カテゴリー「ペット」の2件の記事

実は違ったファインディング・ニモ そのクマノミの実態

101211cimg3916  平成22年12月11日(土) 、高松シンボルタワー棟5階の「e-とぴあ・かがわ BBスクエア」で行われた、ナチュラルヒストリーの基礎講座「クマノミの性転換と社会的順位制」に参加してきました。

 この基礎講座は、「みんなでつくる自然史博物館・香川」が、自然や生き物についての基礎的な知識や文化的なことがらを、わかりやすく学習する機会として、「ナチュラルヒストリー基礎講座」として開催しているものです。

 平成22年度は4回シリーズ(生物多様性セミナー)としての開催で、今回はその第3回目。定員50名のところに40名程度の参加者でしたが、知識のある方々の参加が多いようで、質疑の時間では多くの質問が出されました。

 特に、アニメ映画「ファインディング・ニモ」の主役となったクマノミがテーマゆえ、みなさん興味深く受講していました。

101211cimg3908  講師は、香川大学教育学部准教授で、動物社会学、魚類の社会行動に関する研究をしている松本一範さんです。

 「ファインディング・ニモ」では、家族、父子として描かれているカクレクマノミの一家ですが、実際のクマノミは、オスとメスの夫婦のペアと、そのペアの子どもではない幼魚が一緒に暮らしている、これが現実だそうです。

 また、オスは、家族の中で自分が一番大きくなった時に性転換してメスになること、オスとメスのペアがいる家族の中の幼魚は、性別不確定のまま、順番を待っているそうです。

 そんな、アニメとは違うカクレクマノミの実態を2時間に渡りお話しいただきました。

 セミナーの様子をメモにまとめました。
「101211_clownfish.pdf」をダウンロード (237KB)

 第4回は、「四国のツキノワグマ」と題し、四国自然史科学研究センター所長の谷地森秀二さんが講師です。

 第1回「久米通賢(くめ つうけん)による天体観測と測量」の様子はこちら

 第2回「21世紀の自然史博物館 ~市民と自然の家~」の様子はこちら

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かわい~ きれい~ だけではすみません

100829cimg2196  平成22年8月29日(日)、サンポートホール高松 4階 小ホールで、環境省中国四国地方環境事務所の主催による、「外来生物対策シンポジウム 生物多様性第3の危機!!」が開かれました。

 みなさんは、「あらいぐまラスカル」のアニメを見て、アライグマにどんな印象を持たれましたか。

 可愛らしい、人なつっこい、飼ってみたいと思われた方も多いのではないでしょうか。

 実際、子どものアライグマは人なつっこく、かわいい動物だそうです。

 しかし、1年で体重10キロほどになり、牙もツメもあり、その力や瞬発力は凄く、ペットとして飼い続けることは難しい動物だそうです。

 オリを破って逃げ出したり、飼えないからと野に逃がしたアライグマは、その繁殖力の凄さ、天敵の無さ、雑食性の生態から、人が住むところでどんどん増え続けているそうです。

 そのため、農作物の被害や、一般家庭に侵入しての被害、寄生虫や狂犬病などを媒介する危険性もあるそうです。

100829cimg2215  シンポジウムでは、生物多様性の第3の危機である「外来種」の問題について、外来生物であるアライグマアルゼンチンアリの現状や防除の取り組みについて、事例紹介やパネルディスカッションが行われました。

 四国はまだ、「蔓延」にまでは至っていない。蔓延すると、それを無くすることがどれほど大変かを知ってもらいたい。早期の対応が一番。そのためにも、外来種への認識、気づくことの取り組みを。外来生物の被害予防三原則は「入れない」「捨てない」「拡げない」こと。

 「かわいいアライグマを殺さないで」ということは、在来のタヌキなど、様々な在来種を消滅させてしまうことになり、在来種を保全するためにもアライグマを捕獲する必要があるのです。

 目的と手段の再確認を。物事の一面だけを見ていてはいけません。

 シンポジウムの様子をメモにまとめました。
「100829_simpo.pdf」をダウンロード (564KB)

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