の教育分野におけるICTを活用した子どもたちの学びについて考える」とあります。

セミナーの始まりは、入学試験時にYAHOO知恵袋で試験の回答を求めた「デジタルカンニング」から問題提起です。「今の仕事の進め方は、自分で記憶していることだけでなく、ありとあらゆる人脈、ありとあらゆる手段を使って最適解を求めるのが社会である」と。

セミナーでは、

・スマホなどを子どもの頃は規制し怖いものにふたをし、突然に荒波に放り出していいのか。フィルタリング技術。しかし、技術を乗り越えていく技術が生まれてくる。教育:使いこなせる知識を教えることが大事。
・教師は、150年前の教師を今の教壇につれてきても教育は出来るだろう。教師の頭の中の知識を子供たちに伝達するだけの教育は、進歩していない。
・未来を予測する最善の方法は、自ら未来をつくること。
・記憶するのではなく、自らが考え、創造していく。
・ITにより、楽しくわかりやすく 算数がおもしろい、役に立つ に。

など、ドキッとする内容を、ズバッとお話しいただきました。

プログラミング教育についても、

・2020年からプログラミング教育を小学校で必修化。
・プログラミングを学ぶのではなく、プログラミングで学ぶ。
・音楽の授業があるから、みんなが音楽家になるわけではない。国語を学ぶから、みんなが作家になるわけではない。
・どんなことにも使える、プログラミング能力。
・ITがヒトに近づいてきた、使いやすくなってきた。基礎教養としてのコンピューターリテラシーが理解されるようになってきたのでは。
・課題解決には「プログラミング的思考」が使える。

と、わかりやすく説明いただきました。

プログラミング教育により、ICTを活用することで、わかりやすく、楽しく、深く学べる環境を提供し、「感じる力、考える力、つくる力、伝える力」を持った子どもたちになって欲しい。「ITが使える若手の先生がいいのでは」と言われるが、ベテランの先生が、「理想の授業が出来る」とはまっていく。まずは使ってみるという環境を用意する。

そんなお話で締めくくられました。

セミナーの様子をまとめました。
「171102_seminar.pdf」をダウンロード(0.98MB)

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3Dプリンタで みんなに優しい世の中に

161224_dfes_01平成28年12月24日(土)、たかまつミライエで高松市健康福祉局こども未来部こども未来館の主催で行われた「中学生のための3Dデジタルものづくりハローワークセミナー」に参加してきました。

3Dプリンタが世にひろく出まわり始め、3Dデジタルによる物づくりにはどのような仕事があるのかを知ってもらい、将来の選択肢に含めてもらい、これらの技術を活用してもらおうとの取組です。

12月23日から26日までの取組で、25日には、福祉分野での取組のセミナーが行われました。プログラムは次のとおりです。

○「はじめての3Dプリンタ」入門編
  カガワ3Dプリンタfunコミュニティ 事務局 三野晃一

○福祉分野での3Dデジタルものづくり ~3Dプリンタで障害者による障害者のための不便改善グッズ制作~
  西村健一 香川県立髙松養護学校 臨床発達心理士

161224p1120383三野さんからは、

・熱溶解積層法:5~6年前に特許が切れたことで、様々なプリンタが世に出まわってきた。
・モデリング データをネットに公表し、販売する。
・世界中のクライアントが製作会社にそのデータで製造を発注するので、デザイナーはPL法の適応を受けない。

などの説明ののち、3Dプリンタ業界の「仕事・職種」は、「データを作る」「3Dプリンタ」「素材、出力材料」「3D出力サービス」など、様々な役割があると締めくくられました。

 

香川県立髙松養護学校で臨床発達心理士でもある西村さんからは、

・養護学校では、「出来ないこと」、「苦手なこと」を丁寧に支援し、カバーする方法を教えています。
・日本は高齢化社会になる。加齢により困難をかかえる人も増える。脳卒中、老眼、骨折・・・
・支援グッズの必要性が高まる。自分でやりたいのに出来ないので、それを行えるようなグッズが必要になる。
・自分の残っている力を使って、自分でやりたい。
・「自分で出来る」状況が、3Dプリンタで実現できる。

など、具体的な事例をあげながら説明いただき、「支援グッズを使って、みんなに優しい世の中に!」と締めくくられました。

161224p1120390セミナー終了後も、いろいろなお話を聞かせていただき、3Dプリンタです。コップなどを製造すると水漏れを起こすことや、熱溶融性樹脂ゆえに軽いことが、身体の不自由な人にとっては反力を取りにくく使いにくいなど、使っているからこそお話しいただけることも聞かせていただきました。

また、一人で漁師や木こりをして暮らしていれば、アスペルガーや知的障害といわれることも、その人の暮らしに支障が無ければ「障がい」ではない。
「障がい」と聞くと、普通の人より劣っていると思われがちだが、聞く能力、見る能力、こだわる能力、正確に繰り返せる能力など、普通と思っている人よりも優れている面がある。

そんなことも気づかせていただきました。

セミナーの様子をまとめました。
「161224_3d.pdf」をダウンロード(234KB)

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地域のネットスキルは地域で守る

140215p1020313平成26年2月15日(土)、サンポートホール高松4階の第1小ホールで、(株)情報通信総合研究所、文部科学省、「ネットモラルキャラバン隊」in 香川実行委員会の主催により行われた、 「ネットモラルキャラバン隊」in 香川 に参加してきました。

副題は、安心してインターネットが利用出来る「グッドネット」な環境を、みんなでつくろう! とつけられています。

昨日からの大雪のため、文部科学省の川又課長が高松に来られなくなったため、「子供の携帯電話やインターネットをめぐる問題に関する取組 ~有害情報から守るために~」の講演は急遽中止となりました。

実行委員長の川西さんの、「ネットがらみの犯罪や、ネットいじめなど、怖い情報が流れてくるが、一方、ネットは便利なツールでもある。辞書にもなり、連絡も取りやすく、今後ますますネットを使うことは増えていく。一方的に使わせないではなく、ルールを作り、使っていくことが重要と考えている」との開会挨拶で、会は始まりました。

プログラムは次のとおりです。

○開会挨拶 川西健雄 「ネットモラルキャラバン隊」 in 香川実行委員長 
○総務省説明 「ソーシャルメディアガイドラインの普及促進について」
  渡邉栄一(総務省 四国総合通信局 情報通信部 電気通信事業課長)
○講演「スマートフォン・SNS時代における家庭のルールづくりは?」
  桑崎剛(熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭 安心ネットづくり促進協議会 特別会員)
○パネルディスカッション「子どもたちのネットモラルを高めるためにどう取り組むか?」 
  パネリスト:
    山本正昭(香川県教育委員会 事務局 生涯学習・文化財課 主任社会教育主事)
    岡見珠美(香川県PTA連絡協議会副会長、母親代表委員長、土庄町立土庄中学校PTA会長、さぬきっ子安全・安心ネット指導員)
    中川斉史(徳島県東みよし町立足代小学校 主幹教諭)
    工藤陽介(デジタルアーツ(株)経営企画部 コンシューマ課 課長補佐)
  コーディネーター:桑崎剛(熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭、安心ネットづくり促進協議会 特別会員)
○ 閉会挨拶 副実行委員長 にしきみやこ

 

会の中では、

・青少年はソーシャルメディアにリテラシーが未熟といえる ← リテラシーを持たせるのは大人の役目
・インターネットトラブルはスマホではなく、ゲーム機や音楽プレイヤーで起きている。
・スマホに子守をさせないで!
・今までと何も変わらない ネットもリアル(現実)も同じ! 人への配慮が必要、人権の視点が 人とのコミュニケーション力が 誠意ある言動が、文書表現が重要

といったことや、ワークショップにより、

・顔を見ないとどうなるかを体験させる
・言葉だけでは伝わらないことを体験させる

ことの事例の紹介もありました。

 

140215p1020348パネルディスカッションでは、フロアからの質疑もあり、

・ネット社会はどんどん変わっていき、親がネットのプロであり続けられないし、あり続ける必要はない。
・ネットは道具なので、道具があると力が倍増する。
・基本は人間関係のトラブルが、ネットで起こっているという話。
・子どもが悩んでいる姿に気づくことが原点ではないか。
・ルールが大事なのではなく、作るプロセスが大事なのだ。

といった話があり、「地域のネットスキルは地域で守る」と締めくくられました。

ネットはリアルな社会とは違う、文字だけで伝えなければならないからこそ、よりコミュニケーション能力が求められるし、フェースツーフェースのコミュニケーションにはかなわないことを認識しておかなければなりません。

ネットモラルキャラバン隊の様子をまとめました。
「140215_netmoral.pdf」をダウンロード(600KB)

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