カテゴリー「勉強」の396件の記事

地域づくりとは何? そういうことをまわりの人と話し合うことから地域づくりが始まる

180421_npo平成30年4月21日(土)、瓦町FLAG8階 アートステーション多目的スタジオで、特定非営利活動法人わがことの主催で行われた講座「私からはじまるコミュニティワーク」に参加してきました。

竹端寛(山梨学院大学法学部教授)さんと尾野寛明(高松市地域づくりチャレンジ塾 塾長)さんをゲストに、ファシリテーターは谷益美さんです。

二人のゲスト対談では、尾野さんからは、「近くの異業種、遠くの同業種」と言っている。近いと商売がかぶってしまい、客の取り合いなど足を引っ張り合ってしまう。近くなら、いろいろな異業種と繋がることが大事と活動している。近くの異業種と話をするとだいたい解決する。

竹端さんからは、福祉の業界の人は福祉だけで固まっていて、タコツボ生活で満足してしまう。異業種の方と付き合うと、自分が知っているつもりが他の人に伝わらない、他の人が何をやっているかを知らない、自分が知らないことを知る。遠くの同業種は、新たなことを気づける。一見して別の話に見えることが、自分とどう繋がってくるのか考えたらおもしろい。

そんな話からスタートしました。

テーマである「私から始まるコミュニティワーク」については、

 ・わがことの地域づくりとは
 ・「わがこと」の反対は「他人事」「無関心」「無視」。好き、嫌い、無関心。「無関心」、「他人事」の次に「わがこと」がある。
 ・~しなければならない
 ・うっかり

についての話があり、質疑では「無関心」への対応、楽しい会を作るにはどうすればいいかなどに答えていただきました。

来てくれている方に感謝、想定外を巻き込めるかが大事、参加者の「期待」と「不安」、見える化の大事さなど、ゲストと共にファシリテーターの谷さんからもたくさんの助言をいただきました。

途中席替えもしながら、たくさんの方々とつながれた楽しい時間でした。

講座の様子をまとめました。
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本気で頑張っているから人は応援したくなる クラウドファンディング

180303_平成30年3月3日(土)、瓦町FLAG8階 高松市市民活動センターで行われた「NPOのための チャレンジ!! クラウドファンディング」に参加してきました。

講師は、2年前に香川でクラウドファンディングのサイト「FAAVO香川」を立ち上げた真鍋有紀子さんです。

・クラウドファンディングとは、「叶えたい夢や未来に共感をしてもらう」ことで、その実現に必要な資金の提供を受けること。
・サイトを見に来てくれるのも大変なのに、ページを見た人のうち、支援してくれるのは0.7~1%程度。
・補助金では、自分がやりたいことが世の中にニーズがあるのか、経済的にまわるのかがわからないまま世に出てしまう。
・クラウドファンディングでは、世の中にどれぐらい受け入れられるのか「不特定多数の人に思いを語り、応援してもらう」ための行為。

こんな話しや、クラウドファンディングを始めるにあたって、「何をしたいのかの明確化」「内容を整理しよう」「思いの伝わるリターン品を用意する」「どのぐらいの人が応援してくれそうか、イメージしてみよう」といったポイントの説明を受けたのち、グループに分かれてプロジェクトを深掘りし、発表です。

スタートしたら、とにかく一生懸命、真剣に走り続けるのみ!「自分が社会を変える」ことは出来ないかもしれないけれど、「社会を良い方向に変える人を応援する」ことはできる。そんな言葉で締めくくられました。

セミナーの様子をまとめました。
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電気ドリルを買う人が欲しいのは ドリルではなく「穴」である

180302_平成30年3月2日(金)、香川大学社会連携・知的財産センター3階 セミナー室で、香川大学と香川県の主催で行われた「21世紀源内ものづくり塾」公開セミナーに参加してきました。

本日のテーマは、「”新規事業形成”と”資金調達” -地方からのアプローチ-」です。
講師は、アクセラレーターである株式会社ゼロワンブースター 代表取締役 鈴木規文さんです。

ベンチャー企業に資金を出しているだけでは成功するか失敗するかリスクが大きい。
アクセラレーターとは、イノベーションの担い手であるベンチャー企業に、”出資”とともに、プログラムを通じて”メンタリング”、”オフィス”、”教育”を提供し、その成長をシームレスに支える。
そんなお話から始まりました。

スマホやパソコンで乗車位置と目的地を入力すると配車されるサービス、ウーバー(Uber)。マイカーを必要としない生活を実現できるサービスを、トヨタが考え出せたか。
音楽のストリーミング配信サービスのSpotify。CDを販売しているSonyRecordに考え出せたか。
今までの延長線の発想では、イノベーションは生まれない。

カラスが多くて困っていいたところ、「カラス進入禁止」の張り紙。
「カラスに文字が読めるか」とみんなは馬鹿にしたが、人々がその張り紙に注目したことで、人の視線を気にしたカラスは来なくなった。
実行を伴わないアイデアに価値はないのです。

事業の成功は、個人の事情、覚悟に依存している。
成功者はチームでやっている。 二人で一人の天才。
世界のビジネスプランコンテストは、「おまえのビジネスプランなんて見たくない」「おまえらのメンバー、チームを見ている」。
プランではなく、それをやりきろうとする熱意を持っているか「人」を見ている。

電気ドリルを買う人が欲しいのは、ドリルではなく「穴」である。
用事が片づけば、プロダクトや技術は何でもいい。
顧客が望むことをなせ。

ずばりと、わかりやすく、そしてドキリとする内容が続きます。

・昔はあった安定性、確実性、合意しやすい、合理性 が無い VUCAな時代。
・試して、失敗して、試して、繰り返す必要がある。
・明確な市場があった昔はビジネスプランが必要だったが、不明確な今の時代は、ガッツ、やる気、個人の覚悟や執念が求められている。

熱意を持ち、こだわり、いろいろな人と接触することが大事である。
そんな内容で締めくくられました。

セミナーの様子をまとめました。
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あきらめたらそれで試合終了です

180217___1平成30年2月17日(土)、観音寺グランドホテルで一般社団法人 三豊・観音寺市医師会の主催で行われた三豊・観音寺市市民災害フォーラム「巨大地震 災害想定と危機管理 そのとき何をすべきか」に参加してきました。

講師は、回生病院 副院長兼救急センター長兼災害管理室長の関敬輔さん、香川大学危機管理先端教育研究センター 特命教授 萩池昌信さんのお二人です。

さんからは「南海トラフ地震 -起こることとその対応-」と題して、

・観音寺、三豊地域は震度7。三観地域:1~2mの津波、伊吹島:2~3mの津波
・津波到達までの3時間でなにをするか?
・液状化、ため池の決壊、火災被害

など、観音寺、三豊地域で何が起きるのかについての話しから始まり、被災時の医療機関の診療、クラッシュ・シンドローム、屋内でいるけがの原因、非常食の用意、トイレなど、発災時の医療機関の状況と住民の私たちがどう備えればいいのか、発災時にどう行動すればいいのかについてお話しいただきました。

萩池昌信さんからは「日常に活かす、防災の考え方」と題して、

・救急医療と災害医療の違い
・軽症の患者が先に運ばれてきて治療を受けてしまうと、重傷の人の治療が遅れ、死亡率が上昇する。トリアージの大切さ。
・避難所の生活は、地域を元にした集団生活。避難所の環境は、住民自身が作っていく。あきらめないことが大切。

といった話とともに、災害時のお願いとして「お薬手帳は必ず持参しましょう」「病院だけでなく、薬局も助けてくれます」「実は医療従事者も被災しています」と。

「災害対策は限界があるが、災害対応には限界はない」など、災害を学んできて心に残っている言葉で締めくくられました。

あきらめたらそれで試合終了です。

住民の私たち一人ひとりが出来ることがあります、しなければいけないことがあります。

フォーラムの様子をまとめました。
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四国に住む私たちは自分事として学び 備えなければなりません

180201_02_2平成30年2月1日(木)、国土交通省四国地方整備局の主催により、四国地方整備局の災害対策室で行われた「平成29年度 四国防災トップセミナー」に参加してきました。

タイトルは「確実に来る大規模災害に向けて ~被災自治体と災害報道の最前線より学ぶ~」とされ、陸前高田市の戸羽市長、NHKの災害担当記者だった中村さんが講師を務めます。

第1部は、戸羽太市長による「災害時に行政がなすべきこと ~東日本大震災の経験・教訓から~」です。

・被災した一番の原因は、情報の扱い方に問題があったこと。50cmの津波への対応で物事を考えているところに、市役所の屋根を50cm越えるほどの津波が来た。予想していることからズレたとき、想定した対応やマニュアルでは対応できない。
・何よりもトイレが大事。何も食べていないのに、何も飲んでいないのに、生理現象は止められない。
・被災の経験が無い首長が全ての指揮を執るシステム。誰かの助けが必要。
・人的な支援をお願いした。「私は何をしたらいいですか」の人を送り込んでも役にたたない。自分で何をすればいいかわかって動ける人、被災地の職員を指導できる人を送りこんで。
・1本のペットボトルの意味、ニーズの変化を知っている職員を応援に出して欲しいと国に要望。
・行政が避難所を運営していると、避難所が増えると職員は手数がとれなくなる。マスコミ対応も含めて避難所運営は住民に行ってもらう。
・公務員といえども人であり、家族がいる。陸前高田市では111人(25.1%)の職員が犠牲になっている。復興をやっていこうとした時、その時に職員がいない。
・いったん撤退するということも頭に入れながら、やるべきことをやったなら、いったん撤退することも、何事もない時に地域の人たちに話しをして。

180201_03そんな、被災を経験し対応した市長だから言える様々なお話。

四国の95市町村の首長を前に、「空振りであっても必ず逃げるということが、被害を減らす、減災につながることは、我々が実証したことです。希望を持って、家族を大事にし、市民のみなさまに防災、減災を訴えていってください」と締めくくられました。

 

第2部は、前災害担当記者でNHK副部長の中村淳さんによる「防災・減災のための報道 公共メディアの使命」です。

中村さんからは、災害時の情報発信で心がけていること、災害報道の4つの役割、災害を自分事として受けてもらうこと、デマを打ち消すのも公共放送の役割など、正確で迅速な情報を提供することはもとより、被害を軽減するために視聴者にさまざまな注意換気を行っていることの紹介がありました。

「来るものは来ると思って構えるしかない。地震は人の力で押さえることはできませんが、震災は人の力で防ぐことができる」と、締めくくられました。

確実に来る大規模災害にどう備えるかは、今を生きる私たちの使命です。

東日本や熊本地震などの経験や教訓を、四国に住む私たちは自分事として学び、備えなければなりません。

セミナーの様子をまとめました。
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成功の鍵 愛 人 相手を思いやること

180127p1140790平成30年1月27日(土)、香川大学幸町南キャンパス 又信記念館1階 特別講義室で香川大学大学院地域マネジメント研究科の主催で行われた「メディア・コンテンツ活用人材教育プログラム第2回」に参加してきました。

今回のテーマは「アニメと地域資源のコラボが拓く地域活性化のフロンティア! ~アニメツーリズムの可能性と「聖地酒」の国際的パワー~」で、アニメツーリズムの可能性、アニメと日本酒のコラボについて、二人から話題提供とパネルディスカッションです。

アニメツーリズムの可能性」と題してアニメツーリズム協会 事務局長の寺谷圭生さんからは、

・訪日外国人の4.8%の人が、映画アニメのゆかりの地を訪問。
・73%の方が、アニメ聖地に関心あり。
・アニメ聖地が目的であっても、観光そのものを楽しんでいる。アニメ聖地巡りよりも観光を楽しんでいる。
・「地域」「知的財産・著作権」「起業」の3者が密接に連携し、ファンが喜ぶ目線が必要。
・アニメツーリズムが、地域の良さの再発見に!

など、アニメを見に来て、日本を知り、日本を好きに、日本の他の魅力を体験することに繋がっているといった話がありました。

地域マネジメント研究科の修了生であり、合同会社福成代表社員・日本酒ツーリズムプロデューサーの若林福成さんからは「アニメと日本酒のコラボ「聖地酒」の国際的パワー」と題して、

・「地域の豊かさを世界中に伝えていく」ことを大事にしていきたい
・日本酒の輸出額は7年連続で増加、約155億円(前年比1割増)
・アニメの聖地に来てくれて、日本酒を飲み、買って帰ってくれる「国内型輸出」に力を入れていきたい。
・ストーリー性があれば高くても購入される。

といった話があり、「アニメファンと日本酒ファンはその性質が類似する部分が感じられる。個々の価値を融合させることで、その価値はさらに磨かれ、価値は無限大」と締めくくられました。

180127_パネルディスカッションでは、お二人に加え、香川大学大学院地域マネジメント研究科長の原真志さんがファシリテーターとなり、成功するためには、

・作品への愛があることが前提。
・ファンの人たちは全国、全世界から来ている。その人たちがどれだけの時間とお金をかけて来てくれているかを考える。
・ファンと地域のコミュニケーションがとれることが大事。
・ファンと地域の人との人間関係、交流、人がポイントになる。
・ファンのみなさんも参加している、育てているという環境ができると成功につながるのでは。
・ファン、地域、行政がフラットな関係、寄り添うことが必要。
・本物の価値を提供してあげることが大事。

など、愛、人、参加、本物、寄り添うことが大事であることを確認しました。

愛、人、相手を思いやること

何事にも通じる成功の鍵ではないでしょうか。

公開講座の様子をメモにまとめました。
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木造住宅の適正な施工と保守で地震に備え

180125_平成30年1月25日(木)、レクザムホールで香川県土木部住宅課の主催で行われた「平成29年度 香川県木造住宅耐震対策講座」に参加してきました。

テーマは「熊本県の地震災害を検証する ~被害事例から学ぶ~」で、一般社団法人耐震研究会 代表理事の保坂貴司さんが講師です。

熊本地震による木造住宅の被害から、
 ・白蟻被害、腐朽被害が見られた。
 ・ブロックによる土留めやブロックによる基礎が被害を受けていた。構造物にブロックを用いたものが弱点に。
 ・液状化や沖積層など、建物だけでなく地盤のことを気にして。

など、適切な保守により100年住宅も可能な木造家屋が、被災していることを述べられました。

また、熊本地震での被災家屋の状況から、耐震診断結果からは大丈夫と判定される家屋も、
 ・筋交いは入っているがホルダーは一カ所のみ。
 ・筋交いが折れ、柱がはずれていた。 → 筋交いの両端は固定し、中央部も真柱に固定しなければいけないがしていなかった。
 ・釘での固定だけではなく、金物で止めること。

など、工事を正確に行うこと、施行が大事であることを述べられました。

そのような状況から、
 ・筋交いの固定を。
 ・筋交いに頼らない、構造合板を張り、柱ではなく面で荷重を受けるように。
 ・2階の床の剛性を高める ← 箱に蓋をつけるとつぶれない
 ・2階の壁の下には1階の壁があること ← 通し壁の考えを
 ・家具の固定用の支え棒は壁側につけて。横滑りしないように家具の底にはパッキンを。
 ・幅30cm、高さ180cmの家具なら 30/180×980=165gal、震度5で転倒する
 ・階段の両端を固定すれば、立派な補強材。 ← 釘一本でも強度を高められる

といった、具体的な対策についてもお話しいただきました。

180125p1140789県や市町村では、耐震診断や耐震補強に助成をしています。耐震診断費用の9割、最大9万円、耐震改修も最大90万円の助成があります。

避難のことを考える前に、地震の揺れで死なないことが必要です。
我が命を守るには自助、自分自身です。

講座の様子をメモにまとめました。
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米国に合わせた翻案かオリジナルか そこから考えて

180120p1140772平成30年1月20日(土)、香川大学幸町南キャンパス 又信記念館1階 特別講義室で、香川大学大学院地域マネジメント研究科の主催で行われた「香川大学ビジネススクール公開講座」に参加してきました。

この講座は、文部科学省高度専門職業人養成機能強化促進委託事業に採択され、その一環としてメディア・コンテンツ活用人材教育プログラムを公開講座として実施されたものです。

講師はWOWMAXカンパニーズ・グループ代表 海部正樹さんで、テーマは「ハリウッドアニメプロデューサー海部正樹が語る「米国必勝パターン」~日本のコンテンツ・商品の米国展開事例に見る成功の原理~」です。

日本食もアニメも共通することがあるとの話しで始まりました。

日本食は、冷たい、ベタベタしているもので、アメリカ人にとっては苦手な食べ物。そのような日本食のうち、天ぷら、すき焼き、鉄板ものは肉、温かい、テリヤキソースの味でアメリカ人の口に合った。

その後、健康食への関心の高まりから、アメリカ人向きに寿司を「翻訳」したアボガドを入れたカリフォルニア巻きなどのお寿司が広まり、さらにハリウッドの俳優などセレブな人たちの高級和食嗜好から日本の普通のお寿司が広まることに。

アニメで見ると、日本とアメリカの好みのズレを意識する必要がある。その例として、

・主人公が成功して得るものと失敗して失われるものの差が大きいほど米国人は喜ぶが、日本人は日常のほっとすることを好む。
・日本では道具を持った方がストーリー性が高まる ← ヤマト、エヴァンゲリオン、ガンダム、鉄人28号
・アメリカ人は素手で戦い、道具を使わない ← 米国 主人公の意志、考え、インパクトでストーリーを広げる
・日本は公務員 ← 官僚が戦う
・米国は社長やマスコミ、学生 ← 民間が一匹狼で戦う

ことなどを紹介いただきました。

日本語を英語に落とし込むだけでなく、寿司をカリフォルニアロールにするのが翻案、アボガドが入った食べやすくする、受け入れやすくするのがアダプテーション 翻案(ほんあん)である。

最近、ネット配信が出てきたことで、日本アニメのオリジナルが好きだという人が増えている。そのもの自身が価値があり、翻訳よりも字幕でいい、ワサビを入れろ、刺身に火を通すな、そんなお客が増えている、マーケットが増えている。

そうなると、宣伝や流通も違える必要がある。

「マーケットが何で、どのような手法があるかの参考にしてほしい」と締めくくられました。

米国に合わせた翻案を行うか日本のオリジナルにこだわるか、いろいろな手法をターゲットに合わせて考えていくことが必要です。

公開講座の様子をメモにまとめました。
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災害時には利用可能な”空間”も限定される

平成29年12月22日(金)、香川大学幸町キャンパスで行われた「香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構セミナ-」に参加してきました。

講師は、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 主任研究員の本塚智貴さん。テーマは「災害対応のための空間リソースの評価」です。

熊本地震の際には4月14日から現地に入り、熊本県庁や益城町の災害対策本部の14日朝の状況、16日本震直後の状況などを紹介いただきながら、災害対策本部の「空間」、「場」として必要な機能を説明いただき、現地では次のようなことが起こっていました。

・熊本県庁では、4月15日には人や物資を益城町に集中させる準備が進み、1ヶ月もすれば一段落できると考えていた。
・携帯電話が使用できたので、近くの避難所の情報を得ることが出来、「ジャニーズが炊き出しに来る」との情報で隣の避難所に行ったり、流浪する避難者(車)が出てきた。 → このような人は避難所運営に関わらず、運営に支障が
・災害対策本部では議事録を作ることがされていなかった。
・課題を明らかにしていない、将来のことを考えられていなかった。

益城町役場では、

・本庁舎は非常用電源・電話が使えず、保険福祉センターへ本部を移すことに。
・災害対策体制は避難所対応に追われ、物資と衛生、道路啓開、役場機能の班しか置けなかった。
・4月16日 本震発生 建物が使用可能かを判断できる専門家不在で、庁舎を移す事を検討を。
・益城町役場大会議室 約130m2 益城町の人が居ない災害対策本部。他のプロジェクトチームは、男女共同参画センターなどの施設に分散して置かれた。活動する場は出来たが、活動や情報を共有することに支障が。
・避難所として使う体育館にも被害が発生し、本震後は避難所が不足した。

といった状況とのこと。

益城町では、全職員が避難所対応にあたっていた事から、役場機能が停止していたことが指摘されているが、

・住民の方からは役場職員へのクレームはない。区長さんや地域住民が避難所運営をすることの認識が無い状況では、役場職員が避難所対応をする対応は間違いではなかった。
・区長さんは通行証で物資の引き取りに来てくれた。区長はガソリン代も車費用、労務費用、電話代も何も言わずに対応してくれた → かけ放題のプランにしておくべきだった
・本部空間の移転ということ、情報共有という点ではうまくいっていなかった。
・公的な空間で確保が出来ないとき、民間や地主さんと交渉を速やかに開始した。 → 空間マネジメントの観点からは評価できる

災害現場はそれぞれ違い、ベストな対応も、災害や場所それぞれで違ってくる。
そのベストをより良いものにするためには、備え訓練キーパーソンが大事だと感じた90分でした。

セミナーの様子をまとめました。
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我が事として真剣に考え備えさせて始めて防災教育

171204___1平成29年12月4日(月)、サンポート高松4階 第1小ホールで香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構の主催で行われた「平成29年度 香川大学危機管理シンポジウム」に参加してきました。

テーマは「多発する自然災害から命を守る防災教育のあり方」です。基調講演はTVにもよく出演されている慶應義塾大学の大木聖子さん、パネルディスカッションのテーマは「命を守る防災教育の在り方」です。

スタートは、地域強靱化研究センター長の金田義行特任教授から「機構の活動状況報告」です。
機構の取り組む7つの部門と各分野の課題、今後の方針について説明があり、「日本は地震・津波・火山噴火多発国であり、忘れなくてもこれらは必ず発生する。そのため、備えの減災科学の進展、国土強靱化の推進が必要不可欠である」と締めくくられました。

 

大木聖子さんの基調講演の演題は「これからの防災教育 ~人を育む・未来を創る~」です。

・「うちの地域は大丈夫」「神戸は一度起きたのでもう大丈夫」 ← 科学的に間違っている
・地震の定義は「地面が割れる」こと。割れが伝わる速度が秒速3km → マグニチュードMの大きな地震は長く揺れている。
・揺れている時間が長ければ、大変な地震が起きていると判断できる。
・まちを歩いていて、地震のMや深度がわかるわけがない → 揺れの長さから、地震の規模や津波の可能性を判断して命を守る行動を

「東日本大震災で、14時46分に亡くなった人はほとんどいない。津波がくる30分間に何も出来なかった。本当には地震や津波のことを考えていなかったから」と、地震を研究してきた者としてどうしておけば命を救うことが出来たのだろうとの強い思いを感じました。

では、どうすれば防災を自分事として考えられるのか。
土佐清水市での「防災小説」の取り組み、子どもたちが作った色鉛筆の地図、子どもたちが防災の表舞台に出て作った地図の紹介がありました。

学校が南海地震発生の(近未来の)日付と天気を発表。その時の自分を想像しながら、自分や家族、町がどうなるかを800文字程度にまとめる。ルールは、小説は希望を持って終えること。
防災のための学習をすることなく、2時間で作文。小学校からの防災教育の知識で書き上げた。

臨場感のある子どもたちの書いた小説を聞いた大人は、老人は、あきらめて死ぬわけにはいけない。

中学生の防災小説:「まだ」起きていない南海地震を「もう」起きたかのように語る。専門家:未来のことを今後の可能性として伝達する。どちらが未来を変えられるか。

テストでいう正解と、発災時にその行動をとれることは別。どんなときも、あなたの命が大事だということを伝える。それが防災教育。

そんな言葉で締めくくられました。

 

命を守る防災教育の在り方」と題したパネルディスカッションでは、防災教育の取り組み状況や課題、対応などについて話しあっ割れました。

・防災教育は特別なモノではない。日常の延長上に災害対応があり、日常生活と災害対応はリンクしていることを意識すると災害対応もスムーズに進む。
・自分ごととして実感させることを心がけている。
・五感を活かせば、人間強みと弱みがあり、互いに補完しあうことで学校、地域を守れる。
・教員には避難所運営には関わりたくない、学校が被災することを考えたくないとの人が多い。
・熱心でない方は役割通り、文面通りに動く方が多い。百人の人が一歩前に進んだ方が救える命が多くなる。みなさんが共通の意識を持って、全員で参加することが大事。
・学校も教育という目的に熱心に取り組んでいる。学校の目的が教育から命を守ることに目的が変わったとき、それは僕の役割ではないと言っていられない。

そのようなやりとりが行われ、最後は白木センター長から「知識を講義で伝えるだけのスタイルの課題を感じた。香川県の防災力の向上が、四国の防災力の向上を担っている。みなさんで実践していきましょう」と締めくくられました。

起きないで欲しいと思っていても必ず来る巨大災害。

それを我が事として真剣に考え、備えておくことが自分の、家族の、組織の、地域の、香川の、四国の防災力向上に繋がります。

シンポジウムの様子をまとめました。
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