カテゴリー「災害、防災」の150件の記事

防災教育の原点は自尊感情 命の大切さをわかること

161223_bousai平成28年12月23日(金・祝)、サンポート高松 第2小ホールで四国遍路の心でつなぐ防災教育研究会の主催で行われた「四国遍路の心でつなぐ防災教育研究会 公開シンポジウム」に参加してきました。

四国遍路へのおもてなしなど、郷土に根付く「共助」の精神文化から防災を考えていこうとするもので、「ぼうさいフェスタ in 志度寺」に続く2回目の取組です。

香川には大きな災害がこないと思われているのは間違い。子どもたちと大人たちが楽しく学べる仕組みづくりを構築しようとしている。香川大学の先生からは知恵、青年会議所からは行動力と知恵、技術士会からは生活経験、専門性のある経験からのお話をいただく。

そんな研究会事務局の花崎哲司さんの趣旨説明に続き、「基調講演」「特別座談会」「災害伝言ダイヤルメッセージ171コンテスト」「こども防災マスター認定式」へと続きます。

 

161223p1120365m香川大学 危機管理先端教育研究センター 副センター長 特命教授 岩原廣彦さんの基調講演「南海トラフ巨大地震に備える香川の防災教育の現状と課題」では、

・防災教育を実践する上での五箇条
・防災意識を広げるには、当事者意識を持つ(他人ごとではない)、自分で考えることが大事。責任感を植え付ける。
・知識だけの教育に偏っていないか。 → 知識は忘れる。意識とすることが大切。

といったお話があり、「防災教育の原点は自尊感情を育むこと、人の命の大切さをわかり、お互い様の気持ち、人と人の繋がりの大切さを知ること」と締めくくられました。

 

特別座談会「香川の未来型防災教育展望」 ~学校教育で成し得なかった課題解決のために~ は、香川大学 生涯学習教育研究センター長 清國祐二さんの座長のもとに、

・楽しく学ぶ防災ゲーム
・パニックを起こさないように「指揮」、正確に指示を出すことの大事さ。
・リーダーとなるような資質と能力を事前に涵養していないと難しい。
・「知って・考えて・行動する」ことで、初めて家族を守れる。
・知識よりも意識。さらに、知識を行動するものにして知恵に。

岩原さんからは「知識だけではだめ、行動に移せるような防災教育」、松尾さんからは「知力、体力、時の運(危ないところにいかないとか)」 これを実践できる人になってほしい」と締めくくられました。

命の大切さをわかり、知り、考え、行動することが、災害から生き残るためには必要です。

公開シンポジウムの様子をまとめました。
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あなたにしか救えない大切な命

160911_seminar平成28年9月11日(日)、レッツホール(高松丸亀町壱番街東館4階)で行われた「香川大学サテライトセミナー 第17回イキイキさぬき健康塾」に参加してきました。

今日のテーマは、9月9日の「救急の日」にちなんでAEDです。

街角救命マシーン活用術」と題して、香川大学医学部付属病院 看護部 集中ケア認定看護師 堀仁実さん、安西馨さんのお話と実演です。

救急車が到着するまで、全国平均で8.6分かかります。

160911p1110421また、心臓が止まってからの経過時間が1分ごとに10%程度ずつ低下し、2分で救命率が90%なのに、4分で50%、6分で10%と、救急隊が到着するまでに、そこにいる人が心肺蘇生などを行うことで、救える命があります。

いえいえ、あなたにしか救えない大切な命があるのです。

セミナーの様子をまとめました。
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次回は平成28年10月23日(日)、テーマは「脳腫瘍治療への挑戦 ~術中MRI 四国初上陸~」です。

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「安心・安全」は、目に見えないもう一つの「おもてなし」

1260910p1110411平成28年9月10日(土)、高知共催会館で高知県の主催で行われた「大地震に備える企業のための防災セミナー 東北企業からのメッセージ」に参加してきました。

セミナーは13:30開始ですが、受け付け開始の12:30から多賀城市の被害の様子や、発災後の市内の状況などの映像が流されていました。
川を逆流する津波がついには街中に流れ込み、家やドラム缶、角材が流れていきます。

プログラムは次のとおりです。

○講演1 製造業における対応と教訓
  「東日本大震災5年 三菱製紙八戸工場の震災時対応と復興について」
   新北菱林産(株)代表取締役社長 金濱福美

○講演2 卸・小売業における対応と教訓
  「BCP(事業継続計画)と防災訓練の重要性 東日本大震災後の藤崎百貨店の対応」
   (株)藤崎 総務部担当兼CSR室担当部長 庄司直

○総括及びBCP策定支援講座のご案内                    
    東京海上日動

もと三菱製紙株式会社の金濱福美さんからは、

・工場のレイアウトは津波を意識し、地盤を1mかさ上げし、工場が津波の浸入を防御できるように、海岸方向に工場を長く配置し、海岸に通じる道路は2カ所のみ。
・東北電力からの受電設備、水の揚水設備は一番内陸側に配置し、揚水設備は無被害、受電設備の被害も小さかった。
・情報収集、指揮の場所も一番内陸側で、工場の中心部に配置。

と、これまでの地震や津波の経験を活かした工場の整備が、被害を少なくし、速やかな工場の停止の判断が、速やかな避難につながり、一人の死亡者も出さずに済んだそうです。

東日本大震災を受け、津波からの避難計画を立て、訓練を行い、重要な電気設備の水封化対策や2階への移設を行ったそうです。

最後は、「災害は必ずあるとの気持ちでやっていかないといけない。経験を語り継ぐことの大切さ、風化しない対応が重要。世代が代わっても伝承される対策を!」と締めくくられました。

藤崎百貨店の庄司直さんからは、

・気仙沼の店舗はハザードマップでは津波の来ないぎりぎりの位置で、油断していた。BCPも持っていなかった。
・しかし、宮城県沖地震(昭和53年6月12日)を経験した者がいて、建物のどこが壊れた、どんなことが起こったかを、日頃の業務の中で伝承していた。
・そんなことから、地震が起きたら何をするかわかっていた。経験値(暗黙知)による行動(反応)ができた。

といったことや、

・町の中心部の電源復旧は早く、電気が戻ると人が集まってくる。復旧の人、携帯の充電に来る人、そのような人たちについていけるような営業が求められる。
・町の中心で営業している店舗は、インフラの復旧のスピードについていけないと、取り残される。

と、速やかな事業再開が重要であることを強調されました。

さらに、東日本大震災当時の従業員のお客様への対応から、お客様にいただいたお手紙の紹介が有り、防災訓練の重要性と、「安心・安全」は、目に見えない、もう一つの「おもてなし」であると。

最後は、「BCPの役割の一番は、従業員の命を守ること。BCPを持っていると銀行に堂々と大金を借りられる。「こうやって復旧していくので、金を貸してください」と言える。制度とか、事前に調べておけることがあれば、調べておく」と、締めくくられました。

「安心・安全」は、目に見えないもう一つの「おもてなし」

その「おもてなし」を実現するには、事前の備え、訓練が必要です。

セミナーの様子をまとめました。
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障害者が街に出ることが社会を変える

160731_平成28年7月31日(日)、香川県リハビリセンター 福祉センター2階のAV教室で、福祉オンブズ香川の主催で行われた「夏の勉強会 『震災と障害者』 ~熊本地震に学ぶ~」に参加してきました。

講師は、香川県三木町生まれ、災害ボランティアの溝渕裕子(みぞぶち ゆうこ)さんです。

熊本ヘー週間ほどボランティアに行かれた溝渕さんは、避難所などを回り、障害のある方がおられるか、何か困り事はないか、聞き取りしていったそうです。

現地に行かなければ把握できない状況、知るべきことや考えるべき課題は多いようです。

現地に行ってできること、香川でできること、障害者だからできること、健常者だからできることなどについて、考えていきます。

溝渕さんの話では、

○熊本地震から

・点字ブロックにひびや段差。視覚障害者が使うのは難しそう。
・東北の教訓から、バリアフリーの避難所とすることで、一般の方と障害者を同様に受け入れられた。
・障害者の視点があることで、気づけることがあり、障害者からも安心感があり、相談しやすかった。
・段差などが有り、車いすが使えず、仮設住宅への入居を断念。

○東日本大震災から

・あるご婦人:家は壊れなかったが、ライフラインが壊れ自宅にいられない。避難所に行っても、「家が残っているなら来るな。障害者はじゃまや」と言われ悔しかった。車いすでは、支援物資を受け取りに行くのも難しい。
・避難所には障害者の方はいない。段差があり、車いすに対応できるトイレがない、水分を我慢し病気に。
・被災してしんどい状況の方から、「くるな!」と言われることもあり。

○様々な被災地を見て

・障害者は震災前から大変なのだから、だからこそ障害者が出来ることがある。障害者は震災前でも週に2回しかお風呂に入れてない。
・障害者の視点で、ここはスロープがあった方がいいとか、最初からそうしておいた方がいい。
・声なき声を聞き、なにに困っているのか、想像力を働かせることが大事。
・障害者が特別な存在ではなく、当たり前にいる人として。それが、災害時にも強い街づくりにもなる。

といった説明がありました。

質疑・意見交換では、

・思いを共有できる団体がそばにある事で、混乱が少ないのでは。香川では、どこがしてくれるのか。
・障害のある方と一緒に、どこに避難するか、どこを避難経路にするか、障害のある方と防災マップを作っている地域をご存じないか。
・女性、高齢者、障害者、それぞれの目線が入ることが大事。ついたてがあるだけで、みんなの目線が防げ、落ち着ける障害者、女性の着替えや授乳にもついたては必要だし。
・阪神、東北、熊本と3回経験していて、障害者に優しい仮設住宅が出来ていない。
・防災訓練に障害者も出て行くことで、うちの自治体にも障害者がいることを知ってもらえる。

などの意見や質問が出ました。

教室がいっぱいになるほどの障害者の方、障害者のご家族の方の参加のもと、溝渕さんの話の「障害者が街に出ることが社会を変える」の言葉が強く心に残った勉強会でした。

勉強会の様子をまとめました。
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出来る人が、出来ることを、出来る時にすればいい

160402_katudou_houkoku平成28年7月2日(土)、市民交流プラザ IKODE瓦町(瓦町FLAG8階)で、NPO法人東北ボランティア有志の会香川の主催による「熊本ボランティア活動報告会」に参加してきました。

東北ボランティア有志の会香川」は、東日本大震災で被災された方々の復興支援のため、有志の方々で2011年10月に設立した集まりで、東北3県へのボランティアバスツアーや東北ボランティア活動後の啓発活動、メッセージカードなどにとりくまれています。

まずは、4月24日~26日にボランティア活動に入った、香川MOV(香川モーターサイクル防災機動ボランティア)の代表、子亀さんからの報告です。

・佐田岬から、フェリー、国道57号を使って熊本に入るのが近いと思った。
・ニュースで地名は聞くが位置がよくわからず、国道57号が一番被害の大きなところで、立野地区から先に行けず、迂回の方法もわからず、熊本地区に近づけないと早めに判断でき、南阿蘇村のボランティアセンターに行こうと。
・80人の募集のところに400人ぐらいのボランティアがきていて、ボランティアセンターが大変な状況。
・600箇所の避難所に避難者6万人。10分おきに自衛隊の車が支援物資を運んでいた。とんでもない車の量。
・ボランティアセンターの人はピリピリし、避難所の中はシーンとしていて、圧倒されたのを覚えている。

といった話や、「交通整理をして欲しい、ボランティアセンターからは支援して欲しい場所と人数だけが伝えられていたが、避難所にはボランティアだけで数十~100人の人がいるので、支援に来たことを誰に言えばいいのか、誰から言われた要望なのかを確認するのも大変だった。現場の状況はどんどん変わり、支援の期間の長さによって支援の内容が変わってくる」と、締めくくられました。

東北ボランティア有志の会香川は、6月4日(土)~5日(日)、二班に分かれ、瓦礫の片付けとうどんの炊き出しを実施。

瓦礫の片付け班は、

・家主の方が、お菓子や飲み物を用意して「食べて」と。最初は断っていたが、最後頃では、一緒に交流、お茶を飲みながらお話をすることも心の交流になるのではと。
・瓦礫の集積場が車で25分かかる場所だったため、往復50分間は積み込みの作業が待たされることに。
・「重機があれば人手でこんなことをしなくてもいいのに」との思いがあったが、「被災者の方とお話ししながら、地震の様子を聞きながら進めることが大切」とのアドバイス。
・「被災者の方にアドバイスや意見を言うのではなく、聞き役に徹して」と。

うどんの炊き出し班は、

・普段なら1時間でいけるところを、通行止めばかりで、2時間半かかって役場へ。
・たくさんの食事を提供するには、生のモノは提供できない。刻みネギも一度熱を通して提供。

また、避難所の状況について、

・大勢での共同生活、少しでもプライバシーを保とうとの壁。視線が防げるということは、空気の流れも止まり、熱中症や暑さ対策は深刻。でも、音は遮れない。
・4月当初は避難所が煩雑との報告だったが、6月の避難所は整理がされていた。
・阪神淡路の時はトイレの臭いがしたりしていたが、トイレの清掃が行き届いていて、臭いは無かった。
・避難所では、一斉清掃の時間があり、みんなで清掃をしていた。
・みなさんがルールを作り、協力しながら、節度を守りながら生活されていると感じた。

最後、会の代表 藤井節子さんから「ボランティアは特別のことではない。出来る人が、出来ることを、出来る時にすればいい」と締めくくられました。

報告会の様子をまとめました。
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顔の見える関係づくり 災害ボランティアセンター運営訓練

160123p1090678平成28年1月23日(土)、四番丁スクエア体育館で高松市の主催で行われた「災害ボランティアセンター運営訓練」に参加してきました。

災害ボランティアセンターの役割、昨年の徳島県那賀町での活動状況、訓練で体験する内容などの説明ののち、グループに分かれて順番に体験していきます。

ボランティア受付」「ニーズ受付」「オリエンテーション」「ボランティア作業の体験」「炊き出し体験」「バイク走行デモンストレーションの見学」を順番に行っていきます。

160123p1090680炊き出し訓練では、持参した洗ったお米120gを袋に入れ、袋の印まで水を入れます。空気をきっちり抜いて袋の口を輪ゴムで閉じるのがコツだそうです。

運営訓練が終わる頃には、お米が炊きあがり、持参したレトルトのカレーで試食です。

160123p1090681約1合弱あるので、おなかいっぱいになります。

運営訓練の様子をまとめました。
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震災からの速やかな復興には人が必要 そのために備える

150803p1080139平成27年8月3日(月)、サンポートホール高松の第1小ホールで、経済産業省四国経済産業局と国土交通省四国地方整備局の主催で行われた「平成27年度 四国企業防災戦略トップセミナー」に参加してきました。

このセミナーは、昨年から始まり今回で2回目です。本セミナーでは、東日本大震災により大きな被害を受けながらも早期に立ち直った企業の事例を紹介いただき、四国の企業や有識者と事業を継続していくための課題や対策についての意見交換を行います。

タイトルは「大規模災害からの復興と地域再生 ~犠牲者ゼロを目指す取り組み~」とつけられています。

講師は、東日本大震災の被災から事業の復旧、復興にたずさわれた、太平洋セメント株式会社 (前)大船渡工場工場長の小池敦裕さんと、(株)白謙蒲鉾(しらけんかまぼこ)店 常務取締役 総合財務管理本部長の白出雄太さんのお二人です。

150803p1080152まず、太平洋セメントの小池さんの「日本の社会的基盤を支えるセメント産業」と題した講演では、

・工場設備の70%が津波により被災した。
・海岸部に位置する1号ケルンは水蒸気爆発が発生。電気施設にも甚大な被害。職員は訓練取り高台に避難し、全員無事。
・3月20日頃、船渡市から、津波で壊れた瓦礫の処理が必要とのこと。
・電気が無いことがネックに。 岩手県や大船渡市が、瓦礫の処理のために東北電力に強く電力を要請し、大船渡工場の早期運転が可能に。6月にはキルンで瓦礫の処理を開始。
・平成24年6月にはセメントの生産を再開。被災から1年3ヶ月、全従業員が一丸となって取り組み、工場の完全復帰。

といった話があり、1450℃という高温での処理が行われるセメントのプラントでは、瓦礫を完全に無害化して処理することができ、岩手県全体の瓦礫の17%にあたる97万トンの受け入れを行い、瓦礫の処理とともに、セメントの供給という形で、被災地域の復旧・復興に尽力されました。

最後は、「過去の教訓が活かされた。避難訓練が活きた」「工場の早期復旧には、復旧工事の源となる高圧電力供給が不可欠」と締めくくられました。

150803p1080154また、笹かまぼこなどを作っている白出さんの「東日本大震災を踏まえた人命第一優先の事業継続活動」と題した講演では、

・1歳の長男を亡くした職員の葬式に参列し、二度とこのようなことを起こさせてはいけないと、「人命第一優先」の事業計画を策定した。
・地域の復興には、若者が生き残らなければならない。「犠牲者ゼロ」でなければならない。家庭の防災教育も含めて取り組んでいる。
・地震保険に加入していた。地震保険の入金が確認できたところで、完全復旧を決断した。
・同じ場所で復興し、お客様のニーズに対応してきたことが、事業継続、売り上げアップ(被災前よりも売り上げは増加した)につながっている。
・「お客さんに迷惑をかけないために、事業継続するんだ」との意識が職員の間に出来てきており、地震や津波だけでなく、ゲリラ豪雨、噴火による降灰、感染症や異物混入なども、事業継続計画の中に含め、予防と保全を行っている。

といった話がありました。

お客さんに迷惑をかけない。そのためには、社員が家族が生き残って事業を継続する必要があり、そのためには具体的に何をして備えておかなければならないのかを、社員の一人一人が率先して考え、実践している様子が伝わってきました。

速やかな復興には人が必要であり、そのためにも地震の揺れで職員や家族を死なせない備えと、津波からちゃんと避難できることを実践で確認することの大切さを再確認したセミナーでした。

セミナーの様子をまとめました。
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忘れず! 備えを!

150720p1080003平成27年7月20日(月・祝)、かがわ国際会議場で、香川県と一般財団法人消防科学総合センターの主催、香川大学危機管理研究センターの共催により行われた「県民防災週間2015シンポジウム」に参加してきました。

プログラムは次の通りです。

○主催者挨拶 香川県知事 浜田恵造
       (一財)消防科学総合センター理事長 高田恒

○講演「頻発する土砂災害へどう備えるか ~2014年広島土砂災害の教訓と今後の対策~」
  土田孝 広島大学大学院工学研究院教授

○「3.11あの日を忘れないために ~命の大切さ そして 未来へ~」    
  柏崎正明 岩手県大船渡市立大船渡小学校前校長

○香川県が取り組む防災・減災の取り組みの紹介

昨年、広島市で起きた土砂災害の検討委員会の委員長も務める土田教授からは、

・広島の土砂災害では、第1波に続き、第2波、第3波と土石流が起きていた。この3回の崩壊土砂料が甚大であった。
・渓流基礎調査マニュアルでは、土石流は1波についての氾濫範囲を想定している。
・住民の方からは「土石流が起きる前には、泥水が道路を走り、この道路を使っての避難は難しかった」との話 → 2階屋、車庫の上に避難し、助かった
・7月26日に完成したばかりの砂防堰堤が8月20日に発生した土石流約2,300m3を補足。
・ハード整備には予算と時間が必要なので、警戒、避難などのソフト対策に充実を。

といった話しや、「雨が降り続いているのに河川の水位が下がる、濁水に流木が混じり出す、地鳴り、山鳴り、転石のぶつかり合う音、腐った土のにおいがする → 普段しないような生臭いにおいがするときには、上流や風上で土石流が起きている可能性がある」と土石流の前兆現象で締めくくられました。

お二人目の講師は、東日本大震災の津波により大きな被害を受けた岩手県の大船渡小学校の校長先生だった柏崎さんです。

柏崎さんからは、

・15時20分 自分の目で家が流れている様子を見ることが出来たので、「避難!」と叫ぶことが出来た。行列で避難できるような状況ではなかった。
・大船渡小学校の卒業生が多く手助けに来てくれた。卒業生の声かけで480個のランドセルと文房具が届いた。
・子供たちの体験文を残そうと、語り継いでいきたいことを文に書き、記録集として後世に残すこととした。

といった話しや、「日常が戻るにはまだまだ時間がかかるけど、私たちの教室は笑顔があふれている」と締めくくられました。

シンポジウムの様子をまとめました。
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梅雨入り前の肱川に かけ声が響きます

150531p1070079平成27年5月31日(日)、愛媛県大洲市の肱川の河川敷で行われた「肱川総合水防演習」に参加してきました。

前日と夜は雨でしたが、演習当日の朝には雨もやみ、少し風があり、演習に参加された各機関の方々も、見学にいらっしゃった方々も、暑さに悩まされることのない絶好の演習日和でした。

150531p1070074四国技術事務所からは遠隔操作可能な組み立て式バックホウを持ち込んでの参加です。

 

 

 

150531p1070012150531p10700659時から12時までの演習時間のなかで組み立て、組み立て完成後のバックホウによる遠隔操作のデモンストレーションを行うために、前日の準備では組み立ての最終工程の部分を残しておきました。

150531p1070120150531p1070116_2各市町の消防団や愛媛県建設業協会による「水防工法実施訓練」、四国電力やNTTなどによる「ライフライン復旧訓練」、自衛隊や警察などによる「人命救助訓練」、国土交通省による「内水排除訓練」「航路啓開訓練」など、様々な訓練が展開されました。

150531p1070084150531p1070127会場内の「体験・展示・PRコーナー」では、ロープワーク体験、土のう作り体験、土石流3Dシアター降雨体験、地震体験などのほか、はしご付き消防自動車や照明車、排水ポンプ車、待機支援車、標識車などの展示があり、各所で行列ができていました。

150531p1070099150531p1070098組み立て式遠隔操作式バックホウのコーナーでは、消防団の方々からいろいろな質問をいただき、多くの親子連れ、特にお子さんが興味を持ってくれました。

150531p1070110きっとこの子供たちが、地域の安全、安心を担う存在になってくれることでしょう。

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五ヶ月間にわたった講座が終わりました

150214香川大学工学部で昨年の10月にスタートした「防災士養成講座」と認定試験が終わりました。

台風や大雪で、防災の体制に入り、講座を欠席する日が出てくるのではと心配しましたが、全日程を受講できました。

さまざまな情報とノウハウを収得できました。これからの出前講座などで活かしていきたいと思います。

認定試験の結果は24日までに通知があるそうです。

講座受講の同級生の小学生と一緒に、朗報を受け取りたいものです。

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